2010年1月18日

日誌 2009年 12月16日〜31日

週刊『前進』06頁(2423号4面2)(2010/01/18)

日誌 2009年 12月16日〜31日
 日印、安保協力を強化へ/小沢が下地島案など提起

●年内の移設先決定先送りを伝達 岡田外相は記者会見で、クリントン米国務長官と24日夜に普天間飛行場移設問題をめぐり電話会談し、年内の移設先決定を先送りした政府方針を伝えたことを明らかにした。決着は来年5月がめどと伝達したことを示唆した。(25日)
●「グアム移転、無理」 鳩山首相はラジオ番組収録で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先にグアムを挙げる意見が政権内にあることについて、「抑止力の観点からしてみて、グアムに普天間(の基地機能)をすべて移転させるということは無理があるんじゃないか」と述べた。また「地方と国の在り方を逆転させる地域主権(実現)という意味での憲法改正をやりたい」と述べ、民主党政権での憲法改正に意欲を表明した。(26日)
●酒酔い米兵が事故、「米警察呼べ」と抵抗 那覇署は、酒に酔った状態で車を運転したとして、道路交通法違反(酒酔い運転)の疑いで、在沖米空軍嘉手納基地所属の2等軍曹を現行犯逮捕した。信号待ちをしていた対向車線の車両3台に次々に衝突。容疑者は逮捕しようとした那覇署員に対し「米国の警察を呼べ」と抵抗するなど、現場は一時騒然となった。(26日)
●柏崎刈羽原発7号機、2年5カ月ぶりに営業運転 07年7月の新潟県中越沖地震で被災して7基すべてが停止していた柏崎刈羽原発(新潟県)のうち、7号機が同原発では地震後初めての営業運転に入った。地震による停止から約2年5カ月ぶり。(28日)
●与党検討委、辺野古以外を模索 政府と社民、国民新両党は、米軍普天間飛行場の移設先を検討する沖縄基地問題検討委員会(委員長・平野博文官房長官)の初会合を首相官邸で開いた。現行の日米合意案の名護市辺野古以外の移設先を3党で検討し、5月までに結論を出していくなどの基本方針を確認した。1月中に3党が代案を提示して「実現可能性」などの観点から検討していく。委員会としての案をまとめた上で政府として米側と交渉に入る構えだ。与党普天間検討委員会は基本政策閣僚委員会の下部組織としての位置付け。社民と国民新以外に、平野官房長官が民主党案を提出する。(28日)
●日印、安保協力を強化 インドを訪問した鳩山首相は、シン首相と会談、外務、防衛両省の次官級対話(2プラス2)の開始など、安全保障分野の協力促進のための行動計画で合意し、共同声明に署名した。行動計画は、シーレーンや「海賊」対策で両政府が協力するため、海上の安全保障に関する対話を行うことなどが盛り込まれた。(29日)
●小沢、下地島案を提起 民主党の小沢幹事長は、与党3党の幹事長・国対委員長の忘年会で、米軍普天間飛行場移設問題について「(同県宮古島市の)下地島に使っていない空港がある」と述べ、現行計画に基づく米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古)に代わる移設先として、下地島と伊江島を検討すべきだとの認識を示した。(29日)