動労千葉定期委員会 外注化阻止・組織拡大へ方針
動労千葉定期委員会
“胸突き八丁の勝負所だ”
外注化阻止・組織拡大へ方針
動労千葉は決戦渦中の2月28日、第62回定期委員会をDC会館で開催した。検修外注化阻止闘争の第1ラウンドが切り開いた大きな勝利を確認するとともに、3・1〜2ストから第2ラウンドの闘いに猛然と突入することを宣言した。また、国鉄1047名解雇撤回闘争が重大な正念場を迎える中、「国鉄1047名解雇撤回! いまこそすべての労働者の怒りの先頭に1047名闘争の旗をおし立てよう!」のスローガンを採択し原則を徹底的に貫いて闘うことをあらためて確認した。
1047名解雇撤回の原則貫き
田中康宏委員長は、定期委員会で一致すべき三つの課題を提起した。
第一に、外注化阻止闘争の到達点について田中委員長は「われわれはこの闘いを反合・運転保安闘争路線の真価をかけた『第2次分割・民営化反対決戦』と位置づけて全力で闘ってきた。われわれの追及によって団交は2カ月半にわたって完全に止まっている。4月1日実施はもうできない。『安全問題』『偽装請負問題』『東労組の裏切りに対する怒りの声の噴出』という三つの矛盾が当局を追い詰めている。また、2・13労働者総決起集会などをとおして外注化反対闘争を全労働者の未来のかかった課題として押し上げることができた」と述べ、外注化提案以降の4カ月間の闘いを振り返った。
そして「だからこそ当局はいま幕張支部と動労千葉破壊の一点に集中してきている。本当につぶすかつぶされるかの勝負になった。動労千葉との関係抜きに外注化が一歩も進まないところまで追い詰めたということだ。なによりも、この闘いの中で若い仲間を始めとする全組合員が“組織拡大こそ勝負だ”と目の色を変えて総決起を開始していることが最大の成果だ」と総括した。
第二に、国鉄1047名解雇撤回闘争について田中委員長は「動労千葉にとって本当に重大な事態が進行している。今回の和解策動の狙いは日本の労働運動を最後的にたたきつぶすことにある。民主党・自民党を始めとした全政党・勢力が国鉄分割・民営化の原点に引き戻され、これに決着をつけなければ一歩も進めない危機に陥っているからだ。戦後労働運動の最大の転換点であった80年代の国鉄分割・民営化攻撃と同じような事態だ。国鉄分割・民営化反対を決断した時と同じような飛躍が問われている。3・1〜2ストは本当に大きな歴史の転換点での闘いになった。ここが胸突き八丁の勝負どころだ。外注化阻止と1047名闘争の二つの闘いでここを突き破ろう。その時、間違いなく歴史は動く」と訴えた。
第三に、10春闘の課題について「明日のストから第2ラウンドに入る。JRとともに、検修業務を受注する側の千葉鉄道サービス、偽装請負の問題で国土交通省や厚生労働省も攻める。10春闘は定期昇給解体—賃下げ攻撃との闘いになる。とりわけJR貨物会社の10年連続ベアゼロ、一時金大幅減額をなんとしても打ち破る闘いを展開しよう」と呼びかけた。
経過報告と総括を繁沢敬一副委員長が、情勢と方針を長田敏之書記長が提案した。具体的には①3月1〜2日の第2波ストの貫徹、②3月13日のJRダイヤ改定時と3月18〜19日の連合の「集中回答ゾーン」のふたつの時期を10春闘のヤマ場として闘うこと軸に方針が決定された。
執拗に組織破壊を狙うJR資本
討議の中で幕張支部や木更津支部への執拗(しつよう)な組織破壊攻撃の現実が報告された。木更津支部では2月冒頭スト以降、1カ月間にわたって支社の職制が張り付いている。スト破り弾劾行動について事情聴取が行われたり、「暴言」「威圧行為」をデッチあげて処分を狙う策動が続いている。
答弁で長田書記長は「ここまでやらなければ外注化できないという当局の焦りだ。組織攻防戦に勝ちぬこう」と発言。川崎昌浩執行委員は「強制配転が事前通知された幕張支部の2人は10回、8回と強制配転されてきた仲間だ。その上、外注化強行のためにまたも強制配転するのは本当に許せない。職場での闘い、組織拡大闘争、労働委員会闘争を一体で構えて闘おう」と答弁した。
特別決議として「三里塚現闘本部裁判の反動判決を弾劾し、3・28三里塚全国集会に総力結集する決議」が採択され三里塚闘争の取り組み強化が確認された。