2010年4月12日

1047名闘争の反動的決着許すな 解雇撤回闘争の新たな発展へ

週刊『前進』06頁(2435号1面2)(2010/04/12)

1047名闘争の反動的決着許すな
 解雇撤回闘争の新たな発展へ

 民主党・連合政権は4月9日、国鉄1047名問題の「解決案」を提示した。国労など4者4団体はただちに受け入れを表明した。これは、1047名闘争の解体に向けた最大級の攻撃だ。
 だが、この攻撃はその根本から破産し、1047名闘争の新たな発展が切り開かれている。民主党・連合政権は、闘争団全体を屈服させ、1047名闘争を跡形もなく消し去ろうとたくらんでいた。これに対し、屈辱的和解を拒否し解雇撤回をあくまで貫く絶対反対派の闘争団員が、あらゆる重圧を突き破って登場した。この闘いは、大恐慌下の敵階級の基軸的な攻撃を根底から打ち破っている。
 動労千葉は、1047名解雇撤回闘争を貫く新たな全国運動を呼びかけている。動労千葉争議団と連帯して不屈に闘う国労闘争団員の闘いをさらに推し進め、新たな全国運動の勝利の展望を押し開こう。
 1047名闘争解体攻撃を根幹において打ち破った絶対反対派闘争団の闘いにこそ、労働者階級の未来がある。支配階級は、国労闘争団員を一人の例外もなく「解決案」にひざまずかせ、1047名闘争をたたき伏せることを狙っていた。1047名闘争を解体することをとおして、大恐慌下の大量首切り攻撃と立ち向かう一切の労働者の闘いを根絶しなければ、民主党・連合政権は立ちゆかない。彼らは、日航1万6千人首切りや道州制導入の強行に向けて、労働組合の団結と闘いをことごとく破壊することを策している。この攻撃を貫徹できなければ、すさまじい財政危機にあえぐ日本帝国主義は、延命の道を断たれるからだ。
 労働者階級の命運をかけたこの攻防の最先端で、絶対反対派闘争団の闘いは敵の攻撃を打ち砕いたのだ。
 これに続き、屈辱的和解を拒否しよう。民主党・連合政権は、絶対反対派が拡大することに心底、恐怖を抱いている。
 政府の「解決案」など、みじんも受け入れる余地はない。解雇の撤回もなく、JRの責任も問わず、国鉄分割・民営化による不当労働行為の一切を容認する「解決案」など、粉砕の対象以外の何ものでもない。
 20万人の労働者が首を切られ、200人が自殺に追い込まれた国鉄分割・民営化時の悔しさを晴らすことなしに、1047名闘争を終わらせることなどできようか。首を切った張本人であるJRに何の打撃も与えないまま闘いの矛を収めることなど、労働者の誇りにかけて断じてできない。
 全労働者を首切り攻撃のえじきに差し出すこの「解決案」を、闘争団が受け入れるはずがない。
 政府の「解決案」は、雇用について「努力するが、人数などが希望通り採用されることは保証できない」と言い放っている。JR資本も雇用を拒否する姿勢をむき出しにした。JR東日本は「雇用について交渉の余地はない」と断言し、JR東海も「雇用対策は国鉄改革当時にやり尽くしている」と表明した。JR西日本も「すでに法的に決着がついた問題」と叫んでいる。解雇撤回はもとより、「失業者救済」としての雇用さえしないということだ。
 しかも、与党3党と公明党が策定した素案の段階では盛り込まれていた闘争団が創設した事業体への援助金も、政府案では全額削り落とされた。まさにこの「解決案」は、1047名を再び路頭にたたき出すものにほかならない。
 国労本部を始め4者4団体幹部が「解決案」を受諾したことは労働運動全体を敗北に追いやり、大量首切りを自ら推進する大裏切りだ。
 この4者4団体一部幹部を手先とするすさまじい屈服強要の攻撃をぶち破り、絶対反対派闘争団は歴史に輝く存在として登場した。
 検修外注化4月実施を実力で阻止した動労千葉とともに、青年労働者の怒りと結合してJR体制打倒へ闘おう。屈辱的「解決案」を断固拒否して解雇撤回・JR復帰を貫き、新たな全国運動を創出しよう。