2010年1月 1日

“革命めざす選挙戦” 泉佐野市議選勝利・橋下打倒へ

週刊『前進』12頁(2422号4面1)(2010/01/01)

“革命めざす選挙戦”
 泉佐野市議選勝利・橋下打倒へ

 今年5月の泉佐野市議会議員選挙は、大恐慌下、戦争と道州制=民営化攻撃の先兵である大阪府知事・橋下との大激突の戦場となる。7選勝利へ奮闘する国賀祥司市議と、西村綾子相模原市議、北島邦彦杉並区議の3人の革命的議員から新年の決意を寄せていただいた。(編集局)

 「関西州」攻撃粉砕に立つ 泉佐野市議会議員 国賀祥司

 今年2010年は泉佐野市議選の年です。世界恐慌が深まる中での5月市議選は、道州制と民営化、戦争攻撃との闘いであり、労働者階級の革命をめざす選挙戦にしていく決意です。
 11・1全国労働者集会が大成功し、敗北主義を吹き飛ばし、革命をめざす世界的な労働者階級の団結が圧倒的に広がりました。今年は壮大な階級決戦の年になるでしょう。
 そういう情勢にかみ合った選挙戦を闘う決意です。何よりも橋下徹大阪府知事との闘いです。橋下は資本家の手先として道州制攻撃の先頭に立ち、労働組合破壊と民営化を進めています。とりわけ許せないことは、関西空港に米軍普天間基地を移設する攻撃です。悪質なのは、沖縄県民の日米帝への怒りを「沖縄の負担軽減」という文句で沖縄と本土の分断に使っていることです。私は沖縄県民と連帯し米軍基地撤去を闘い、橋下の日米安保強化、関空を中心にした「関西州」の侵略体制構築を絶対に許さない。
 12月3日、私は労働者、住民とともに橋下に抗議に行き、闘いを開始しました。泉州の労働者、住民の怒りは強い。今年は労働者、住民とともに橋下打倒闘争を爆発させる決意です。
 泉佐野市政も橋下路線を突っ走っています。新自由主義のもと、関空を資本家のための民営空港にし、ボロもうけさせてきました。
 その結果、巨額の借金を抱え、国から「早期健全化団体」に指定されました。「交付税不交付団体」でありながら「赤字倒産」寸前、これこそ資本主義の末期的状況です。
 泉佐野市は、これを全部労働者に転嫁してのりきろうとしています。市職員を200人削減し、市立病院を独法化し、小学校用地まで売り飛ばす「健全化計画素案」を出してきています。しかし労働者には何の責任もない。資本主義の問題ではないか。
 これらはすべて道州制攻撃であり、労働組合破壊、民営化攻撃です。現場には労働者の怒りは満ちあふれています。闘う労働組合をよみがえらせ、阻止していく決意です。
 全国のみなさん、国鉄決戦を基軸に階級的労働運動の力で帝国主義を打倒する、勝利の2010年を闘いましょう。

 反戦の真価を発揮する時 相模原市議会議員、婦人民主クラブ全国協議会代表 西村綾子

 私は「二度と侵略戦争をくりかえさない」の決意で闘いぬいてきましたが、いよいよその真価を発揮できる大きなチャンスが到来しています。
 労働者階級の怒りを背景に登場した民主党・連合政権の本質が早くも露呈しています。末期にあえぐ資本主義を救うために改憲・戦争、大失業と労組破壊を推し進める政権であり、それを労組幹部を使って強制しようとするものです。
 この鳩山政権を労働組合に団結したランク&ファイルの反撃で突き崩すことはまったく可能です。国際連帯の旗高く実現した昨秋11月の全国労働者集会5850人の結集は、その確信を天下に示すものでした。
 沖縄・普天間基地をめぐる沖縄県民を始めとした怒りが政権を混迷させています。11・8県民大会で示された即時撤去の声、沖縄はやはり革命の火薬庫です。アメリカの経済危機の深刻化と戦争政策の激化でオバマ大統領のニセ平和演説など吹き飛ばされました。
 日米争闘戦のかつてない激化の中で相模原でも米軍再編計画が基地の一部返還を目玉としつつ、基地機能の大強化として進んでいます。米陸軍第1軍団司令部とは別に前方司令部が置かれ、建設中の戦闘指揮訓練センターに加え、戦闘訓練施設建設も発表されました。横須賀の原子力空母の母港化、厚木基地の米戦闘機の一部岩国基地移転、自衛隊機の増強。
 これらの基地強化も労働者への攻撃や社会保障制度の解体、地方自治の破壊などと一体の攻撃です。
 道州制攻撃は医療や福祉、社会保障制度も一切を資本の利益第一とする攻撃です。そのために「国のかたちを変える」というのですから、民営化と労組破壊を許さない闘いと改憲・戦争に反対する闘いは一つです。
 基地の街から反戦の街へ! 沖縄・三里塚と連帯し、4大産別を先頭に地域からJR検修外注化阻止の10春季ゼネストの実現をめざします。団結して鳩山政権を打倒しましょう!「帝国主義が帝国主義である限り、スターリン主義国をも巻き込んだ世界戦争は不可避」とすれば、帝国主義の墓掘り人は、まず足元の職場、学園、地域で墓を掘りましょう。世界の労働者階級は必ず一つになれることを信じて。

 職場・地域で団結組織する 杉並区議会議員 北島邦彦

 労働者が団結して闘えば、必ず勝利を切り開くことができる!——国労5・27臨大闘争弾圧裁判の圧倒的な勝利は、そのことを全世界の労働者階級に鮮烈にアピールするものでした。法政大8学生の闘いと一体のものとして、11・1労働者集会の到達地平を明らかにする勝利です。
 この勝利の上に、2010年が明けました。道州制絶対反対=公務員労働者360万人首切り阻止を掲げた革命の年明けとしようではありませんか!
 労働者人民の生活現場を歩いていると、世界大恐慌がいかに労働者人民の生活を破壊しているか、民主党・連合政権が労働者人民の闘いによって打倒されなければならない存在であることを痛感します。
 右翼ファシストの山田宏杉並区長は、一方では「つくる会」教科書採択強行や自衛隊クーデタを画策する田母神俊雄・前航空幕僚長らの暗躍を手助けし、他方では「杉並まるごと民営化」攻撃を絶望的にゴリ押しするしかないところに追い詰められています。いよいよ山田区政打倒の闘いの火柱を噴き上げよう!
 日本共産党スターリン主義の過疎支配によって混迷する杉並区職労の現場労働者の怒りと切り結んで、階級的団結を杉並区職労の現場にこそよみがえらせなければなりません。戦争と民営化、労組破壊と断固闘いぬきます。
 「8・30情勢」は区政というレベルにおいても、あらゆる政治党派に大流動をもたらしています。今こそ階級的労働運動を自ら実践する革命的議会主義の出番です。
 右手に動労千葉・NIPPO物販、左手に法政大8学生奪還全国声明賛同署名を持ち、自治体職場を始めとする労働現場に、地域に突っ込んでいきます。この闘いこそ、地域において最も激烈な党派闘争です。
 10春季ゼネストへ向けて、革命的議員の果たすべき役割は明確です。労働者の週刊政治新聞『前進』の拡大活動の先頭に立つこと、青年労働者としっかりと切り結んで、マルクス主義青年労働者同盟建設に全力を傾注することです。その闘いを貫徹していくためにも、街頭を党派闘争の戦場にすべく登場していくことが必要です。ともに闘いましょう!