2010年2月15日

3月国際婦人デー闘争へ 革共同女性解放組織委

週刊『前進』06頁(2427号5面1)(2010/02/15)

3月国際婦人デー闘争へ
 労働者家族丸ごとの総決起で民主党・連合政権打倒へ進撃を
 革共同女性解放組織委員会

 3月8日は国際婦人デーだ。国際婦人デーは1911年以来、労働者階級の解放と女性の解放を掲げて全世界の女性労働者が総決起する日として闘われてきた。1917年ロシア革命の口火を切ったのも国際婦人デーのデモだ。2010年の国際婦人デー闘争を、民主党・連合政権打倒、日帝打倒へ向けた今春階級決戦の勝利を押し開く闘いとしてかちとろう。

 革命—プロ独の樹立へ女性が先頭に立つ時だ

 2010年、革命的大動乱の時代が始まった。動労千葉は48時間の第1波ストを貫徹、第2次国鉄分割・民営化反対闘争への突入宣言を高らかに発した。そして2・13労働者集会の大成功だ。1047名解雇撤回・検修全面外注化阻止の2〜3月国鉄決戦を突破口に、いよいよ11月集会派が全情勢の革命的主導権を握りしめ、労働運動の主流派に躍り出て、プロレタリア革命の勝利に向かって突き進むときが来た。
 何よりも世界大恐慌のより一層の深化が日帝を絶望的な危機に追い込んでいる。日帝資本の中枢であるトヨタ自動車の危機の爆発、日本航空の破綻は、日帝ブルジョアジーを今や存亡のふちにたたき込んでいる。他方で日帝の政治支配、労働者支配は民主党・連合政権のもとでますます崩壊的危機を深めている。日帝は労働者階級への搾取と収奪を極限的に強めることに全力を挙げ、米帝を先頭とした市場・資源略奪の争闘戦、侵略と戦争の激化に立ち遅れまいと必死になっているが、それらはすべて日帝の墓穴を掘るものだ。労働者階級の怒りの爆発と総反乱は不可避である。
 09年11月全国労働者集会が示した〈絶対反対〉と〈階級的団結〉を貫く階級的労働運動の圧倒的な前進が、ついに最末期帝国主義の新自由主義攻撃の破綻を完全に引き寄せた。この中で時代は、大恐慌をプロレタリア世界革命に転化するために闘うのか、資本主義の延命と救済のために労働者にあらゆる犠牲を強要する側に立つのかを、あいまいさなく突きつけている。革命的情勢は刻一刻と深まっているのだ。
 今こそ6000万労働者、2000万青年労働者を圧倒的に獲得し、組織し、プロレタリア革命へと突き進んでいく時だ。さらに、闘う労働組合を軸にして、プロレタリア独裁樹立への全人民的決起と団結をつくり出していくことが本当に求められている。それが絶対に可能な情勢だ。
 一切のかぎは、全労働者が職場や産別の枠を越え、正規・非正規、組織・未組織、性別や地域や民族・国籍などによるあらゆる分断を打ち破って、労働者階級としてひとつに団結していくことにある。この団結は、闘う労働者が自らの職場で資本と絶対非和解の闘いを貫き、さらにそれを労働者家族丸ごとの決起、地域の労働者全体の決起へと押し広げていく中でかちとられる。
 ここにおいて、「天の半分を支える」女性労働者、労働者階級の女性たちの役割は計り知れないほど大きい。とりわけ、闘う労働組合をよみがえらせるために奮闘している全国労組交流センター女性部の存在と闘い、それと並んで「労働者階級の解放の中に女性の解放がある」という路線を貫いて闘う婦人民主クラブ全国協議会の存在と闘いは決定的だ。
 これらの闘いを先頭に、職場と地域に根を張り、〈戦争・改憲と民営化・労組破壊〉の攻撃を打ち破る労働者階級の家族ぐるみの決起を断固として闘いとっていこう。動労千葉家族会や国労5・27臨大闘争弾圧裁判の被告団家族がつくり出している団結に学ぼう。さらに、労農同盟を始めとして、諸階級・諸階層の人民を労働組合の闘いに結びつけていく先頭に、闘う女性たちが立とう。
 女性労働者はその中心となって立ち上がろう。2010年の国際婦人デー闘争をその歴史的な第一歩として闘おう。

