2010年3月 1日

労組に広め星野奪還する 沖縄万人の力で星野さんを取り戻す会 真喜志康彦

週刊『前進』08頁(2429号8面4)(2010/03/01)

第2次再審勝利へ
 沖縄労働運動の力で
 新パンフは決定的な武器 労組に広め星野奪還する
 沖縄万人の力で星野さんを取り戻す会 真喜志康彦

 展望見えてきた

 昨年11月27日に提出された第2次再審請求書とそのパンフ『星野文昭さんを自由に』の発行は、決定的な武器になると確信します。このパンフを読んだ人、これから読まれる人も、一人の例外もなく星野さんの無実・無罪を確信させずにはおかない渾身(こんしん)のパンフです。
 私が「沖縄万人(うまんちゅ)の力で星野さんを取り戻す会」の代表になって、まだ半年。まったく暗中模索の状態でした。そこに、星野第2次再審パンフが発行され、がぜん、勝利の展望が光り輝くようになりました。
 星野さんの陳述書の冒頭は、「私は無実だ。私はやっていない。中村巡査への殴打をしていない。火炎びん投てき命令をしていない。これは一点の曇りのない真実だ」と始まっています。そして、再審請求書の展開は、万人をも納得させる科学的な論証で無実・無罪を実証しています。
 2008年7月14日の最高裁による特別抗告棄却決定は、やはり「脆弱(ぜいじゃく)であった」こと、そこが弱点であり、そこに切り込んでいくことで逆に星野さんの無実が証明されているということです。
 棄却決定は、「申立人の服装が薄青色の上着であった可能性が高く、この点に関するKr供述(きつね色ないし同系統の色の背広上下を着ていた)には誤りがあったと認められる」としながら、「機動隊員を殴打した者について……申立人を指しているものと解され、……申立人以外の者の犯行を示しているとはいえない」と、何がなんでも星野=有罪を決定したのです。
 ところが、今回提出の27の新証拠(写真)に、Kr供述の「きつね色の服」を着たデモ隊員がはっきりと写っているのです。さらに、薄青色の背広を着た星野さんの写真も証拠として提出されています。その右手には、新聞紙で包んだ鉄パイプが握られています。しかし、新聞紙は破れたり、破損したりはしていません。これが何より星野さんが機動隊員を殴打していないという、決定的な事実を証明しています。
 第2次再審請求パンフは、再審弁護団と再審事務局が渾身の力で作成した最大の武器として、威力を発揮するでしょう。このパンフを学習し、星野さんの無実・無罪を心の底から確信して、星野第2次再審闘争を沖縄で闘う決意です。

 基地闘争と一体

 星野さんたちが40年前に闘った沖縄闘争が今、普天間基地移設をめぐって、沖縄—全国を揺るがす闘いになろうとしています。自民党政権が打倒され民主党・連合政権になっても、沖縄問題—基地問題—日米安保問題を解決することはできません。この問題を真に解決する道は、「普天間基地即時閉鎖・辺野古新基地建設絶対反対」を貫き、階級的労働運動をよみがえらせることです。
 1970年代の沖縄返還闘争では、10万人を超える2度の全島ゼネストが闘いとられました。その先頭で闘っていたのは、自治労・教組・全軍労の組織された労働組合でした。星野第2次再審闘争も、労働運動と結合したときに勝利がかちとられます。星野パンフを学習し、それをあらゆる労働者人民に販売し、第2次再審闘争を爆発させるために全国のみなさんとともに闘います。