2010年1月25日

地方委員会は先頭に立つ(下)、東北地方委、東海地方委、北海道地方委、北陸地方委

週刊『前進』06頁(2424号4面1)(2009/01/25)

民主党政権を打倒し革命へ 地方委員会は先頭に立つ(下)

 2・13大結集で国鉄決戦に勝利しプロレタリア革命へ進撃しよう

 革共同東北地方委員会
 1月5日、東北地方委員会の誇るべき革命家、東正策同志が5カ月間、病と闘いぬき、帰らぬ人となった。46歳の若さであり、無念としか言いようがない。東同志は自らの体をむしばむガンと闘いながら11・1労働者集会に駆けつけ、あるいは病床を訪れる後輩たちに、綱領草案の学習のために本多著作選を読むことを勧めるなど、最後の瞬間までプロレタリア革命の勝利に向けて闘いぬいた。
 1983年に東北大学理学部に入学した東同志は、サークル闘争、寮自治闘争、自治会運動の先頭で、ファシスト・カクマル、日共スターリン主義を打倒し、強大なマル学同東北大支部をつくりあげた。5月テーゼ以降、宮城県委員会に闘いの場を移し、階級的労働運動路線の実践に全身全霊をかけて闘い、とりわけマル青労同の新たな創生を牽引(けんいん)した。
 「2010年国鉄決戦に勝利しプロレタリア世界革命へ」こそ、東同志が求めてやまなかった世界革命の号砲だ。東北地方委員会は、東正策同志との階級的団結にかけて2010年決戦に総決起し、絶対に勝利することを誓う。世界革命の勝利は、この試練と茨の道を階級的団結に転化して闘ってこそ勝利できることを、肝に銘じて闘う。
 東北地方委は09年、国鉄1047名解雇撤回へ一丸となって総決起した。10・18秋田集会では、国労秋田闘争団・小玉忠憲氏の不当解雇攻撃以来初めての市内デモを打ち抜き、新たな国鉄闘争を生みだした。国鉄、全逓、自治体、教労など4大産別を先頭に職場生産点で体制内派と激突し、11月労働者集会を頂点とした09年決戦の勝利をともにかちとった。
 その先頭で全金本山労組の故熊谷春男氏は、「全金本山は34年間の現場闘争を貫いて最高裁判決を覆し、私は解雇撤回、原職復帰をかちとった。労働者は闘えば必ず勝利する。資本主義も倒せる」と檄を発した。全金本山闘争の「一人の首切りも許さない」闘いは、「団結して闘えば勝てる!」という確信に満ちた青年労働者の陸続たる決起として引き継がれている。
 労働者階級の団結で資本主義を打ち倒す時がついに到来した。帝国主義体制の盟主であるアメリカ帝国主義は国家財政の赤字を垂れ流し、巨額の不良債権を抱え込み、歴史的なドル暴落とインフレの爆発は不可避だ。とりわけ「最弱の環」=日本帝国主義は戦後支配体制が崩壊し、鳩山民主党・連合政権は小沢のゼネコン献金問題や藤井財務相辞任など、腐敗と分裂ですでにガタガタになっている。
 1〜3月の「国鉄1047名解雇撤回・検修全面外注化阻止」の決戦は、大恐慌をプロレタリア革命に転化する歴史的な階級決戦だ。動労千葉、動労水戸の団結を守り抜き、動労千葉の反合・運転保安闘争を、大失業と民営化攻撃を打ち砕く2000万青年労働者の自己解放の闘いとして発展させよう。
 マルクスが、「『われ亡き後に洪水は来たれ』こそが資本家、資本主義国の標語である」と弾劾したように、ブルジョアジーは自らの利潤のために労働者の生活や命までも奪いつくす。それに対して職場生産点での階級的団結と労働者としての誇りにのみ依拠し、「合理化絶対反対」と「安全」を武器にして攻勢的に対決していくことこそが勝利の道だ。2・13全国労働者集会の5000人結集を絶対にかちとり、JR体制を打倒しよう。敗北主義を振りまく連合の体制内指導部、日共スターリン主義もろとも、民主党・連合政権を打倒しよう。
 8学生奪還の勝利に続き、法大決戦を先頭に全学連運動の大発展を切り開こう。東北の農民は「資本主義のもとでは農民は生きていけない」と怒り、決起している。三里塚闘争勝利を基軸に労農同盟の発展をかちとろう。階級的労働運動の力で星野文昭同志を奪還しよう。綱領草案の総学習運動をさらに進め、機関紙活動とマルクス主義で強大な革命党を建設しよう。  

