2010年3月 8日

八尾北医療センター “数年がかりの闘いに”総決起集会で労組が戦闘宣言

週刊『前進』06頁(2430号6面2)(2010/03/08)

八尾北医療センター民営化阻止、道州制粉砕へ
 “数年がかりの闘いに”
 総決起集会で労組が戦闘宣言

 2010年、世界革命を切り開く第2次国鉄決戦が火ぶたを切った。動労千葉の3・1〜2第2波ストライキと固く結び、2月28日に八尾・西郡で総決起行動が打ち抜かれた。桂人権コミュニティーセンターには、八尾北医療センター労組・部落解放同盟全国連西郡支部・八尾北命と健康を守る会など地元の労働者、住民と、関西、広島、東京の闘う仲間250人が駆けつけ、路線的確信に満ち熱気あふれる集会となった。
 責任勢力として登場した八尾北労組を代表し、藤木好枝委員長が基調報告に立った。「1年前、2・26森本政二さん住宅追い出し強制執行を、私たちは道州制攻撃ととらえた。大恐慌の時代に通用し階級全体の利害を代表する労組への飛躍に挑戦し、ストライキ決起したことが、後の闘いの勝利を切り開いた」と自信に満ちて総括した。
 そして、「大恐慌は眼前に革命がある時代だ。労働者の総反乱が爆発する。この情勢で動労千葉が国鉄1047名解雇撤回!検修外注化阻止!の第2波ストを決定した。労働者と労働運動の未来をかけてともに決起し、民主党・連合政権を打倒しよう」と訴えた。
 その上で、八尾市の田中市長が「新しい公共」(道州制)攻撃の最先頭で「行政職員の役割は、公共サービスの直接の担い手からマネジメントとコントロールの役割」に変えると言い、人事評価制度を全職員に拡大して、労組破壊、首切り、非正規化を強行していることを徹底弾劾した。自治労連・自治労執行部の裏切りに対しても「現場が腹を固め、絶対反対で立ち上がればぶっ飛ばせる」と提起した。
 最後に、「八尾北売却=民営化はこれと一つながりの攻撃だ。3月議会で八尾北関連議題を出せないところまで八尾市を追いつめた。八尾市の腹は売却だ。ドンドン攻め、3・31を突き抜けて生き残って数年がかりの闘いに突入する」と基調を締めくくり、割れるような拍手で確認された。
 続いて岡邨洋全国連西郡支部長が「2・26闘争と団結で、住宅闘争を6000万労働者の課題に発展させた。3・19大法廷で八尾市を裁こう。八尾北についても決めるのは八尾北労組だ。現場・地域に巻き起こる怒りと結びつく時だ」と訴え、並んで森本政二さんが「2・26の団結で闘えば民営化に勝つ」とアピール。差し押さえ弾劾裁判弁護団の富崎正人弁護士がともに闘う決意を述べた。各地域の会員とともに守る会の高橋進会長が「敵は逃げるだけ。不正義が暴かれる一方だからだ。押して押して押しまくろう。守る会は地域に打って出る」とアピールした。
 動労千葉からメッセージが寄せられた。また、国労5・27臨大闘争弾圧被告の東元さんと社保庁分限免職と闘う平口雅明さんが特別報告を行った。東さんは、23年間原則を曲げず1047名解雇撤回を闘ってきた誇りと、自らの事業所廃止攻撃に対して「不当配属職場をなくし鉄道本来業務に戻って闘いぬく」決意を述べた。奴隷の屈服を迫る共産党=革同と真っ向から闘う決意に大きな拍手が起こった。
 全国連杉並支部・品川支部、道州制粉砕・橋下打倒の泉佐野市議選を闘う国賀祥司市議、広島連帯ユニオンが連帯のあいさつ、関西労組交流センター事務局長の上村敏行さん、道州制・民営化と闘う共闘会議などが決意表明に立った。

 青年が層として決起を開始

 何よりも青年労働者が集会全体をリードし、元気にアピールし、層として決起が始まったことを示した。「八尾市は医療や福祉を本当に軽く扱っている。市長は労働者を盾にして逃げ出し自分を守っている。八尾市がここをつぶそうとするなら、僕らは揺るぎない団結で絶対に闘って勝っていく」(八尾北労組)、「森精機のスト、2・26、道州制決戦。時代認識と路線で勝負する激突の中で勝利性をつかんだ。国鉄決戦という決定的な武器を手にした。ここに集中し力を注ごう。ぶち抜く壁はすぐ目の前だ。立ち向かおう」(西郡支部青年部)、「森精機の中に必ず組合を拡大する」(関西合同労組)、「法大弾圧を粉砕し、3・4カリフォルニアに登場し、全学連運動を世界に広げる」(全学連)
 集会後、八尾北民営化絶対反対の横断幕を先頭に、青年が鉦(かね)と太鼓を打ち鳴らし、意気高く西郡・高砂をデモ。圧倒的な注目を浴びた。
 八尾北労組はさらに大きく飛躍し、3月議会・住宅裁判闘争に総決起する。3・20イラク反戦、3・28三里塚決戦に決起し第2次国鉄決戦で大激動情勢を切り開く攻勢に出る。ともに闘おう。(投稿/八尾北医療センター労組員・青木麻季)