2010年1月18日

国鉄1047名解雇撤回・検修全面外注化阻止 2・13全国から代々木公園へ 国鉄決戦で民主党政権を打倒しプロレタリア革命勝利を開こう 社保庁525人解雇に怒りの大反撃を

週刊『前進』06頁(2423号1面1)(2010/01/18)

国鉄1047名解雇撤回・検修全面外注化阻止
 2・13全国から代々木公園へ
 国鉄決戦で民主党政権を打倒しプロレタリア革命勝利を開こう
 社保庁525人解雇に怒りの大反撃を

 資本主義を打ち倒す世界史的な激動、大動乱の時代が始まった。日本の階級闘争はその最先端でこの2010年、今春の1047名解雇撤回・検修全面外注化阻止の国鉄決戦を突破口に、労働者階級の死活を決する一大決戦を迎えている。動労千葉などが呼びかける2・13全国労働者総決起集会まで1カ月だ。5千人結集へ全力で闘おう。本紙新年号の革共同政治局1・1アピールを武器に、激動する内外情勢をぶち破る鮮明な党派性を打ち立てて、2010年決戦に躍り込もう。

 最大の決戦局面突入

 2010年、プロレタリア世界革命がついに現実化する情勢が到来している。世界大恐慌への突入で帝国主義の危機は底なしに深まり、資本家階級と労働者階級の階級闘争が非和解性むき出しの激突として闘われる時代に突入したのだ。
 何よりも国鉄決戦が最大の決戦過程に入った。1月13日、国交副大臣・辻元清美と与党3党が会談し、1047名闘争の「政治和解」を3月までに目指す方針を打ち出した。その本質は、1047名解雇撤回闘争が大失業攻撃への労働者階級の怒りの結集軸となることに恐怖した民主党・連合政権による必死の闘争解体策動である。これと並んで、JR資本による第2の分割・民営化=検修業務全面外注化の攻撃が襲いかかっている。
 社会保険庁では昨年12月31日、525人の労働者が分限免職=解雇された。国鉄分割・民営化以来のすさまじい事態である。これに対し連合、自治労は「国民からの信頼の回復が第一」「健全な労使関係の構築」(連合事務局長・南雲弘行の談話)などと年金機構発足を賛美し、解雇には一言半句の言及もない。
 今や大失業攻撃の嵐が一斉に吹き荒れている。日本航空では法的整理によってグループ社員約4万7千人のうち1万5700人を解雇。企業年金は退職者3割減、現役5割減だ。
 ここに危機に立つブルジョアジーの階級意思の凶暴さと「党派性」、革命情勢の急速な成熟に対する恐怖が現れている。資本主義とそれを支える労働貴族への全労働者の怒りを徹底的に解き放ち、資本の支配にとどめを刺すために闘う時が来た。小沢の政治資金問題をめぐる検察の強制捜査への踏み込みは、日帝支配階級の分裂と対立、日米争闘戦の激化、日帝の政治支配の危機がいよいよ決定的段階に入ってきたことを示している。自民党支配を打倒した昨年の闘いに続き、7月参院選を待たずに労働者階級が実力で民主党・連合政権を打倒し、一気に権力を取る気概で闘う時だ。

 外注化粉砕しJR体制倒せ

 その突破口を開くのが1047名解雇撤回、検修全面外注化阻止の今春国鉄決戦だ。
 外注化攻撃は文字どおり第2の国鉄分割・民営化攻撃である。かつて中曽根は国鉄分割・民営化攻撃で国鉄労働運動と総評・社会党をつぶすことを狙った。これは新自由主義の出発点であり、一つの頂点をなす大攻撃、階級決戦だった。だが動労千葉は乾坤一擲(けんこんいってき)のストライキで団結を守り抜き、現在まで闘い抜いている。不当解雇された1047人の国鉄労働者が「解雇撤回」を掲げて、分割・民営化絶対反対で闘い抜いている。
 今回の外注化攻撃の核心は、動労千葉や動労水戸の階級的団結を始め、全国鉄労働者の階級的団結を徹底的に破壊することにある。そのことによってJR体制の崩壊的危機を突破するとともに、日本の労働者階級の階級性を解体し、資本の専制支配を力ずくで打ち立てようとする攻撃なのだ。
 日帝ブルジョアジーの狙いはただ一点、「労働者階級は団結すれば勝利できる」という、動労千葉が血を流して実証し、体現し、全労働者階級に展望を示している労働者階級自己解放の思想を解体することにある。
 逆にいえば、2001年からの外注化攻撃—第2の分割・民営化攻撃を打ち破って幕張の職場を守り抜き、平成採の青年労働者を獲得してきた動労千葉の地平は本当に巨大なのだ。動労千葉や動労水戸が階級的団結を守り抜き、20人、30人と青年労働者を獲得して団結を拡大・強化するならばJR体制打倒の巨大な展望をつくりだすことができる。そしてJR体制の打倒は、4大産別決戦の大爆発による連合支配の全面打倒に直結し、動労千葉派が日本労働運動の主流派に躍り出る時代を開くのだ。
 日帝ブルジョアジーが勝つのか、動労千葉労働運動が勝つのか。今やこのことが掛け値なしに問われている。平成採を獲得して動労千葉がJR総連に勝つのか否か。資本主義救済の体制内労働運動が勝つのか、革命を目指す階級的労働運動が勝つのか。この決戦はそういうことをかけた闘いなのだ。

