2・13JR東本社へ 動労千葉スト貫徹へ決起集会
2・13JR東本社へ
動労千葉 スト貫徹へ決起集会
“外注化は必ず阻止できる”
ストライキ初日の2月1日、動労千葉は千葉市内で「スト貫徹! 動労千葉総決起集会」を開催した。400人を超える組合員と支援が駆けつけ、会場に入りきれないほどの大結集となった。
集会の冒頭、幕張支部の山田護支部長が、ストのただ中で動労千葉に加入した新組合員を紹介、「小沢副支部長を強制配転され非常に悔しい思いをしたが、今日2人の仲間が加入してくれた。当局に『ざまあみろ』と言ってやりたい。外注化の4月1日強行を阻止する闘いの中でこれ以上の組織拡大を必ず実現したい」と述べた。2人の新組合員があいさつし、万雷の拍手を受けた。
田中康宏委員長は「このストから新たな闘いが始まる。文字どおりの意味での第2の分割・民営化との闘いだ。数年がかりの大闘争でこの攻撃を絶対に粉砕しよう」と呼びかけた。
そして「この闘争をやりぬけば事態は大きく変わる。社会に労働者の怒りの声は満ちているがまだ力になってない。動労千葉が先頭に立ち、国鉄分割・民営化から二十数年間続いてきた流れをここで絶対に止めよう。動労千葉の反合・運転保安闘争路線の真価をかけ、ここにすべての怒りを結集して日本の労働運動を変えよう」と述べた。
三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さん、動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長の連帯のあいさつが行われた。
ライフサイクル制度打ち砕こう
続いて幕張支部の小沢勇副支部長、津田沼支部の滝厚弘君が決意表明。小沢副支部長は「会社は外注化と組合つぶしのためだけに無理に無理を重ねて私の強制配転を強行した。絶対に許せない。私も当該である運転士登用差別裁判では、東京高裁で勝利判決が出たのにその命令も実行しない。検修・構内外注化も偽装請負をごまかして強行しようとしている。コンプライアンス(法令遵守)教育が必要なのはどっちなのか。みんなで声を上げれば外注化は必ず粉砕できる」と語った。
滝君は「習志野運輸区入口で警備に立っていたのは、かつて東労組の分会長をやり、そのおかげで助役になったような連中です。ガードマンも大量に動員していた。不当配転で賃金カットしておいて、団結破壊のためなら金を出す。ふざけるんじゃない。闘ってライフサイクル制度なんか破壊しましょう」と怒りを込めて発言した。
1047名闘争と一体の闘いだ
動労千葉争議団の高石正博団長は「『年度内解決へ』などのニュースが流れている。1047名闘争も本当の決戦の時が来ている。昨年12月の鉄建公団訴訟でまぎれもない不当労働行為の事実が初めて暴露された。JR東海会長の葛西敬之を裁判に引きずり出す。1047名解雇撤回を掲げて2・13集会を成功させよう」と呼びかけた。
闘争方針を提起した長田敏之書記長は、以下の3点を強調した。
①外注化に伴う偽装請負問題など、現場から一人ひとりが外注化の矛盾を暴き出し、当局を追及していくことが決定的、②外注化の矛盾は何よりも青年労働者に襲いかかる。組織拡大闘争に集中的に取り組もう。これが当局との力関係を最後的に決める、③当面する最大の取り組みとして「1047名解雇撤回闘争、外注化阻止」を掲げて2・13集会の大成功をかちとろう。
最後に各支部の代表、青年組合員が闘いの決意を表明。川崎昌浩執行委員が行動提起を行い、団結ガンバローで総決起集会を締めくくった。
あらゆることが偽装請負になる
第1波ストを打ち抜く中で、動労千葉の組合員は「全面外注化は絶対に粉砕できる」という確かな手応えをつかみ取った。最初から展望があったわけではない。全組合員が外注化のための組織破壊攻撃と必死で闘い、職場生産点から外注化の矛盾と破綻点を暴き出していく中でつかみとった確信だ。幕張支部・木更津支部はスト中に西村正治弁護士を招いて偽装請負と強制出向に関する学習会も開いた。
集会の中で幕張支部の山田支部長は「検修職場の仕事を外注化したら、あらゆることが偽装請負になることがはっきりした。外注化を完璧(かんぺき)に止められるという気持ちに支部の全員がなった。私たちは外注会社への出向には絶対に行かないし、必ず外注化を止める」と断言した。
闘いの本番はこれからだ。動労千葉のストに続こう。2・13全国労働者集会に総結集しよう。