日誌 2009年 12月9日〜15日
日誌 2009年 12月9日〜15日
オバマノーベル賞受賞演説で戦争正当化/鳩山「普天間先送り」を米に伝達
●米、首脳会談せず 鳩山首相が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐりコペンハーゲンで開かれるCOP15首脳会談の際の日米首脳会談について、米ホワイトハウスのギブズ報道官は「数週間前に首脳会談している。今は駐日大使らが対処するのが適切だ。日米の作業部会こそが協議を続ける最善の場だ」と述べた。米側として当面、日米首脳会談に応じる考えはないことを示したもの。(9日)
●オバマがノーベル賞受賞演説 ノーベル平和賞の授賞式がノルウェーの首都オスロの市庁舎で行われ、核軍縮や地球温暖化問題で国際的指導力を発揮したとしてオバマ米大統領にメダルと賞金約1億2千万円が贈られた。オバマは受賞演説でアフガニスタンとイラクの戦争について「武力行使は不可欠なだけでなく、道徳上も正当化されることもある」と主張した。(10日)
●民主の小沢幹事長ら600人が訪中 民主党の小沢幹事長を名誉団長とする訪中団が北京を訪問した。同党の国会議員約140人に一般参加者を合わせて約600人が同行。(10日)
●米朝協議「共通の理解」 米国のボズワース北朝鮮政策特別代表がソウルで記者会見し、平壌での米朝協議で双方が「6者協議の必要性と役割」と、北朝鮮が核放棄を約束した05年9月の共同声明を履行する「重要性」で「共通の理解」に達したと語った。北朝鮮の外務省報道官も「6者協議再開の必要性と共同声明の重要性に関連し共通の認識に達した」と表明。(10日)
●オスプレイ普天間配備可能性認める 米軍普天間飛行場への米海兵隊の次期主力輸送機MV22オスプレイ配備の可能性について、沖縄等米軍基地問題議員懇談会で防衛省の高見沢防衛政策局長は「(米国の計画書では)普天間のヘリは、すべてオスプレイになるとの記述だ」と述べ、普天間飛行場に配備しているCH46ヘリがオスプレイに交替する可能性を認めた。(11日)
●ひき逃げ事件抗議で読谷村民総決起大会 「米軍人によるひき逃げ死亡事件に抗議する読谷村民総決起大会」が開かれ、米軍人の身柄の早期引き渡しや日米地位協定の抜本的見直しなど4項目を求める抗議決議を採択。村が米軍に関し村民大会を開くのは13年ぶり。11月7日に在沖米陸軍トリイ通信施設の2等軍曹が村在住の男性をはね、死亡させた疑い。(13日)
●普天間にKC135 米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)所属のKC135空中給油機が宜野湾市の米軍普天間飛行場に飛来した。宜野湾市基地渉外課によると、同機の普天間への飛来は異例という。KC135は普天間基地の南側から進入し、タッチアンドゴー(離着陸訓練)を約10分間隔で午後5時ごろまで繰り返した。(14日)
●普天間先送りを米に伝達 鳩山首相は、米軍普天間飛行場の移設先の決定を当面先送りする政府の方針をルース駐日米国大使に伝えた。また与党3党党首級による基本政策閣僚委員会を開き、3党で作業部会を作り、名護市辺野古沖に移設する現行計画も含め移設先を検討することを決めた。(15日)