2010年4月 5日

新刊紹介 国際労働運動 5月号 ギリシャの革命情勢

週刊『前進』08頁(2434号4面3)(2010/04/05)

新刊紹介 国際労働運動 5月号
 ギリシャの革命情勢

 ギリシャ労働者階級は2月10日以降、3回の全国決起を行った。うち2度はゼネストだ。ギリシャの闘いは1国の枠を越えてヨーロッパ全体に衝撃を与えている。世界大恐慌の中で、財政危機に直撃されたギリシャ政府が財政緊縮策を強行し、労働者人民を犠牲にして危機からの突破を図ろうとしていることに対して、労働者の怒りが爆発している。
 闘いは、EU帝国主義の矛盾が集中し、ヨーロッパの「弱い環」とされるポルトガル、アイルランド、イタリア、スペインに直ちに波及し、「ギリシャに続け」とスト、デモが続発している。ヨーロッパ全体が革命情勢なのだ。
 第1章は、ギリシャのパパンドレウ政権の緊縮政策に対する労働者階級のゼネストの様相を全面的に明らかにしている。
 第2章は、”ギリシャの国家破産”的危機が、国際金融資本がギリシャ国債を食い物にしてきた結果であることを明確にしている。
 第3章は、世界大恐慌のもとでEUに対する日米の帝国主義間争闘戦が激化し、アフガン、イランなどをめぐり軍事的対立が露骨になっている点に切り込んでいる。
 翻訳資料は、3・4全学連訪米闘争に関する現地マスコミ報道を取り上げた。「PHOTO NEWS」も全学連訪米闘争の写真の特集である。