2010年3月 1日

日誌2010年2月17日〜23日「シュワブ陸上案」/もんじゅ15年ぶり運転再開決定

週刊『前進』08頁(2429号6面2)(2010/03/01)

日誌 2010年 2月17日〜23日
 鳩山政権が「シュワブ陸上案」検討/もんじゅ15年ぶり運転再開決定

●米軍、抗議文を拒否 嘉手納町議会が臨時会を開き、2月6日に嘉手納基地に飛来したB52H戦略爆撃機など連日の外来機の飛来、訓練に反対する抗議決議・意見書を全会一致で可決したが、米空軍嘉手納基地は、抗議決議・意見書の受け取りを「通常の外来機の飛来」との理由で拒否した。(17日)
●シュワブ陸上案を検討 鳩山政権が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先として、キャンプ・シュワブ(同県名護市)陸上部を検討していることが分かった。新設する滑走路の長さは500㍍で鹿児島県の徳之島などへの訓練移転もセット。米政府に非公式に打診している。北沢防衛相と平野官房長官が協議した。(18日)
●高江ヘリパッド、フェンス設置に着手 沖縄本島北部の東村と国頭村にまたがる海兵隊施設の米軍北部訓練場の一部返還に伴う東村高江区へのヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)移設をめぐり、沖縄防衛局は、ヘリパッド建設予定地の進入口に仮設フェンスを設置する作業を開始した。移設に反対する住民や市民団体のメンバーが作業中止を求め、防衛局職員や作業員とにらみ合いとなった。(18日)
●シュワブ陸上案、防衛相「既存基地内、大きな反対起こらず」 北沢防衛相は閣議後会見で、米軍普天間飛行場の移設先としてキャンプ・シュワブ陸上部案が検討されていることに関し、「(既存の)基地の中に移転するわけだから、かつて楚辺通信所がキャンプ・ハンセンに移った時に、沖縄の皆さん方からはそんな大きな反対運動は起こらなかったと聞く。そのような歴史的なものに学ぶべきところはあるのかもしれない」と述べた。(19日)
●官房長官、県内移設を示唆 平野官房長官は、那覇市の沖縄県庁で仲井真知事と会談した。米軍普天間飛行場の移設問題で、平野は「常にベストを求めていくが、やはりベターになるかもしれない」と述べ、県内移設の可能性を示唆した。(20日)
●内閣支持率37% 朝日新聞社が実施した全国世論調査(電話)によると、鳩山政権の支持率は37%で、前回緊急調査(2月5、6日)の41%から下がり、内閣発足後初めて4割を下回った。不支持率は46%。内閣支持率は昨年12月に急落し、その後も下落が続いている。(20、21日)
●もんじゅ、3月にも再開 1995年のナトリウム漏れ事故以来、運転を停止している高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、内閣府の原子力安全委員会は、運転再開を認めた経済産業省原子力安全・保安院の評価を了承した。これで国の安全確認の手続きは終了し、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構は3月末に15年ぶりの運転再開を目指すという。(22日)
●日米合同訓練始まる 米陸海空軍と海兵隊、航空自衛隊の日米合同訓練が沖縄周辺で始まった。訓練は2月26日まで。嘉手納基地では同基地所属のF15戦闘機や米アラスカ州アイルソン空軍基地所属のF16戦闘機などが相次いで離陸した。(22日)