2010年3月 1日

契約社員解雇通告に反撃 動労西日本 支社にデモ

週刊『前進』08頁(2429号2面3)(2010/03/01)

契約社員解雇通告に反撃
 動労西日本 JR西・岡山支社にデモ

 JR西日本は2月19日、岡山駅で契約社員として勤務する動労西日本の山田和広副委員長に対し、「3月31日をもって契約更新しない」という雇い止めの通告を強行してきた。1枚の紙切れで労働者を平然と解雇することなど絶対に許せない。動労西日本は、1047名解雇撤回闘争と固く団結し、雇い止め解雇を撤回させるまで闘いぬくことを宣言した。

 JRを徹底弾劾

 2月21日、動労西日本と岡山労組交流センターの労働者など30人は、山田副委員長への雇い止め解雇を弾劾し、JR西日本・岡山支社を包囲するデモに決起した。デモの先頭に山田副委員長と大江照己委員長が立った。
 デモに先だち、岡山駅前でリレートークとビラ配布が行われた。青年労働者を使い捨てにするJRへの怒りが渦巻いた。
 デモ後に開かれた岡山春闘集会では、岡山労組交流センターの労働者が基調報告に立ち、「山田副委員長への雇い止め解雇通告を満身の怒りで弾劾する」と訴え、「国鉄決戦を基軸に10春闘を闘おう」「青年労働者とともに新時代を切り開こう」と呼びかけた。
 山田副委員長は煮えたぎる怒りでJR西日本を弾劾し、「悪質極まりない契約社員制度を即刻廃止させよう」「絶対に解雇を撤回させる」と訴えた。急を聞いて駆けつけた国労5・27臨大闘争弾圧被告団の富田益行団長も、ともに闘う決意を表明。大江委員長は、この攻撃と立ち向かい、動労千葉のように組織拡大で反撃すると宣言した。
 岡山マスカットユニオンの組合員と自治体労働者が決意を述べ、団結を固めて10春闘を闘うことを誓い合った。
 翌22日には、米子から国労共闘の労働者も駆けつけて、岡山支社への緊急申し入れ行動が取り組まれた。JRは門前にピケを張り、申入書の受け取りを拒否したが、JR資本は動労千葉派の闘いを恐れているのだ。

 広島で春闘集会

 岡山での闘いと連帯し、21日、広島市東区で10春闘総決起集会が行われ、約50人が結集した。
 集会に先立ち、広島駅南口で街頭宣伝が行われた。街頭には、非正規雇用労働者の解雇に対する怒りがあふれている。
 集会で開会あいさつに立った広島労組交流センター代表は、「山田副委員長への攻撃はJRの恐怖の現れだ。この闘いは1047名解雇撤回闘争と同じだ。この闘いを闘いぬいて民主党政権を倒そう。その先頭に労組交流センターが立とう」と訴えた。
 広島大学の学生が、法政大学やアメリカの学生の闘いを報告し、広島星野文昭さんを救う会が連帯の発言をした。広島労組交流センター事務局長が基調報告を行い、なんとしても青年の決起をかちとろうと呼びかけた。
 解雇撤回闘争を闘う社保労組広島県支部福山分会の平口雅明さんのメッセージが紹介された。教労、郵政、NTTの労働者、広島連帯ユニオン草津病院支部の発言の後、雇い止めと闘う民間労働者が「組合員通告を行い、国鉄労働者のように資本と闘う」と感動的な決意を表明。外注化と闘う広大生協労組、高陽第一診療所労組、広島労組交流センター女性部の訴えが続いた。
 集会後、JR広島駅に向かうデモが行われ、JR西日本を弾劾した。

 雇い止め粉砕へ

 「国鉄1047名解雇撤回、検修業務全面外注化阻止」「反合理化・運転保安確立」「契約社員制度撤廃」を掲げて闘う山田副委員長の訴えは、岡山駅の契約社員を始め青年労働者の怒りと結合し始めている。それを座視できなくなったから、JRは雇い止めの攻撃をかけてきたのだ。JRで働く青年の怒りは、必ず動労千葉派と結びつく。職場からの公然たる反乱へ、決戦の火ぶたは切られたのだ。