2010年2月 8日

広島連帯ユニオン 草津病院でスト

週刊『前進』06頁(2426号3面4)(2010/02/08)

広島連帯ユニオン 草津病院でスト
 “解雇撤回・再雇用せよ”

 広島連帯ユニオン草津病院支部は、1月末で定年を迎える組合員への再雇用拒否=解雇攻撃に対し、1月30日、解雇撤回・再雇用を求めてストライキを貫徹した。
 草津病院の定年再雇用制度は、職場の熟練労働者を低賃金・非正規雇用化する攻撃である。今回の解雇は組合員を職場から排除する組合つぶしだ。病院に逆らう者、病院が「役に立たない」と判断した者、闘う組合員を職場から排除する「レッドパージ」だ。
 スト当日、広島連帯ユニオンと広島県労組交流センターなど20人の労働者は、草津病院支部の職場朝ビラと呼応し、最寄り駅のJR新井口駅で宣伝活動に決起した。「スト決行」のビラ配布に病院当局は妨害に出た。組合員のクビを切って何が「規則」か! 当該の労働者や支部組合員が管理職に詰め寄った。
 スト指令を受けた草津病院支部の労働者は、8時30分の始業開始と同時に「スト宣言」。職場の仲間に合流を訴え、病院前でスト突入集会を開催した。駆けつけた高陽第一診療所労組をはじめ、闘う労働者・学生が発言、怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。
 解雇された労働者が解雇撤回要求書を病院に突きつけた。管理職は右往左往し動揺を隠せない。
 草津病院の評価制度は分断支配だ。「評価」と「定年再雇用」をリンクさせ、5段階評価の「標準」評価を定年前に取らないと再雇用されない。定年まで仲間と競争させられ、闘えば解雇だ。ユニオンはこの悪名高い評価制度に反対し、「自己評価」提出を拒否した。
 闘いを恐れた病院は、「人事考課規程」を改悪し「提出拒否者は評価を2段階下げる」とした。これを根拠に今回の解雇が強行された。
 この闘いはシニア、エルダーなどといった定年再雇用制度との闘いでもある。ストを通し、職場の仲間が組合に結集し、団結すれば勝てると確信した。(OT)