“三里塚と国鉄闘争はひとつ”動労千葉、同盟顧問弁護団、全学連
“三里塚と国鉄闘争はひとつ”
1047名の解雇撤回全国大運動を 特別報告 動労千葉委員長 田中康宏さん
動労千葉と反対同盟との労農連帯は、関川委員長、中野委員長、私と、すでに3代にわたる長い闘いになりました。この団結と連帯を絶対に守り、中野顧問の遺志を引き継いで闘い抜くことをこの場でお誓いします。
国鉄分割・民営化のときは、2期開港阻止決戦です。あの85年10月20日の国家権力との激しい衝突の渦中で、われわれはストライキに決起しました。そして今また、われわれは、第2次国鉄分割・民営化反対闘争に入っていますが、まさに今も三里塚闘争が決戦局面です。戦後の労働運動と農民闘争の中で、三里塚と国鉄の闘い、動労千葉と反対同盟の闘いは、二つにして一つのものでした。この闘いの中から動労千葉は今日まで原則を守り団結して闘い抜く路線を学び、自らのものとしてきました。
動労千葉は昨年10月のストライキも含めれば、この春までにすでに5波のストライキを打ち抜いて、4月1日の業務全面外注化を阻止しました。それが東日本全体の外注化を止めました。敵の側はあわてにあわてています。七つに分割した国鉄を、今度は数百の子会社・孫会社に分割し、そこに労働者も含めすべてを丸投げし、雇用も賃金も退職金も安全も、全部を破壊していく。こうしたことが全社会を貫いて労働者をここまで突き落としている。この一角を絶対に突き破ってやりたいと考えています。
1047名解雇撤回問題の「和解調印」なるものがなされようとしています。本当にこれでいいのか! 労働運動の火をいったん消してしまうことを絶対に認めることはできない。動労千葉はこの局面に当たって、全国的な大きな運動を呼びかけたい。全国の膨大な非正規職に突き落とされた労働者の怒りの声、すべてを結合しなきゃいけない。職場からの外注化阻止決戦と1047名解雇撤回闘争は、この社会のあり方そのものを撃つ闘いです。ここに、これからまちがいなく爆発する沖縄の燃え上がるような怒りの声が結合し、三里塚闘争が結合し、こうした闘いの中から、この社会の腐ったあり方を変革しましょう。
勝利の鍵は労農学市民の実力闘争に 反対同盟顧問弁護団 葉山岳夫さん
鳩山民主・連合政権は、憲法違反の裁判員裁判を強行しているばかりか、憲法改悪の動きを強めています。労働者・農民・学生の団結した力で、鳩山内閣を打倒しなければならないときです。3点訴えます。
第一に、2月25日に仲戸川裁判長は、支配階級の意思を代弁し、きわめて反動的な判決を出しました。しかし仮執行宣言は阻止され、NAAは大打撃を受けています。闘えば勝てるということです。仲戸川裁判長の反動的な判決は絶対に許しません。これからは高等裁判所で控訴審が開始されます。
第二に、市東さんの農地裁判は重大な局面を迎えています。千葉県に対する「市東さんの農地取り上げに対する許可を取り消せ」という行政訴訟で堀内裁判長は、早期結審の意図を表しています。現地闘争の一環として、さらなる裁判闘争への参加を訴えます。
第三に、第3誘導路の攻撃が迫っています。市東さんの住まいや農地を空港の中に取り込むことで、騒音と排気ガスで追い出しをかける地上げ屋・暴力団の使う卑劣きわまる手口です。成田市議会の団結街道の廃道決議は、この強盗行為の片棒を担ぐものです。小泉市長の廃道処分に対し、取り消しの行政裁判で闘います。
勝利の鍵は、空港絶対反対、労農学市民の実力闘争にあります。弁護団は、反対同盟と連帯し断固闘う決意です。
三里塚・沖縄闘争で社会を変革する 全学連委員長 織田陽介さん
三里塚の44年間の闘いは、農民殺しの空港建設との非和解の激突でした。国家権力・機動隊が襲いかかり、軒先まで工事を行い、頭上に飛行機を飛ばし農民を暴力的にたたき出してきた、このやり方! もう一度、市東さんの家をすべて空港の中に取り込んでやろうとしている。許されていいはずがありません。三里塚闘争が国家権力と非和解で闘い抜いてきた勝利の地平の上に、すべての労働者、農民、学生の怒りが結集する、怒りに火がつく。第3誘導路建設は絶対阻止できます。
市東さんの農地を守る闘いは、沖縄の怒りに真っ正面から連帯する闘いです。沖縄は日本の米軍基地の75%が集中する。戦争でつくられてきたアメリカ帝国主義の体制的矛盾、民主党政権の「東アジア共同体」、改憲という独自の軍事大国化。
すべての矛盾が集中している沖縄で怒りが爆発し、根底的な闘いが始まろうとしています。それにこたえられるのは「農地死守・実力闘争」の原則を44年間貫いてきた三里塚以外にない。市東さんの農地を守る闘いは、沖縄の怒りと必ず結びつきます。
4月28日、日比谷野音での集会を最大の闘いとして、5月沖縄に攻め上ります。三里塚で徹底的に闘い、沖縄の闘いと真っ正面から連帯し、その力を労働者・学生の怒りと結合して社会を根本から変革しよう。