2010年4月26日

4・24集会弾圧 “新入生が決起”洞口さん 論告求刑に怒り

週刊『前進』06頁(2437号6面3)(2010/04/26)

4・24集会弾圧 “新入生が決起” 洞口さんが証言
 検察の論告求刑に怒り

 4月20日、法大4・24解放闘争裁判が東京地裁刑事第17部で行われた。
 弁護側証人として法大生の洞口朋子さんが昨年の4・24闘争について証言し、その後、検察官が論告求刑を行った。
 多くの仲間を獄中に奪われる中、洞口さんは法大生の先頭で闘いぬいてきた。「昨日は、私たちのビラを読んでいた新入生が法大当局によって不審者扱いされ、『学生証を見せろ』と脅された。しかし、新入生は一歩もひかず抗議の声を上げて暴力職員を退散させた。まわりの学生から拍手がわき起こった」。学生運動を根絶やしにしたい法大当局を打ち破り、学生の新たな反撃が力強く開始されていることが冒頭に確認された。
 そして、4・24当日の外濠校舎の状況が証言された。「外濠校舎内の吹き抜けのまわりには、授業中にもかかわらず1階から5階まで数百もの学生が集まり、抗議の声を上げる学生たちと合流していた。法大当局は、ロープまで張って必死に合流を阻もうとしたが、学生は雪崩のように外濠校舎を飛び出し、正門前の集会にともに参加した」「4・24は法大生が立ち上がり、声を上げた日だ。建造物侵入も威力業務妨害も成立しない。先頭で闘う6名を見せしめにして、法大生の決起を抑え込むことなど許さない」
 さらに洞口さんは、「私は法大闘争を支持するアメリカの仲間に招待され、教育をめぐる100万人のゼネストに参加してきた。法大当局のやっていることはあまりに小さい。この時代にどう生きるのかをかけ、大学を変え、未来を切り開こう。4・23闘争を爆発させよう」と、法大闘争の世界的な大きさと勝利性を生き生きと訴えた。

 退学処分と闘う斎藤君が意見

 被告団を代表して斎藤郁真君が弁護側立証を締めくくる意見表明を行った。「文化連盟の委員長として抗議の声を上げてきた私は、4・24闘争を理由に無期停学に加えて退学処分となった。裁判の結果も出てないうちから、法大当局は抗議の表現を非合法としたのだ。抵抗の表現に自由がないところで真の表現の自由などない。裁判所は同じ立場で弾圧するつもりか。資産の3分の1を金融商品につぎ込む法大当局は、学費を上げ、奨学金という借金を負わせて学生の未来を奪い、表現の自由を抑えつけている。この背景を見て判断せよ!」と、政治弾圧を許さない決意を裁判所に気迫を込めて突きつけた。
 検察官の論告求刑に移った。求刑は「懲役1年6カ月」だ。断じて許されない。
 論告は、「『前進』紙上で法大闘争は呼びかけられた」「4・24は組織的、計画的に行われた悪質な犯行」など、法大生の自主的な闘いをすべて否定し、学生の自立した姿を抹殺するものだ。「命令する組織」と「従う者」しか登場しない論告は、権力者どもの腐敗した人間観を表している。学生の可能性に背を向け、分断して暴力的に支配することだけを狙う国家権力は、法大当局ともども打倒するしかない。
 次回、5月19日に弁護側の最終弁論が闘いとられる。法大闘争の爆発をかちとるとともに政治弾圧を絶対に粉砕しよう。