 国鉄--4大産別にマル青を建設し綱領草案を力に革命勝利を開け

 革共同東海地方委員会
 2010年決戦の壮大な展望が8学生奪還によって切り開かれた。それは11月労働者集会、国労5・27臨大闘争弾圧裁判の勝利、星野第2次再審請求と一体で、「民主党・連合政権打倒!」を掲げ綱領草案をまっしぐらに実践する本年の闘いの勝利を切り開くものである。
 東海地方委員会は2010年、綱領草案のもとで、大恐慌を現実の革命に転化していく闘いの先頭に立って闘う。
 すでに本年の闘いは、JRの検修全面外注化阻止を突破口に春季ゼネストを不可避とする大決戦に突入している。世界大恐慌の時代とは、社会全体を崩壊させても利潤・利益をむさぼる資本家どもを打ち倒す時代の到来に他ならない。民主党政権は、連合を政権の内側に取り込むことで成り立っているきわめて脆弱(ぜいじゃく)な政権だ。「労働者は団結して闘えば勝てる」の確信をもった私たち労働者階級が階級的激突を恐れずに闘っていることに震え上がっている。2010年を、労働者階級の団結した力で〈断末魔の危機にあえぐ資本主義・帝国主義〉〈その救済に走る一切の敵対勢力〉を打ち破り、プロレタリア革命を切り開く決戦の年として、東海地方委員会は断固、国鉄決戦の戦闘配置について闘いぬく。
 その核心は「先進的プロレタリアが、マルクス主義を1ミリも後退させず、労働運動を職場生産点で365日性をもって闘い抜き、階級と革命の指導部として成長する」闘いと一体である。
 「階級的労働運動の白熱的実践」を掲げた09年の東海地方委員会の激闘は、文字どおりトヨタ資本の「覇権」を金メッキのように削ぎ落とした。プロレタリア自己解放の思想=マルクス主義を否定した塩川一派が破産を深める中で、階級的団結を基礎に「隣の労働者」を獲得し、「もうひとりの自分」をつくりだして闘ってきたことの大きさを実感している。
 今年は、「国鉄決戦を軸に据えた4大産別決戦」でJR体制を崩壊に追い込む闘いを、断固引き受けて闘う。
 検修全面外注化阻止の闘いは、戦争と改憲、民営化と労組破壊攻撃で労働者を無権利に追いやり、青年から生きる希望を奪っている連中を、労働者階級の団結した力でぶっ飛ばす闘いである。
 連合、全労連の体制内指導部は、労働者の階級的団結を破壊し続けている。JR総連=カクマルは、日共スターリン主義を「批判」するポーズをとりながら、実際には資本家と癒着し、労働者の団結を破壊することで利権にありついてきた連中だ。こんな腐った連中をたたきのめし、本物の団結の力を誇らかに高らかにみせつけてやろうではないか! 東海においても、JRの中から青年労働者を革命の担い手として獲得していく闘いはすでに始まっている。
 2・13闘争への注目は圧倒的だ。駅頭街宣では訴えにうなずき、カンパを寄せる労働者が続々生まれている。
 党建設と階級的労働運動の一体的前進こそ、09年が切り開いた地平である。〈機関紙拡大×職場細胞建設×労働組合建設〉を、プロレタリア独裁を準備する党と階級の共同事業として、さらに発展させていこう! その重大な前進の環として東海地方委員会は『資本論』学習に挑み、労働者内部からわきあがる革命への欲求とともに「綱領草案」の実践をやりぬくことを決意している。
 青年労働者はマル青労同に結集しよう! 資本によって奪われた団結を取り戻し、革命をやろう! 国鉄決戦の勝利へ、春季ゼネストを切り開こう! 労働者階級の力で三里塚農地死守、沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒へ! 裁判員制度廃止・改憲阻止、星野奪還・再審勝利につき進もう! 時代認識と路線で勝負し、労働者、人民の圧倒的多数を革命の側に獲得しよう! 国鉄−4大産別に強大なマル青労同を建設し、プロレタリア世界革命に突き進もう。