 団結を組織する路線

 JR検修業務外注化阻止決戦は、動労千葉労働運動の土台をなす反合理化・運転保安確立闘争路線の貫徹をかけた闘いだ。その核心は、「安全」「事故」という問題を労働組合の課題として真正面から位置づけ、安全の確立は労働組合の闘いによって資本に強制する以外にいかなる方法もないという立場に立ちきったことにある。
 資本の目的は利潤の獲得だ。直接には利潤を生まない安全対策は常に犠牲にされる。資本主義社会の本質、資本と労働者の絶対的な非和解的対立の中で「安全」「事故」という問題をとらえ、労働者の団結と闘いの問題として見据えることに動労千葉労働運動の神髄がある。
 特に「事故」という問題に対し、労働組合としていかなる態度をとるのか。「事故は労働者の責任ではない」ときっぱりと言い切り、事故を起こした仲間を守り、職場・組合をあげて闘うのが動労千葉の反合・運転保安闘争路線だ。この路線は、あらゆる事故が当該の労働者に責任転嫁することで処理されてきた現実への怒りの声を体現し、それを1972年船橋事故闘争以降の動労千葉の闘いの中で確立したものだ。ここに体制内派との路線の違いが鮮明に現れる。
 この路線のもとでこそ、労働者は階級的に団結して闘うことができる。この路線でなければ、労働者は労働組合のもとに真に団結するはずがないのだ。「事故」という資本と労働者の非和解的対立関係が最も鋭く現れる問題で闘えるのかどうかが労働組合の試金石だ。ここで闘ってこそ労働者の階級的団結を組織し、労働組合をよみがえらせることができる。

 労働者の誇り貫いて闘おう

 反合・運転保安闘争路線で、職場の多くの労働者が資本や体制内労働運動派に支配されている現実を打ち破ろう。1人の仲間を守りきる闘いの中に、職場の団結を固め、職場支配権を握る問題もある。これは、資本に対する労働者の怒り、社会や職場を動かしているのは労働者だという誇りを組織することでもある。労働者は資本との絶対非和解の闘いの中で、職場や社会の現実を根底から変革する存在となる。
 反合・運転保安闘争路線を外注化阻止決戦に貫き、資本や体制内労働運動派によって日常不断に持ち込まれる「闘っても勝てない」という日和見主義や敗北主義を打ち砕き、「労働者は団結すれば必ず勝利する」——この展望を指し示そう。それが路線であり、思想なのだ。
 分限解雇された社保庁の525人の労働者は、「辞表を書け」という退職強要を断固として拒否し粉砕した誇り高き決定的な闘いの主体であり、階級的団結の中核となる存在だ。
 問題になっているの は、世界大恐慌下の公然たる階級闘争の激突の中で、労働者階級と資本家階級のどちらが主導権を握るのかということだ。「会社や資本主義社会を守るために労働者は犠牲を受忍せよ」——こういうブルジョアジーの思想と攻撃を打ち破って、死すべきは資本主義であること、資本家階級の支配を打ち倒して労働者階級こそが全権力を握る時代が来たことをはっきりさせ、労働者階級の団結を守り、階級闘争を前進させよう。
 革共同は本紙新年号の政治局1・1アピールで「2010年国鉄決戦に勝利し、プロレタリア世界革命へ」のスローガンを打ち出した。09年の勝利の地平をさらに押し広げ、国鉄決戦の勝利を突破口に民主党・連合政権を打倒し、大恐慌を革命に転化する労働者階級の大決起をつくりだそう。
 「ライフサイクル第3次配転・検修・構内業務外注化阻止!」の1・22動労千葉総決起集会に結集しよう。青年労働者を先頭に、2・13集会(代々木公園)5千人結集へ闘い抜こう。