2010年3月 8日

団結ひろば投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2430号6面1)(2010/03/08)

団結ひろば投稿コーナー

 解雇1周年、怒りの声が門前・市街を制圧 東北石けん労働組合委員長

 洞口明
 昨年2月末の全員解雇から1年、東北石けん労働組合は2月26日、解雇撤回闘争を貫く意志を固めて地域の仲間とともに一日行動を打ち抜いた。
 朝8時より仙台市役所前で仙台市職労の仲間も参加し街頭宣伝。解雇1周年を弾劾し畑惣商店・畑文雄と東北石けん・佐藤吉範を打倒する怒りのビラが出勤する労働者に手渡された。大きな横断幕も初登場。福島の仲間も合流して市内中心部を怒りの声が制圧した。
 その後、場所を名取市愛島台に移して新工場門前闘争が闘われた。全金本山労組の仲間が用意してくれた宣伝カーから大音量の怒りのシュプレヒコールがたたきつけられる。会社はたまらずすべてのシャッターを閉めるろうばいぶりだ。
 門前闘争は圧倒的な勝利感をもってかちとられた。何よりも解雇から1年、労組が団結を固めて闘い続けていることが決定的だ。
 この間の地労委の審問の過程で畑と佐藤の不当労働行為はますますはっきりした。中でも新工場オーナー・畑こそ解雇の張本人であることが明白となった。解雇の撤回以外に畑が責任追及から逃れる道はない。
 さらに当該と支援の仲間は、畑の地元・仙台市長町の中心部・長町モール前に移動。畑を徹底的に弾劾する訴えが響き渡った。
 東北石けん労働組合は3月7日の動労千葉を招いた東北春闘集会に結集し、3月12日の地労委闘争、4月2日の「解雇1周年弾劾・東北石けん闘争勝利総決起集会」を闘い抜く。国鉄1047名闘争破壊策動を許さず、解雇撤回闘争の歴史的な爆発の先頭で闘う!

 力強さあふれる団結生きた喜びを感じた 関東 井上たかし

 2月13日、私は初めて代々木公園の集会に参加しました。労働者の輪の中に入りデモ行進をし、これほどまでに生きた喜びを感じたことはありませんでした。足下に地を踏みしめて声を張り上げて行進しました。
 同志たちの訴えは、まわりの人までも集め包んでしまうような訴えでした。「仲間が苦しんでいるとき、同志とともに優しく支え合う」、この言葉を声に出し、大声をあげ叫び訴えることによってまわりの労働者が集まってくる。自然ともいえる不思議な思いがしました。みなぎる力、とてつもない勢いであふれていることを実感し、心の扉が開いたと強く思うようになりました。
 同志の「オレはこの仕事をしたいんだ! 一生の仕事でやりたい。やる気があるのになぜ解雇されるんだ。資本家なんて許さないぞ!」という訴えの勢いは、とどまることを知らず全世界に広まったような気がしました。
 法政大学の人の「法政大学の同志を奪還するぞ! やりぬくぞ」という演説も同志に対するものすごい信念を感じました。とても良い演説であり戦っていこうと訴える力強さを感じました。一人ひとりが同じことを感じ賛同していました。思っていた以上に自分と同じ立場の人たちが集まっていました。
 「労働者はともに助け合いたい、ともに闘いたいんだ」という熱い気持ちがからだ全体に雷のようになってしびれてきました。それぐらいうれしい気持ちと、この人たちとならば命を預けられると思いました。