 国鉄1047名解雇撤回を貫き動労千葉のような組合つくろう

 革共同北海道地方委員会
 民主党・連合政権は早くも危機に陥っている。小沢・鳩山の金銭腐敗ぶりは自民党となんら変わらない。普天間基地の移設問題では沖縄県民の怒りを鎮めることはできず、一方、日米関係は決定的危機を深めている。雇用情勢は、大学新卒者の半数近くが就職できないほど危機的だ。タクシーなど低賃金労働者は、凍死・餓死の危機に直面している。昨年の8・30総選挙=自民党大敗をもたらした世界大恐慌下の労働者階級の怒りは、今度は民主党・連合政権へと向かいつつある。
 議会制民主主義による戦後支配が破綻しプロレタリア革命によってしか収まらない大動乱期に突入した。北海道地方委は、綱領草案を闘い取り、国際連帯を発展させ、11月労働者集会をかちとった昨年の到達地平から、国鉄決戦を軸に民主党・連合政権打倒に総決起する。
 昨年末、富良野駅構内で快速列車と除雪車両が「連絡の不徹底」(JR北海道)で正面衝突し、乗客・作業員全員が負傷した。安全は完全に崩壊している。尼崎事故のような大惨事がいつ起きてもおかしくない状況だ。昨年1月に発覚した函館線での信号機の配線ミスは、列車追突事故につながるJR北海道発足以来初の「インシデント(深刻な事件)」とされた。
 直接の原因は外注化による安全の空洞化であるが、それをもたらしたのは国鉄の分割・民営化だ。JR体制では北海道会社は立ち行かない。経営は悪化の一途で、関連事業での営利の確保に走り、安全への投資は軽視されている。「線路はガタガタ」「通信ケーブルもボロボロ」(国労組合員)だ。毎日のように事故・ミスが発生し、容易に回復できない。半世紀前の設備が更新されず、要員は削減され、技術は継承されず、その上での外注化の拡大だ。
 現場の労働者はいつ大事故が起きるかとおびえながら、自分も死と隣り合わせで働いている。カクマル=JR総連はもちろんのこと、国労も「不採用問題の政治解決のためだ」と、JR資本と闘わない。その政治解決の中身は、解雇撤回を投げ捨て、道州制による360万公務員の解雇に道をあけるものだ。これが20年を超える国鉄闘争支援に応える道だというのか!
 今こそ1047名闘争の解体を許さず、動労千葉が構築してきた反合・運転保安闘争の路線を実践する時だ。動労千葉の闘いが実証しているように、団結と安全は常に一体だからだ。
 全国でJRの労働者支配は瓦解しつつある。JR東日本の検修全面外注化攻撃は、資本とカクマルが生き残るために青年労働者に最大の犠牲を強いるものだ。JRの中にマル青労同を建設する好機だ。すべての青年から未来を奪っている元凶も国鉄分割・民営化攻撃だ。JRを始め全生産点において1047名闘争で団結した時、労働者階級の力は真に発揮される。
 戦争と改憲、民営化と労組破壊の道州制攻撃は、1047名闘争の解体なしに本格的には開始できない。動労千葉のように闘う労働者の存在が、社会保険庁労働者の解雇に対する決起を生み、郵政民営化を破綻させている。新たな国鉄決戦は、革命の成否を握る4大産別での闘いの爆発を生み出し、道州制攻撃をも粉砕する道だ。
 北海道地方委員会は昨09年、「動労千葉のように闘う」と宣言し、実践してきた。職場闘争を基礎に実行委員会運動を展開して11・1労働者集会に結集した。11・8ソウルの民主労総労働者大会にも代表を送った。この実践は革共同の綱領草案に結実している。熱烈に討議し、全国の同志と一体でかちとったのがこの綱領草案だ。
 本年は綱領草案の本格的実践の第1年だ。北海道地方委員会の最大の課題は、青年労働者・学生と一体となる闘いを必ず実現することである。資本と非和解的に激突し、動労千葉のような労働組合を北海道の地につくり出す。それは星野文昭同志奪還を闘う労働組合を、この地につくり出す決意でもある。