 労働者階級の団結こそ資本主義を転覆する力

 大恐慌・大失業の進行のもとで今、労働者階級、労働者家族がどんな状況にたたき込まれているのか。社会全体の崩壊が、どんなに恐るべき形で進行しているのか。
 何よりも全産別にわたる徹底的なリストラ・合理化と大量の首切り、賃下げ、労働強化の嵐がすさまじい勢いで全労働者を襲っている。その核心は労働者の非正規化であり、労働者とその家族から一切の権利はもとより、生きるための最低限の条件さえ奪っていくということだ。その中で労働者がバラバラにされ、殺されている。
 その中心は外注化・民営化の攻撃だ。JRによる検修業務の全面外注化攻撃はその最先端だ。80年代の国鉄分割・民営化こそ、今日にいたる非正規労働者の激増と全労働者の労働条件の劣悪化をもたらした元凶だった。今日の攻撃はそれを規模・質ともにはるかに超える。日帝はそれをとおして全労働者の9割を非正規化し、賃金も一気に2分の1、3分の1に切り下げようとしているのだ。
 すでに今、労働現場では4大産別でも民間でも、徹底的な合理化と人員削減により、すさまじい劣悪な条件での労働強化が当たり前のように強制されている。民間では連続の深夜労働が女性労働者に何年もの長期にわたって強制され、労働者の体がボロボロに破壊されることが起こっている。そうした労働強化に少しでも抵抗したり「文句」を言っただけで「人材活用センター」に飛ばしたり、容赦なく解雇することが頻発している。妊娠中や子どもを持つ女性労働者が真っ先にその対象とされている。
 今や全労働者階級がこのままで本当に生きていけるのかというところにたたき込まれている。とりわけ青年労働者は大失業攻撃のもとで、結婚や出産、子育てという人間として当たり前の生活ができないところに追い込まれ、その未来を丸ごと奪われている。労働者家庭の貧困化が激しく進み、シングルマザー、シングルファーザーが急増している。母子家庭の年間収入は厚労省調査(06年)段階で平均162万円、父子家庭は320万円だ。これでどうして暮らしていけるか!
 さらに、民営化攻撃のもとで教育、医療、福祉が完全に崩壊していっている。病気になっても金がなければ病院にも行けない。介護を受けるのにも高額な金が必要。年金は奪われていく。教育の場も資本の荒稼ぎの場に変えられ、貧しい者は教育も受けられない。資本主義が資本の果てしない自己増殖運動(金もうけに次ぐ金もうけ)というその本質をむきだしにする中で、この社会全体がもはや一社会として成り立たなくなっている。
 しかも許し難いことは、この現実に対して、連合や全労連など労働組合の既成指導部が完全に資本・当局の手先となって、現場の労働者の怒りや決起を必死に抑え込もうとしていることだ。その一方で、JP労組の委員長が会社の重役に転身したり、JR東労組の幹部が子会社の役員に就任しているのだ。
 もはや、こんな社会に終止符を打つときが完全に来ている。そして終止符を打つのは労働者階級自身だ。労働者階級にはその力がある! それが団結の力だ! 09年の闘いはそれを現実の物質力で示した。団結して闘えば勝てる。この社会をひっくり返すことができる! 
 その突破口が今春国鉄決戦であり、国鉄を軸とする4大産別決戦と三里塚・沖縄・法大をめぐる階級決戦だ。

