2010年3月15日

関合労大和分会 分会長を直ちに奪還しよう 組合つぶし狙い「詐欺」デッチあげ

週刊『前進』06頁(2431号3面3)(2010/03/15)

関合労大和分会 岡田分会長を直ちに奪還しよう
 組合つぶし狙い「詐欺」デッチあげ
 5カ月の長期勾留は無実の証明

 私たち関西合同労組大和分会は、国家権力による組合つぶしの不当極まる弾圧と非妥協で闘い抜いています。
 昨年10月14日早朝、兵庫県警公安3課は岡田尚分会長を「失業等給付金詐取」をデッチあげて不当逮捕しました。さらに許せないことに、神戸地方検察庁は11月2日に不当起訴し、神戸地方裁判所は「罪証隠滅のおそれ」なる理由にならない理由で5カ月が過ぎた今も岡田分会長を勾留し続けています。
 この逮捕—起訴が完全なデッチあげであることは、不当逮捕直後の兵庫県警公安3課自身の言葉によって完全に証明されています。公安3課の佐野修は「いつまでも否認していると足利事件の菅家さんのように出られなくなるぞ」と脅し、家族を使って否認をやめさせようとしたのです。怒った家族が「夫は無実だ。なんで公安3課が出てくるのか。別件逮捕じゃないか」と詰め寄ると、佐野は「別件逮捕であることは否定しない。本当の目的は、岡田が自分の意志で組合運動をやっているのかを見極めるためだ」と居直ったのです。
 さらに、取り調べにあたった刑事は、岡田分会長に向かって「お前のとこの組合は会社と一緒につぶれたはずなのに、まだ生きている。このことに一番腹が立つんや」と怒鳴りました。兵庫県警公安3課は組合つぶしだけを目的にして岡田分会長をデッチあげ逮捕し、神戸地裁は公安検事の言いなりで5カ月以上も不当勾留を続けているのです。こんなことは絶対に許しておけません!
 岡田分会長は獄中から「長期勾留こそ『詐欺』の証拠がないことの証明です。この裁判を、公安警察と公安検事に対する弾劾裁判に転化して徹底的に闘う! 国労5・27臨大闘争弾圧被告団の歴史的勝利、法大弾圧被告8学生全員奪還の勝利に続いて必ず勝利する!」と訴え、怒りを込めて闘っています。
 「失業等給付金詐取」容疑は事実無根のデッチあげです。ハローワークや税務署は逮捕までの2年近く、岡田さんに問い合わせや請求をしたことはまったくありません。そしていきなりの逮捕。デタラメだらけです。逮捕を指揮したのが公安3課(政治警察)であることを見ても、この「事件」が「詐欺」などではなく、労働組合・労働運動つぶしの政治弾圧であることは明らかです。
 私たちは1995年に関西合同労働組合大和分会を結成し、岡田さんは分会長として先頭で頑張ってきました。職場である大和設計の2007年倒産=組合つぶしを許さずに、さまざまな困難をのりこえてより一層、労働者階級の団結を固めて前進してきました。
 今回の弾圧は、民主党・連合政権の首切り・倒産攻撃によって大量の失業者が生み出されている中で、私たちの闘いが多くの失業者と合流して爆発的に発展することを恐れた予防弾圧です。追い詰められているのは資本家であり国家権力の側です。私たちが資本と国家権力を追い詰めていることに自信を持ってさらに闘い抜きます。
 神戸地裁は無実の岡田分会長を保釈しろ! 神戸拘置所内で闘う岡田分会長を1日も早く奪還しよう!
 (関西合同労組大和分会 武田一豪)