 富大キャンパス奪還!青年の力で交流センターを大発展させる

 革共同北陸地方委員会
 年頭にあたり北陸地方委員会の決意を明らかにし、小沢・鳩山=民主党・連合政権を国鉄決戦の大爆発で打倒し、その最先頭で闘うことを表明する。
 われわれは昨年09年の闘いを、心の底から勝利感にあふれた気持ちで振り返ることができる。誰しもが闘えば勝てるのだと確信し、新年を勝利者として迎えることができたのは、何よりも闘いの中で路線と時代認識で武装し団結してきたからだ。
 年末の法大弾圧8学生の奪還で締めくくられた09年の闘いは、全学連の闘いを始め、国労5・27臨大闘争弾圧裁判の勝利、動労千葉、動労水戸の闘いの前進、道州制・民営化阻止決戦の爆発、沖縄闘争、星野闘争の新たな発展など素晴らしい闘いばかりだ。
 その一切の土台に、職場生産点での格闘を基礎にして闘われた11月労働者集会の5850人の結集がある。国際連帯の新たな地平と、1047名解雇撤回闘争の責任勢力としての登場。本当に素晴らしい地平を切り開いてきた。そして何よりも、革共同の半世紀にわたる血と汗の闘いの上に打ち立てた綱領草案と戦略が勝利の基礎をなしてきた。あらゆる勢力が「労働者には力がない」と屈服する中で、唯一わが革共同と11月集会派のみが真正面からマルクス主義を掲げ、労働者階級の解放の事業へ力強く進撃している。
 この綱領草案を武器に労働者階級の中に深く分け入り、あらゆる職場・学園で動労千葉労働運動、階級的労働運動を実践すれば必ず勝利できる。2010年はこの綱領草案を武器に実践に突入し、階級的労働運動をさらに押し広げ、組織し、組織し、組織しぬこう。
 世界大恐慌は、何よりも労働者階級に大失業と生活破壊を強制する。しかし、それは労働者階級の荒々しい決起をつくり出さずにはおかない。鳩山・民主党政権は労働者階級の決起を恐れ、凶暴な攻撃を繰り出してくる。しかし、彼らは本質的に脆弱な存在であり、その攻撃はわれわれの怒りの火に油を注ぐようなものだ。
 2010年は敵が国鉄攻防に引きずり込まれてきたことを迎え撃って、JR検修業務の外注化阻止決戦を決定的水路に、国鉄分割・民営化の歴史的決着をつけよう。大失業時代に国鉄闘争が爆発することで鳩山政権はぶっ倒せる。一切のかぎはこの渦中で青年労働者の組織化を推し進め、マル青労同1000人建設を実現することだ。1〜3月国鉄決戦に全力で突入し、鳩山政権を打倒しよう。
 北陸地方委員会は09年、学生戦線を先頭にして決定的な勝利をもぎり取ってきた。とくに法政大学と並ぶ新自由主義大学として監獄と化した富山大キャンパスにおける闘いは、全国の労働者・学生を鼓舞激励する地平を切り開いてきた。一切の政治活動を禁止し、学生の主体的活動の芽をつみ取ろうとした大学当局は、学生の反撃の前にことごとく凶暴化するしかない。ついには前後の見境なく、闘う学生に訓告処分を乱発しているありさまだ。しかし、逆にこの攻撃を団結に転化して闘い抜いてきたことで、多くの仲間が獲得されてきた。核心は、〈絶対反対・階級的団結〉で闘い、動労千葉のように時代認識と路線で闘ってきたことにある。
 今、富大新樹寮を廃寮にしようとあらゆる攻撃がかけられているが、2010年は勝利者として新樹寮決戦に飛び込み、さらに組織拡大を実現し、キャンパスを学生の手に取り戻す闘いに決起する。300万学生の決起を必ずや実現する。
 さらには2000万青年労働者の怒りの先頭に立ち、強力な職場細胞建設の先頭に青年労働者が立つ決意だ。労組交流センター運動を前進させ、4大産別を始め6000万労働者階級の先頭で北陸の労働者と学生は闘い抜く。一切のカギは地区党建設−階級の指導部建設であり、職場細胞を基礎に機関紙配布網を網の目のように確立していく決意だ。ともに闘おう。