 資本の手先に転落した女性運動と全面対決を

 今、労働者階級、全人民の怒りとエネルギーを解き放って総反乱、総決起を実現する勝利の環は何か。それは国鉄決戦を突破口に民主党・連合政権打倒の階級決戦に勝利することだ。
 09年、崩壊した自民党支配に代わって登場した民主党政権は、資本主義の救済と延命を使命とする政権であり、労働者階級の敵そのものだ。労働者が資本主義転覆の闘いに立ち上がることに心底恐怖し、それを阻むために、連合という労働組合の権力を握る労働貴族どもが政権の中枢を占め、プロレタリア革命への最大の防波堤となっている。日帝ブルジョアジーは動揺と分裂を深めながらも、この民主党・連合政権に頼る以外に労働者階級の闘いを圧殺する手段を持たない。労働者階級がこの政権をぶっ飛ばせば、プロレタリア革命への道が一挙に開けるところにきている。
 だからこそ鳩山政権は今日、社民党の辻元清美・国交副大臣を国鉄1047名闘争解体と三里塚・沖縄闘争解体の先兵に押し立て、あらゆる体制内勢力を積極的に取り込むことで危機をのりきろうとしている。そして動労千葉派・11月集会派以外の全勢力がこれに屈服し、率先して呼応している。今や資本主義の打倒か延命かをかけた絶対非和解の階級決戦が、民主党・連合政権翼賛運動との大党派闘争として始まった。
 この中で、自治労女性部を先頭に、連合や全労連の女性部、それらを支える既成の女性運動は、すべて資本主義救済の側に立ち、階級的労働運動の前進に対する敵対勢力として登場している。
 フェミニズム運動やスターリン主義の女性運動はそもそも、女性差別が階級社会の産物であり、今日では資本による労働者支配の一環であることを否定する。そして資本主義のもとでの「男女平等」を掲げ、女性労働者の怒りをもっぱら男女雇用機会均等法などの法制度制定要求に流し込んできた。80年代以来の非正規職の増大、その大半を女性労働者が占める現実に対し、新自由主義攻撃と真っ向から闘うのではなく、ブルジョア国家による制度的救済を求めたのだ。
 その極めつけが、フェミニズム運動が真っ先に掲げ、今日では体制内の労働運動がこぞって掲げる「男女同一価値労働・同一賃金」の要求だ。
 だがこれは、賃金奴隷制こそが資本主義の本質であることを否定するものだ。資本主義のもとでも「公正な賃金制度」や「労働者の人間らしい生活」が可能であるかのようにいう、まったくのデマゴギーである。実践的には、「労働者とその家族全員が生きられる賃金」を求めて展開されてきた戦後の賃金闘争を解体し、逆に資本による終身雇用解体と能力給・成果主義賃金導入に絶好の道を開くものだ。事実、日本経団連は今年の経労委報告で「同一価値労働同一賃金」を資本家階級の側から打ち出し、生活給の完全解体とこれまで以上の大幅賃下げを狙っている。
 賃金差別を打ち破るのは、まさに「生きさせろ!」の叫びを貫く労働者階級の職場での団結した闘い以外にない。フェミニズム運動や連合・全労連はこれを否定し、逆に現場労働者の決起を抑圧する最先兵になっている。
 さらに許せないのは、日本共産党スターリン主義が組織する「新婦人の会」だ。新婦人の会は、現在では国連認定NGO団体を看板に掲げ、帝国主義の軍事外交政策と一体化して動き出している。米帝オバマのプラハ演説を「核廃絶宣言」であると絶賛し、「オバマに手紙を出そう運動」を展開し、世界戦争を積極的に推進するオバマ政権の支持運動を女性運動として展開するまでにいたっている。
 資本の手先に変じたこれらの運動と徹底対決し、「資本主義社会の転覆と労働者階級の解放の中にこそ、あらゆる差別・抑圧からの解放がある」という旗を、今こそ高々と掲げよう。大党派闘争の中ですべての資本主義救済勢力を粉砕し、民主党・連合政権打倒へ突き進もう。
 動労千葉のストライキと2・13全国労働者集会で、2010年の闘いの火ぶたはすでに切られた。検修外注化阻止の2〜3月国鉄決戦の爆発へ、国鉄・三里塚・沖縄・法大を軸とする階級決戦の勝利へ総決起しよう。
 その真っただ中で、労働者階級の解放と女性の解放をかけ、国際婦人デー闘争の飛躍的な発展をかちとろう。
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 日程 2010年国際婦人デー闘争
 労働者民衆に力あり!国鉄1047名解雇撤回
 戦争と大失業の民主党・連合政権打倒
 【東京集会】
 3月7日(日)12時半開会
 コア・いけぶくろ(旧豊島区民センター)
 主催 3・8国際婦人デー実行委員会
 【関西集会】
 3月7日(日)午後2時〜4時
 阿倍野区民センター
 主催 婦民全国協関西ブロック