2010年4月19日

徳島弁護士会が「勧告書」 “友人面会不許可は人権侵害” 徳島・救う会

週刊『前進』06頁(2436号6面3)(2010/04/19)

第2次再審勝利へ
 徳島弁護士会が「勧告書」
 連続「懲罰」に全国から抗議を
 “友人面会不許可は人権侵害”
 徳島・星野さんを救う会

 仙田哲也「閉居罰」に怒り

 星野文昭さんに連続的「懲罰」がかけられました。3月10日の「戒告」に続いて、3月30日から1週間の「閉居罰」が強制されました。独居房で1週間も、1日中正座していなければならない。野外の運動も入浴も手紙の受発信も一切禁止です。無実の星野さんを35年も刑務所に閉じ込めて自由を奪っている上に、さらに非人間的な「拷問」を加える。国家の暴力は、徹底的に理不尽で残酷です。絶対に許しません。
 さらに許しがたいことに、星野さんの「優遇区分」は第3類だったものが、第4類に落とされました。その結果、面会が月3回から2回に減らされてしまいました。こうして、獄中の権利を奪い、処遇の劣悪化を一層進めています。
 私たちのすぐ近くにある徳島刑務所内で、星野さんが「懲罰」にさらされ、制約され尽くしたわずかな権利まで奪われ、処遇を悪化させられていると思うと、怒りと悔しさで身体が震えてきます。面会した暁子さんによると、星野さんは、「明るく、元気だ」とのことです。その不屈性には心から感動しますが、同時に、星野さん自身がどんなに悔しい思いをしたことかと思うと、心底怒りがわいてきます。
 徳島刑務所へ全国から抗議をたたきつけよう。星野さんへ激励の手紙を集中しよう。

 外部支援は重要

 3月24日、星野文昭さんとの友人面会不許可は人権侵害にあたるという「勧告書」が、徳島弁護士会から徳島刑務所に出されました。これは、昨年1月27日に行った「人権侵害救済申立」に応えたものです。
 星野さんはじめ、獄内外の闘いの積み重ねによって、06年6月に友人面会をかちとりました。それ以来、ほぼ月に1回、各地から来る友人が星野さんに会えるようになりました。
 ところが、08年11月14日、突然、沖縄と京都・滋賀の仲間の面会が不許可になりました。12月9日には、みやぎの仲間3人が、さらに、09年1月21日に、私たち徳島の2人も面会不許可になりました。
 沖縄、京都・滋賀、仙台から来て会えなかった仲間は、刑務官20人以上に囲まれながら、あたりが暗くなるまで、必死で抗議しました。徳島の2人は、2回目の面会にもかかわらず、何の理由もなく不許可にされたことに怒りを爆発させて抗議をたたきつけました。
 徳島弁護士会の「勧告書」は、徳島刑務所が友人面会を不許可にしたことは「人権侵害にあたる」と明確に認めました。そして、今後「速やかに面会を許可するよう勧告する」としています。
 その理由として、「受刑中の再審請求人にとって、外部の支援者からの物心両面にわたる支援は極(きわ)めて重要な意義を有する」「再審事件においては、法廷活動に留まることなく、再審請求人の無実を広く社会に訴えて世論を喚起するといった活動も重要である。そのためにも再審請求の支援者が面会して交流を図る必要性は大きい」と鮮明に書かれています。これは、運動の前進がかちとった大きな成果です。

 面会が壁を破る

 世界大恐慌の深まりで、資本主義そのものが崩壊しています。民主党・連合政権の危機によって、あらゆる闘いが大攻防に突入し、決戦化しています。
 国鉄1047名闘争破壊・国鉄労働運動破壊攻撃に、動労千葉を先頭に新たな1047名闘争の大運動への決起が始まっています。
 沖縄労働者階級の怒りは爆発している。今こそ、米軍基地撤去=沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒を闘いとろう。
 星野さんの闘いを圧殺しようとする国家権力と不屈・非妥協に闘おう。
 星野さんとの面会不許可攻撃を粉砕して、今日までに総計94人が面会しました。友人面会は、刑務所の分厚い壁を打ち破ってきました。面会に行った方の多くが、かえって勇気をもらったという感想を述べています。星野さんは、獄中にいても労働者とともに闘いの最前線に身をおいて話されるからだと思います。
 団結の力で「懲罰」攻撃も粉砕しよう。星野さんを守るために、粘り強く、何度でも、何度でも闘いぬいていきます。沖縄や、三里塚の闘いがそうであるように。
 その力を、国鉄、沖縄を闘う階的労働運動の力と結合し再審を闘いとり、必ず星野さんを取り戻していきたいと思います。