2010年3月22日

飛躍かけ各地で春闘集会

週刊『前進』06頁(2432号5面5)(2010/03/22)

飛躍かけ各地で春闘集会

 国鉄・全金本山軸に勝利開く 東北春闘集会

 東北各地から100人が結集し、「国鉄1047名解雇撤回!JR検修業務の全面外注化を阻止し、闘う労働組合をよみがえらせよう!3・7東北春闘集会」が熱気いっぱいにかちとられた。15年目の東北春闘集会。自治体労働者は「国鉄、全金本山闘争を軸に勝利を切り開いてきた。労働組合の闘いで社会を変えよう」と基調を提起した。
 集会のメインは国鉄労働者3人の特別報告だ。「われわれの主導権で闘いは進んでいる。組織拡大へ腹を固めて闘う」(動労千葉の繁沢敬一副委員長)、「金で魂を売る解決案は認められない。JRに責任がないことを認めろというのが敵の最大の弱点だ」(国鉄1047名当該の小玉忠憲さん)、「検修業務を外注化しても技術者を出向させるから大丈夫という当局を許さない。国労を闘う組合に変えたい」(郡山工場の橋本光一さん)。
 集会後半では全金本山労組の長谷武志副委員長、不起立闘争に決起した教育労働者、東北石けん労組の青年、学生などが決意表明した。
 集会前には仙台の繁華街を青年労働者・学生を先頭にデモ行進し、青年がデモに飛び入り参加した。(TN)

 一日大行動を青年が牽引 東京西部春闘行動 

 3月14日、「国鉄1047名解雇撤回 沖縄の怒りで鳩山政権倒せ!」を掲げた東京西部地区の春闘行動に60人が結集し、自己解放性あふれる集会・デモ・街宣の一日行動をかちとった。
 司会は動労千葉を支援する会の労働者が務め、基調は解雇撤回を闘ってきた青年労働者が提起。「自分は闘いをとおしてこの場で基調報告できるほどに変わった。労働者は闘うことで変わる」「中野顧問の遺志を継ぎ『負けない』闘いをやろう」と明るく訴えた。
 西部ユニオン・鈴木コンクリート工業分会からは分会長ら組合員3人が参加し、組合切り崩し攻撃を打ち破り解雇撤回を貫き団結を強めていることなどを報告、頼もしい姿を見せた。討論では、18人の労働者、各運動(全国連杉並支部、百万人署名、星野さんを救う会、区議会議員)の仲間が発言し、初参加の職場の仲間も紹介された。
 集会後、杉並区役所まで意気揚々とデモ。阿佐ケ谷駅前では首都圏の星野再審連絡会の街宣隊とエールを交換した。
 デモ後は、街宣隊に合流し40人余で大宣伝を行った。(東京西部・K)

 拠点の労組で合理化に反撃 東京北部春闘行動

 3月6日、東京北部地域の拠点組合である精研労組がある東京武蔵野病院に、地域の労働者が集まり春闘集会を行いました。武蔵野病院資本は、「昨年の売り上げは史上最高」と言いながら、今年の経営方針では「1・5億円のもうけを出す」ために「人件費の1億円削減」「人員削減」「正規職の非正規職化」と言っています。こんな合理化に対し、労働者は怒りをもって立ち上がることを確信する集会でした。
 朝から3名の指名ストに突入し、昼休みに精研労組青年部を先頭に病院前での集会をかちとり、「合理化・賃下げ・解雇を許さないぞ」とシュプレヒコール。午前の仕事をあがった制服姿の労働者が次々と駆けつけ、非組の労働者も参加。地区の労組・労働者113人が結集した行動はすごい迫力と密集力でした。
 午後、屋内会場の集会では、精研労組、一陽会労組、東京北部ユニオンの各分会、さらに他地区の労働者などが発言。「武蔵野病院の合理化攻撃は経団連の経労委報告そのもの。JRの検修外注化と一体の総額人件費削減だ」「保護主義が行き着く先は戦争。合理化への怒りと戦争への怒りは同じ」「3・20集会を資本への根源的怒りと労働者の誇りをかけ決起しよう」と全体で確認されました。(東京北部・YU)

 国鉄決戦勝利へ総力で決起 神奈川国鉄集会

 3月5日、かながわ労働プラザで、「国鉄闘争勝利! 神奈川集会」が85人の結集で行われました。神奈川の仲間は年初からのべ200近い国鉄オルグ行動に入り、この集会をかちとりました。
 動労千葉争議団の中村仁さんは、「分割・民営化に反対して動労千葉は28人の解雇者を出している。それをバネに頑張ってきたから今の動労千葉がある。労働者は闘わなかったらダメだ」「全労働者が団結して闘おう」と熱く訴えました。国労闘争団の仲間は、1047名闘争解体策動について「今、頭を下げたら日航も社保庁も同じようにされる」「4者4団体はクビにされた怒りを忘れたのか」と憤りました。
 自治労横浜の仲間が基調を提起。「1047名闘争解体は全労働者にかけられた攻撃。全員がこの闘いの主体だ。国鉄闘争勝利の中に全労働者の未来がある。職場で闘うことが重要だ」
 さらに、各産別の労働者、婦民の仲間が発言しました。最後に「国鉄1047名解雇撤回闘争の解体を許さず第2次国鉄分割・民営化決戦を闘う決議」をあげました。(神奈川・M)

 11月派として打って出るぞ 京滋地区春闘集会

 3月14日に春闘集会を40人の結集で開催しました。動労千葉の第3波スト突入と一体となり、何よりも”1047名解雇撤回闘争の解体を狙う民主党・連合政権打倒!”を明確にして、地区の労働者が先頭に立ち、集会をかちとりました。
 闘いの報告では国労の原田隆司さん(国労5・27臨大闘争弾圧被告)が自身の国労バッジ着用による処分攻撃に対する闘いでJRの労務支配をぶち破っていることを紹介し、職場の闘いを貫くことで平成採獲得の展望が開けていると確信をもって提起しました。全逓労働者は、労働者への階級的信頼でこそ、事故責任や営業ノルマで分断を図る当局の攻撃を打ち破れると訴えました。
 労組破壊攻撃に「絶対反対」を貫いて闘う医療労働者の青年の発言や、沖縄闘争と切り結び労働組合に星野奪還闘争を持ち込もうという特別報告もありました。学生の訪米報告もあり、京滋において11月派として打って出る決意を固めました。(春宮早希)

 青年労働者を先頭に大成功 大阪春闘集会

 3月10日、南大阪労組交流センター主催の「闘う団結とりもどそう! 春闘集会」が大阪市内で開催され、青年労働者を先頭に35人が結集した。 
 大阪府職労の青年労働者の司会で、民間・金属の労働者が「今こそ1047名解雇撤回・検修全面外注化阻止決戦で民主党・連合政権を打倒しよう」と基調を提起。国労5・27臨大闘争弾圧被告の東元さんが特別アピールとして「分割・民営化阻止の生き証人として職場での解雇攻撃と闘う」と力強く決意を語った。
 それを受け、「任期付公務員制度」による道州制解雇攻撃と闘う大阪市職の労働者、橋下による「特別休暇・特別手当廃止」攻撃と闘う自治労大阪府職の労働者、関合労大和分会、教育、民間の労働者などが発言。解雇攻撃と闘う関合労南大阪支部は、「1カ月以上も実力就労闘争を続けている。敵は『金銭和解』を言ってきたが『カネのために闘っているんじゃない』と突っぱねた。大事なのは団結」と訴えた。
 大阪・星野文昭さんを取り戻す会は星野再審決議案を提起した。
 (南大阪労組交流センター・I)