2010年1月25日

動労千葉ストから2・13へ 国鉄決戦の爆発で小沢・鳩山政権打倒を 日航1万6千人の大量解雇弾劾連合・全労連の総屈服を許すな ベアゼロ・定昇凍結狙う経労委報告

週刊『前進』06頁(2424号1面1)(2009/01/25)

動労千葉ストから2・13へ
 国鉄決戦の爆発で小沢・鳩山政権打倒を
 日航1万6千人の大量解雇弾劾連合・全労連の総屈服を許すな
 ベアゼロ・定昇凍結狙う経労委報告

 2010年、階級情勢は革命的大動乱に突入した。基軸帝国主義が崩壊し既存の世界経済体制が瓦解(がかい)する大恐慌が進行し、戦争と大失業の攻撃が労働者階級を襲っている。その真っただ中で「『上層』のあれこれの危機、支配階級の政治の危機が亀裂をつくりだし、それにそって被抑圧階級の不満と憤激が爆発する」(レーニン『第二インターナショナルの崩壊』)という革命的情勢が到来しているのだ。動労千葉を始めとした国鉄闘争5団体が呼びかける2・13労働者総決起集会は、「2010年国鉄決戦に勝利しプロレタリア世界革命へ」を切り開く決定的な闘いとなった。

 小沢金権問題と革命的情勢

 動労千葉は1月22日、ライフサイクル第3次配転阻止、検修・構内業務外注化阻止、幕張支部への組織破壊攻撃粉砕へストライキ宣言を発し、2月冒頭のスト突入を構えて断固たる闘いを開始した。2・13労働者集会5000人決起は、この動労千葉ストの貫徹を突破口に日帝・鳩山政権を打倒する全労働者の総決起として呼びかけられている。
 民主党幹事長・小沢一郎の政治資金問題をめぐる日帝ブルジョアジー内の分裂と対立・抗争は完全に一線を越え、戦後史上かつてない政府・与党と検察の大激突、当事者自身が認める戦争的な激突にまで発展している。昨年8・30衆院選で露呈した日帝政治支配の崩壊的危機がますます激烈に進展し、支配階級の分裂と相互の死闘として革命的情勢が急速に深まっている(5面「焦点」参照)。
 さらに昨年12月23日には天皇アキヒトが裁判員制度に言及し、その推進を「期待を込めて見守りたい」と述べた。これは「資本家的政治支配、階級支配が解体的動揺に陥る中で、天皇制は帝国主義ブルジョアジーの反革命的結集のシンボルとなる」(革共同綱領草案)という動きそのものだ。階級支配の根幹が揺らいでいるのだ。
 そして沖縄・米軍普天間基地移転をめぐる日米争闘戦がこれから本格的に激化する。小沢・鳩山政権がぶっ飛ぶ情勢でありながら、日帝はそれに代わる政権・体制をもっていない。日本階級闘争は文字どおり大動乱期・内乱期に突入したのだ。今春決戦で民主党・連合政権を打倒し、革共同と動労千葉派--11月集会派が日本階級闘争の主導権を握り、プロレタリア革命へ一直線に突き進む決定的な情勢である。
 ブルジョアジーは今や労働者から仕事も家も家族も奪い、医療や福祉を解体し、青年からは教育も未来も奪って社会そのものを崩壊させながら、労働者人民から搾り取った莫大(ばくだい)な金を湯水のように資本救済に注ぎ込んでいる。
 日本航空の破綻は日帝の帝国主義間争闘戦での敗北の象徴であり、そこからの脱出へのあがきは、日航グループ労働者4万8000人のうち1万5661人の首を切り、年金を半減する大攻撃となって襲いかかっている。日本経団連の2010年経営労働政策委員会報告ではさらに「ベアゼロ・定昇凍結」の攻撃が打ち出された。
 問題は、連合・全労連がこの攻撃に全面屈服し、労働組合を解体する先兵に転落していることだ。6000万労働者が生きるために今こそ、資本の手先に変質した既成の組合幹部を打倒し、労働組合をよみがえらせ、資本との闘いに総決起していく時である。
 求められているのは、情勢の客観的な変化に結びつく主体的な変化、「旧来の政府を粉砕する(またはゆるがす)にたる強力な革命的大衆行動をおこす革命的階級の能力」(レーニン前掲書)である。09年11・1労働者集会を引き継ぐ革命的大衆行動として2・13集会を闘いとり、小沢・鳩山政権を打倒しよう。
 2・13労働者集会は国鉄1047名解雇撤回闘争解体の最後のあがきを粉砕する大決戦だ。

