2010年4月12日

4・23法大解放へ マル学同中核派・法政大学支部

週刊『前進』06頁(2435号4面1)(2010/04/12)

全国学生は4・23法大解放へ
 退学・停学処分に大反撃し団結して世界を変えよう
 マル学同中核派・法政大学支部

 全国学生のみなさん! 世界大恐慌と対決し、学生が自らの団結と組織を拡大して未来を切りひらく歴史的な闘いが始まった。法大キャンパスにおける4月新歓闘争では、文化連盟委員長・斎藤郁真君(法学部)に対する「退学処分」への怒りを軸にして、新入生との結合が始まっている。このうねりの一切を、4・23集会(要項1面)での法大生の決起と全国学生の大結集へ!

 不当処分は法大資本の悲鳴

 4・23法大集会は第一に、3月末に下された斎藤君への退学処分に大反撃し、処分撤回を実力でかちとる闘いだ。
 法大当局によれば、①入試の際に受験生への情宣活動を行った、②09年4・24集会を法大生とともに行った、これが斎藤君をキャンパスから追放する「理由」なのである。キャンパスで自由を求めることも、処分と逮捕に抗議することも、団結し組織をつくることもすべてが処分の対象だというのだ。
 斎藤君は、07〜08年に法大当局が学友会解体による法大生の団結破壊にのり出してきて以来、常に闘いの先頭にあり、3万法大生の怒りの最先頭に立ってきた。3月20日のイラク反戦7周年集会では、「逮捕も処分も闘いの終わりではなく始まりだ! 新自由主義攻撃で資本の運動が人間を踏みつぶすが、それへの反撃は世界とつながっている。4月23日、法大門前に集まろう!」と熱烈にアピールした。退学処分は、斎藤君と文化連盟の存在に体現されている法大生の革命的エネルギーを圧殺できない法大資本と国家権力の悲鳴だ。
 退学処分への怒りを、増田総長独裁体制打倒の法大生の闘いの高揚へ! 事態は、06年3・14の29人逮捕、そして08年5月の新生文化連盟決起の原点に引き戻されている。法大闘争の出発点は、警察権力による大弾圧を「秩序維持」といいなし、学生の闘いを「大学業務の妨害物」とののしり、度重なる処分を「教育的措置」と開き直って学生の未来を奪う「教育者」どもに対する怒りだった。
 増田総長は、4年間でのべ118人逮捕、33人の起訴、12人の処分というこの期に及んで、「自立的・批判的な目を持ち、社会に立ち向かう若者たれ」(『関東学生新聞連盟』4月1日号)などという「新歓メッセージ」を発している。ふざけるな! 居直る弾圧者どもをまとめてキャンパスからたたきだせ!

 09年4・24で何が起きたか

 あらためて、昨年4・24法大集会で何が起きたのかをはっきりさせたい。それは闘う法大生への処分に怒り、法大当局の制動を吹き飛ばして1千人の法大生が合流した感動的な決起だった。
 「私たちの目の前で監獄大学の教室の中から反乱が起こったのだ」「学生は『おかしい』と感じることにストレートに行動し、物事を根本的にとらえ、もっとも解放的かつ戦闘的に未来を創造し切りひらいていく存在である。そのことを法大生自身の行動によって示したのが4・24集会であった」(人間環境学部・倉岡雅美さん)
 ここに3万法大生の決起を見たからこそ、敵は5月に戦前来の治安弾圧法である暴力行為等処罰法弾圧に踏み込んで法大学生運動のリーダーを逮捕・長期勾留した。6・15門前集会に対してはキャンパスを封鎖して窓をすべて締め切るというぶざまな姿をさらした。しかしそれは、動労千葉を先頭にした労働者・学生の共闘を深めるものとしかならなかった。4・23集会で昨年を上回る行動を実現しよう。
 斎藤君処分、そして同時に下された倉岡さんへの停学処分に対し、怒りのメッセージが続々と寄せられている。
 「自由な法政を取り戻そう!!」(経営学部2年)、「不当処分反対!!」(法学部3年)、「ふざけるな!」(新入生)、「処分の即時撤回を!」(新入生)
 さらに、3月教育ゼネストで団結を深めたカリフォルニア大学バークレー校でも、大学当局の処分策動との闘いが始まった。「学生の社会的行動の自由を守れ!」と題する緊急アピールでは、昨年11月のストライキにおける逮捕、座り込み、集会参加、ビラまきを口実とした7カ月の停学処分の動きを、「大学当局は物理的に学生を排除することで、キャンパスにおいて異論を主張する学生に沈黙を強制しようとしています」と弾劾し、国境をこえた処分粉砕闘争を呼びかけている。処分と暴力でしか学生を支配できない敵の腐敗も同じなら、学生の怒りも一つだ。国際連帯闘争としての処分撤回運動と4・23集会を爆発させよう。

