2010年3月29日

郡山国鉄集会 幕張、勝田など一堂に会し

週刊『前進』06頁(2433号2面3)(2010/03/29)

郡山国鉄集会 “解雇撤回、外注阻止を”
 幕張、勝田など一堂に会し

 「国鉄1047名解雇撤回! JR検修業務全面外注化阻止! 郡山労働者集会」が3月16日、福島県郡山市で開催され50人を超える結集で大成功しました。解雇撤回を闘う国労秋田闘争団や、JR東日本の各車両検修職場で働く労働者らが連帯と交流を求めて参加しました。
 国労郡山工場支部の橋本光一さんは基調提起で、3月4日に亡くなった中野洋動労千葉前委員長の思い出を紹介し「自分も中野さんのように死ぬまで労働運動を貫きたい」と決意を語りました。そして、現代は資本主義の終わりの時代だと時代認識を明らかにし、「今こそ民主党・連合政権を打倒しよう!」と訴え、郡山工場の外注化の実態、JRの全面外注化攻撃の矛盾を暴露しました。「既成指導部は外注化に反対できない。外注化絶対反対は資本主義の否定だからだ。ここで反撃できなければわれわれに未来はない。外注化絶対反対闘争には勝算がある。第2次分割・民営化阻止決戦、今度は勝つ!」と熱烈に訴えました。
 1047名闘争について国労秋田闘争団の小玉忠憲さんが特別報告に立ちました。小玉さんは資料を示しながら、JRの本州3社はもともと定員割れで全員採用だったこと、小玉さん自身も23年前にいったんは「採用名簿」に登載されていたにもかかわらず、鉄道労連(現JR総連)カクマルが当時の国鉄総裁・杉浦喬也にねじこみ、現JR東海会長・葛西敬之の指示で意図的・計画的・自覚的に秋田鉄道管理局に連絡して採用名簿から外した事実を怒りを込めて暴露・断罪しました。また今回の和解案について「解雇を認めろ!JRに法的責任はないと認めろ!不当労働行為はなかったと認めろ!というもので『解決案』ではまったくない」とし「屈服と裏切りの『和解』をキッパリ拒否してあくまで解雇撤回を求めて闘いぬく!」「1047名解雇撤回闘争は2千万青年労働者の未来がかかった闘い。われわれの23年の闘いはこれから光り輝く。国労を闘う労働組合につくり変えよう」と訴え、最後に4・11秋田集会への結集を呼びかけました。
 車両検修職場からの報告として、勝田車両センター(茨城県ひたちなか市)から動労水戸勝田支部が、幕張車両センター(千葉県千葉市)からは国労幕張電車区分会と動労千葉幕張支部の関道利本部執行委員の報告を受けました。
 動労水戸は「去年1年間の闘いで路線、方針、指導さえちゃんとしていれば勝てるという確信を持った」と報告。国労幕張電車区分会からは、職場で起きている矛盾の数々が報告され「全面外注化で収拾がつかなくなる。何か起きてからでは遅い。一番知っているのは現場労働者だ。外注化阻止で闘う」。動労千葉の関さんからは、この間の動労千葉への組織破壊攻撃の実態が語られ「この攻撃は動労千葉組合員がいたら外注化ができないことからきている」と連続ストライキで検修外注化の4月実施を阻止した闘いが自信に満ちて報告されました。
 全金本山労組の長谷武志副委員長、国労新潟支部執行委員の星野文男さん、自治労の青年労働者、ふくしま合同労組の仲間、郵政労働者が発言。「第2次国鉄決戦は自らの職場生産点にあり」ということがそれぞれ語られました。
 特別決議採択後、集会のまとめと行動提起をNTTの仲間が行い、団結ガンバローで集会を締めくくりました。
 (福島・O)