2010年3月 1日

カリフォルニア 3・4教育ゼネストへ

週刊『前進』08頁(2429号5面3)(2010/03/01)

カリフォルニア 3・4教育ゼネストへ
 民営化粉砕”の組織化進む

 全労組と学生史上初の共闘

 カリフォルニアでは州財政破綻を理由に、激しい教育予算削減、賃下げ、解雇、授業料値上げが襲いかかっている。
 他方、天文学的軍事費が使われ、大銀行幹部には恐慌救済資金=税金から巨額のボーナスが払われた。大銀行幹部が大学理事になり、大企業の研究資金を獲得し、理事の年俸を毎年上げている。
 この教育民営化の現実に労働者のはらわたは煮え繰り返りついに堤防決壊的な決起が始まった。
 昨年9月と11月、カリフォルニア大学で、スト中の技術職労組とともに数千の学生がピケットに立った。建物を占拠した学生・労働者を守るために2千人の学生、労働者が腕を組んで機動隊と対峙した。学生運動と労働運動がこれほど大規模に結合したのは、アメリカ史上初めてだ。
 そして大学と高校から幼稚園までの教組を含めた全州統一教育闘争を3月4日に行うことを決定した。全米で最も戦闘的な教組、UTLA(ロサンゼルス統一教組)は、最初からその共闘連絡会議に参加している。
 これまで闘いを抑え込んできたCFT(州教員連盟、AFT〔アメリカ教員連盟〕系)やCTA(州教員協会、NEA〔全米教育協会〕系)まで3・4に賛同し、大動員方針を打ち出した。そうしなければ現場の怒りに吹き飛ばされてしまうからだ。また他の17州の大学の労組と学生が、3・4に同時決起する。

 UTLAが全市一斉行動

 3・4の前段行動として、UTLAは2月9日に「教育予算削減・チャーター化反対全市一斉行動」に決起し、雨の中で3000人がデモ、ピケット、集会を行った。
 西部地域集会では昨年11・1集会に参加した西部地域議長のセシリー・マイアトクルスさんが3・4決起を訴え、動労千葉と全国労組交流センター教育労働者部会のメッセージを読み上げた。

 職員労組も集中行動週間

 大学の用務員、大学病院労働者などを組織するAFSCME3299(アメリカ州・郡・市職員連盟第3299支部)は、2月8〜11日を集中行動週間とし、食堂、寮等で集会、ピケットなどを行った。
 強制的な労働時間短縮(その分の賃金カット)のため清掃ができず、食堂などでは衛生問題が発生し、労災も起きている。これに怒った学生や他労組も集中行動週間に大挙結集した。