 貧困大国アメリカに 対置すべきは資本論 東京「生きさせろ!」連絡会 W

 連絡会の月例会で『資本論』の学習に合わせ、話題となっている『ルポ貧困大国アメリカⅡ』のミニ学習会をもち、盛り上がりました。
 この本では、90年代「外注革命」の結果、アメリカ資本主義社会がどこまで行き着いたか、オバマで変わったのか、を前著に続きルポしています。それは「派遣切り」と闘う私たちにとっては現実そのもの。
 3回有罪判決を受けたら「スリー・ストライク」法で即終身刑。民営化された刑務所では時給40㌣に対し、部屋代や食費などで毎日10㌦が請求され、服役すればするほど借金まみれ。冗談じゃない! ホームレスとされた人びとが警察によってどんどん逮捕・投獄され、監獄労働を強制されていく現実に、腹の底からの怒りが爆発。鳩山の「新しい公共」もここまで行き着く。だから外注化阻止決戦で打ち倒すべし!です。
 学習会では、『資本論』の「資本主義的私的所有のとむらいの鐘が鳴る。収奪者が収奪される」、『共産党宣言』の結語「支配階級よ、共産主義革命のまえに震えあがるがよい!」に拍手が起きました。
 しかし著者の堤未果氏の立場は「世界を飲みこもうとしているのは資本主義より政府と企業の癒着主義」「世論やまわりの環境を動かし、彼(オバマ)に軌道修正させる」というもの。「構造改革」を唱える「みんなの党」や民主党応援団とどこが違うのか。
 腐りきった資本主義を打ち倒す、これこそ労働者の生きる道だ、3・20に総決起しようと全体で確認しました。

 星野文昭さんと面会松川のような闘いを 福島・星野文昭さんを取り戻す会 長沢宏

 2月17日、私は星野暁子さん、茨城・取り戻す会の方とともに徳島刑務所で星野同志と面会することができました。
 この日、徳島市は私の地元福島と大して変わらぬぐらいの底冷えのする寒い日で、「暖房のない獄中の星野さんはどうか」と考えていたら、「やあどうも」と寒さをはね飛ばすような元気な声がし、にこやかな笑顔で面会室に星野さんが入ってきました。
 私からは、昨年の会結成の経過やその後の県内での取り組み、「松川事件」のこと、「ふくしま合同労組」で星野さん奪還の労組決議が上がったことや『前進』に福島の呼びかけ人の根本敏子さんのインタビュー記事が載ったことなどを報告しました。星野さんは、「足利事件など検察や裁判所が必ずしも正しくないという認識が強まってきている。これは星野にとって大きい。第2次再審で出された内容にさらに磨きをかけ、誰がみても明白に無実なんだと明らかにすること、われわれの闘いを、声や力をどこまで強めていけるかが一番大きな鍵になる。労働者階級を中軸にあの松川のように全社会を揺るがす大きな社会的力として『無期を許さない』という闘いをつくりだす。そうした決意を込めてあの陳述書を書いた。ともに頑張ろう」と私たちに力強く語ってくれた。
 星野さんのこの熱い思い、力強い決意になんとしても応えよう。検修外注化阻止決戦の爆発、星野第2次再審闘争の勝利を切り開き、星野さんを必ず奪還しよう。

 事故理由の解雇攻撃を仲間と団結し撤回 福島合同労組 SN

 昨秋、合同労組の仲間が職場で事故を起こしたことを理由に、配転・賃下げ、それが嫌なら辞めろという攻撃をかけられた。当人の悩み、迷い、苦しみと真剣に向きあい激しく討論を重ねた中で「この攻撃は自分だけでなくこれからも同僚にかけられる。闘えば止められるかもしれない」と当人が決意を固め仲間とともに団体交渉に臨んだ。
 皆初めての経験という中で「怒りあるのみ! 労働者は失うべき何ものもない。かちとるものばかりだ」と意志一致し、勤務後で疲れたわが身に気合いを入れ、社長、所長、部長と、長のついた会社側の人間を相手に交渉が始まった。「事故の責任は会社には一切ない」とニヤニヤして言った社長に怒りが爆発。「ふざけているのはオマエだ! 社長、あやまれ」と次々と弾劾をぶつけた。恐れをなした会社側は、年末に配転・賃下げはしないと回答してきた。敵よりも一人でも多くと遠くから駆けつけた仲間の怒りと団結で完全に勝利した。
 今年はさらに多くの労働者と団結を固め、資本家をぶっ飛ばす闘いに邁進(まいしん)したい。