 反民営化のうねりが世界に

 4・23法大集会は第二に、世界中で巻き起こる「教育の民営化粉砕!」「大学・教育・未来を取り戻せ!」の学生のうねりと団結する闘いだ。
 3月4日のカリフォルニア州教育ゼネストに、全学連と法大闘争が合流したことは決定的だった。大恐慌と戦争・大失業、新自由主義による公教育の破壊、格差拡大と戦争への動員——これらの攻撃が、労働者と学生を一つに結びつけ、歴史的な反乱が開始された。
 何よりも、ピケットから街ぐるみのデモまでストライキのど真ん中で闘い抜くことをとおして、学生運動が持っている無限のエネルギーを確信したことだ。「資本主義が目の前で崩壊しようとしている時に、学生は未来を切り開いて勝利できる存在なんだということを私たちが体現していることは大きいですよね。攻撃は激しいけれども、それに対して隣の仲間とスクラムを組んで、競争ではなく団結して生きるんだと身をもって実践してきたのが法大闘争です。『監獄』である法大キャンパスで3万法大生のストライキを爆発させ、アメリカの仲間たちに届くような闘いをやります。それが本当の国際連帯だと思います」(全学連訪米報告パンフ座談会、法大経済学部・洞口朋子さん)。4・23集会を世界にとどろく闘いとして爆発させよう。
 この時代の転換期に、攻撃の激しさに絶望し、あきらめを組織しようとするのが、日共スターリン主義をはじめとするすべての体制内思想だ。

 体制内思想の屈服うち破れ

 人間環境学部教授会は、「理事会に言われたことだから仕方ない」として倉岡さんへの処分を強行した。国鉄1047名解雇撤回闘争における国労本部ら4者4団体は、「このまま闘い続けてもジリ貧だ」として労働者階級の誇りと団結をカネで売り渡そうとしている。法大文化連盟の対極にある御用団体CSK(サークル支援機構)指導部は、法大資本の「営業権」を認め、際限ない団結破壊の先兵に転落している。民営化と自治寮廃寮攻撃に対して、「絶対反対で闘えばさらに攻撃と弾圧を招いてしまう」として、自らの手で闘う寮生を追い出そうとする寮執行部の存在。
 共通しているのは、資本主義の破産と凶暴化という現実に対する屈服だ。大恐慌と対決する学生運動は、こうした闘いの制動物を踏みしだき、団結の力を復権する中で初めて切り開かれる。

 4〜5月沖縄闘争に立とう

 4・23法大集会は第三に、日本帝国主義・鳩山政権の「戦争・改憲、民営化・労組破壊(団結破壊)」攻撃にキャンパスから反撃ののろしを上げる階級決戦だ。
 国鉄(JR)、沖縄、三里塚、法大という大激突点で、日本の労働者・学生は2010年冒頭から支配階級に破産につぐ破産を強制してきた。日本帝国主義は改憲(9条破棄)によって戦後的あり方を粉砕し、戦争にのめり込むことによってしか生き延びていくことはできない。しかしそれは、国鉄労働者の闘い、沖縄労働者人民の基地撤去の非和解の闘い、三里塚農民の農地死守の闘いによって、そして法大における文化連盟と全学連の闘いによってまったく貫徹できていない。
 法大闘争の勝利と全国学生運動の爆発は、労働者・農民と固く団結し、日帝の改憲策動を粉砕していく闘いの前進の中にある。とりわけ4〜5月沖縄闘争が、鳩山政権を打倒していく決定的な闘いにせり上がってきた。全国学生は、4・23法大集会への大結集から、大挙して4・28−5・15沖縄闘争に駆けつけよう。
 最後に、3万法大生に訴えたい。闘う文化連盟のもとに団結しよう。さらに、マルクス主義で武装された革命的な党を建設しよう。
 大学の主人公は学生だ。学生は未来をかけて、自らの組織をつくり出そう。斎藤・文化連盟委員長は、「法政大学で学生生活を送る以上、われわれ文化連盟を避けては通れないだろう。……法政大学に対して、もしくは社会に対して怒りを持ったなら、その時はわれわれに声をかけてほしい。完璧(かんぺき)とは言えないが、何がしかの『答え』をわれわれは与える自信がある」(『文化創造』新歓号)と、3万法大生の団結の中心点としての文連への結集を呼びかけている。戦後の日本学生運動を牽引(けんいん)してきた法大生の団結を、今こそ爆発的に拡大するときだ。
 そして、現代世界の根底的変革者としてのプロレタリアートの立場に立ちきり、帝国主義打倒・世界革命に向かって闘うマルクス主義学生同盟中核派に結集しよう。4・23法大集会の爆発がその出発点だ。