救援連絡センターが第6回総会
センターの強化・発展誓う
救援連絡センターが第6回総会
“弾圧には完黙・非転向で闘おう”
4月10日、東京芸術劇場(池袋)で救援連絡センター第6回定期総会が行われた。3月26日に再審で無罪をかちとったばかりの足利事件の菅家利和さんと、同じく再審で無罪が確定している富山(氷見)事件の柳原浩さんを迎え、100人の結集で成功した。
最初に、救援連絡センター代表弁護士の葉山岳夫さんが主催者あいさつを行った。葉山さんは、新自由主義が崩壊し大失業と戦争の時代の中で、ますます救援連絡センターの重要性が高まっていることを訴えて、以下6点にわたって提起した。
①5月18日に国民投票法が施行されるが、すでに始まっている改憲攻撃と闘う。②憲法違反のかたまりである裁判員制度を撤廃するために、5月18日の裁判員制度廃止全国集会へ全力で結集する。③戦前からの治安法である暴力行為等処罰法を使った法大闘争や国鉄闘争にかけられた弾圧に勝利した。暴処法と闘う。④組織的犯罪対策法と公判前整理手続と闘う。⑤国鉄1047名闘争は解雇撤回の原則を掲げて闘えば勝てる。原則を投げ捨てた和解策動は絶対反対。⑥国家権力による死刑執行を弾劾する。
最後に、三里塚現闘本部裁判での仮執行阻止や「教育の民営化」と対決して闘う法大闘争のように、完黙・非転向と原則的な裁判闘争で勝利しようと締めくくった。
救援連絡センター事務局長の山中幸男さんが活動報告と運動方針を提案した。とくに、財政状況の厳しさを突破するために、若者や若手弁護士の獲得を軸に協力会員と『救援』読者の拡大を訴えた。また、『救援』縮刷版の刊行計画を明らかにした。運動方針として、改憲阻止、裁判員制度・司法改悪反対、時効廃止反対、三里塚闘争の勝利、完黙・非転向の闘いなどが提起され、承認された。
この後、会計監査報告が行われ、第1部の総会が終了した。
第2部のイベントに移り、浅野健一さん(ジャーナリスト・同志社大学教授)から足利事件の菅家さんと富山事件の柳原さんが紹介された。
菅家さんは、DNA鑑定の誤りとして報道されているが、警察がはじめからデッチあげ弾圧として行った実態を怒りをもって暴露した。柳原さんは、無実の証拠があるにもかかわらず、警察が調書をデッチあげ、裁判官も無実の訴えを無視して有罪判決を下したことを怒りをもって弾劾した。「私は一般的な冤罪被害者ではない。警察・検察・裁判所の権力犯罪として徹底的に闘っていきたい。冤罪に今も苦しんでいる人々の支援をしていきたい」と訴えた。
組対法裁判を闘っている遠藤憲一弁護士の報告が行われ、続いて「裁判員制度はいらない! 大運動」事務局の藤田正人弁護士が裁判員制度の実態を報告した。藤田弁護士は、裁判員制度で被告人・弁護人の権利は踏みにじられ、「市民参加」の拒否者が増えており、冤罪も増えることは必至だ、5月18日の裁判員制度廃止の全国集会への大結集でとどめを刺そうと訴えた。
最後に、闘う法大生が発言した。118人の逮捕、33人の起訴攻撃を100%の完黙・非転向で粉砕していること、「教育の民営化粉砕」の法大闘争は国境を越えて団結を拡大していると、明るく勝利感に燃えて報告し、圧倒的な拍手が巻き起こった。
救援連絡センターはますます重要になっている。さらなる強化発展をかちとろう。