 1047名闘争解体の策動

 11月派の大攻勢に追い詰められた民主党・連合政権は1月13日、辻元清美国交副大臣と三日月大造政務官(JR連合)が与党3党と会談し、1047名闘争の「政治解決」を3月までに目指す方針を打ち出した。4者4団体派幹部は1047名闘争解体の歴史的大罪にのめりこんでいる。
 4者4団体派の政治解決路線のもとで進行する「人道的解決」とは、国鉄分割・民営化による解雇を自ら容認し、頭を下げて涙金をちょうだいするというこれ以上ない屈辱を国鉄労働者に強要するものだ。
 本質は1047名闘争解体攻撃であり、動労千葉・動労水戸解体攻撃にほかならない。大恐慌・大失業のただ中で解雇撤回を掲げて闘う幾千万の労働者が生まれることへの恐怖にかられた反革命なのだ。
 こうした情勢下にあって昨年末、動労千葉鉄建公団訴訟において、1987年の不採用と90年の解雇が不正義きわまりない国家的不当労働行為であり百パーセント無効であることが暴き出されたことは、重大である。本州会社が定員割れとなり動労千葉が丸ごと採用名簿に載る中で、カクマル鉄道労連(現JR総連)が「不良職員の首を切れ」とファシスト運動をやり、現JR東海会長の葛西敬之の指示で動労千葉12人を含む本州117人が排除されたというのだ。このことは、1047名解雇撤回闘争と動労千葉労働運動が労働組合の原則的階級的な闘いを貫いていることの決定的な意義を明らかにしている。
 2・13の5000人決起で4者4団体派の最後のあがきに断を下し、1047名闘争解体策動を粉砕しよう。

 検修外注化を阻止しよう!

 2・13労働者集会はこの1047名闘争と一体のものとして検修業務の全面外注化攻撃を粉砕する大行動だ。
 国鉄に先駆けて1984年に民営化したNTTは、民営化時点で31万4000人いた社員が20年後には1割程度にまで減らされた。この過程で11万人が削減され、17万人が347社の子会社・孫請け会社に追いやられた。資本はこういうことを全社会的にやりまくって青年労働者を始めとする膨大な非正規雇用化・低賃金化と大失業をつくり出してきたのだ。
 これが民営化=全面外注化だ。JR東日本でこれを強行することが第2の尼崎事故を引き起こすことは火を見るよりも明らかだ。絶対に阻止しなくてはならない。
 合理化は、労働者の搾取を強化し、不払い労働・強労働を拡大し、労働者に対する資本の専制支配を強めるとともに、事故を引き起こす。まさに資本と労働の絶対的な非和解性が合理化問題の中に示されている。
 だが体制内派は「非和解だから妥協しなければつぶされる」と言って屈服を正当化する。そのもとで、労働者は殺された上に事故の責任を背負わされる。心身ともに生涯消えない傷を負わされ、処分され、首を切られてきた。これが労働者の団結を破壊してきたのだ。積もりに積もったこの怒りを解き放ち、爆発させなくてはならない。
 動労千葉の反合・運転保安闘争は、「事故の原因は合理化だ。一切の責任は資本・当局にある」ということを徹底的にはっきりさせ、あらゆる職場で資本と徹底的に闘って団結を拡大し強化する闘いの路線である。大恐慌下において反合・運転保安闘争路線は、プロレタリア革命勝利の道を切り開くアルキメデスのテコである。
 この闘いは道州制=公務員360万人首切り攻撃との闘いそのものでもある。国鉄闘争の解体なしに道州制攻撃は貫徹できない。すでにわれわれは昨年、郵政民営化粉砕へJPEXを破綻に追い込む大勝利をかちとっている。社保庁解体の攻撃には、525人の分限免職=不当解雇の撤回を求める闘いが開始された。教育現場では、「日の丸・君が代」不起立闘争が永続的に闘いぬかれている。国鉄1047名闘争に続く新たな闘いが始まったのだ。
 闘えば勝てる! ライフサイクル配転阻止・検修外注化阻止の動労千葉スト支援に総決起し、2・13集会5000人結集の力で国鉄決戦の勝利をかちとろう。獄中の星野文昭同志とともに、民主党・連合政権打倒の大攻勢へ打って出よう。