日誌 2010年3月17日〜23日 岡田外相 核寄港「時の政治判断」/4月25日沖縄県民大会
日誌 2010年 3月17日〜23日
岡田外相有事の核寄港「時の政治判断」/4月25日に読谷村で沖縄県民大会
●有事の核寄港「時の政治判断」 岡田外相は衆院外務委員会で、有事の際の核兵器を積んだ米艦船の日本寄港について「その時の政権が決断する」などと述べ、受け入れ可能性は排除できないとの見解を示した。(17日)
●ひき逃げで海軍兵を逮捕 名護市辺野古で米軍四輪駆動車が2台の民間車両に衝突し、軍雇用員の男性と2人の子どもの計3人に軽傷を負わせて逃走したひき逃げ事件について、在沖米海軍は、米ミシシッピ州の米海軍第1工兵大隊分遣隊に所属する米海軍3等兵曹が事故を起こして逃走したとして逮捕したことを発表した。(17日)
●日米、同盟深化で公式協議 米国防総省のシファー副次官補(東アジア担当)は、下院外交委員会アジア・太平洋小委員会での日米関係に関する公聴会で、米国が提供する「核の傘」による抑止やミサイル防衛(MD)など安全保障分野の幅広いテーマについて日米両政府が公式協議を始めたと証言した。米軍普天間飛行場の移設問題では現行計画が最善との立場を重ねて示した。(17日)
●4月25日に沖縄県民大会 米軍普天間飛行場移設問題をめぐる超党派による県民大会の開催に向け沖縄県議会の各派代表者会議が行われ、4月25日午後3時から読谷村運動公園広場で開催することを決めた。大会名は、県議会意見書に基づき「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と県内移設に反対し、国外・県外移設を求める県民大会」。事務局長の新里米吉県議は「10万人参加を目指す」と述べた。(18日)
●鳩山「県外は難しい」 鳩山首相は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先について「県外は難しい」とした上で「県外というものも当然、沖縄の県民の皆さん方のお気持ちからすれば、望ましいという気持ちを大事にしたい。難しいけどもがんばっている」と述べた。(19日)
●イラク特措法「違憲ではない」 鳩山内閣は閣議で、イラク復興支援特措法(2009年7月に失効)が「違憲であったとは考えていない」との答弁書を決定した。菅副総理は民主党代表だった04年にイラク自衛隊派遣を「明らかに憲法違反」として批判していた。(19日)
●自衛隊の海外派遣「武力行使なら制約」 鳩山首相は参院予算委員会で、自衛隊の海外派遣について「国連が決議をしてOKを出しただけで安心して自衛隊を派遣する考えを持ち合わせていない」と述べた。従来の政府方針どおり、武力行使にあたる活動は憲法の制約上、参加できないとの見解を示したもの。民主党の政策集では、国連の平和活動には武力行使を伴う場合も積極的に参加するとしている。(23日)
●米国防副次官補、計画変更に否定的
米国防総省のミッチェル副次官補(アジア・太平洋安全保障担当)は上院歳出委員会公聴会で、米軍普天間飛行場移設と在沖縄米海兵隊グアム移転の両計画について「10年以上にわたりあらゆる代案を調べたが、現在の計画が最善だ」と証言、計画変更に否定的な考えを示した。(23日)