動労総連合大会 “10春闘-組織拡大を”
動労総連合大会 “10春闘-組織拡大を”
闘えば勝てるの確信も固く
反合運転保安闘争を闘う!
動労総連合は第24回定期大会を12月13〜14日、DC会館で開催した。
動労総連合はこの1年間、激闘に次ぐ激闘の中を全力で駆け抜け、これまで以上に力強く闘いを牽引(けんいん)してきた。大会では、この巨大な前進を勝利的に総括するとともに、組織の存亡をかけた決戦として「検修・構内業務全面外注化阻止、組織拡大」を柱とする10春闘に総力で立ち上がる方針を確立した。
冒頭あいさつに立った君塚正治委員長(千葉)は「資本主義はもう労働者を食わせていくことすらできない。自民党政権は労働者の怒りで倒されたが、資本主義そのものが倒れたわけじゃない。一切の犠牲を労働者に転嫁して生き延びようとしている。7月の労働者国際会議、11月の訪韓闘争に参加して強く感じたことは”われわれの闘いは間違ってない。世界に十分通用する”ということだ。動労総連合が国鉄分割・民営化以来、貫いてきた道をさらに発展させることだ」と述べた。そして「年明け早々にもライフサイクル強制配転阻止を始めとする10春闘の攻防が始まる。この中でなんとしても組織拡大を実現しよう」と訴えた。
経過報告と総括を石井真一副委員長(水戸)が、情勢・方針を川崎昌浩書記長(千葉)が提起した。
川崎書記長は「反合闘争を闘い抜けるかどうかが労働組合の試金石だ。職場に徹底的にこだわり、運転保安に徹底的にこだわってきた動労総連合の基本に立ち返って検修・構内業務の全面外注化攻撃に立ち向かおう」と強調した。そして、職場抵抗闘争を徹底的に強化するとともに、組織拡大と一体の闘いとしてストライキを配置して闘うこと、さらに重大局面を迎えている国鉄1047名闘争の勝利に責任を取りきる立場から来春「2・16集会」〔2月13日(土)東京・代々木公園〕を全国結集の大闘争として呼びかける方針を提起した。
動労水戸ストで配転を阻止
討論の冒頭で、大江照己・動労西日本委員長がこの間の動労西日本再建の経過を報告し、「動労西日本の果たすべき責任は大きい。東での検修外注化阻止の闘いと一体で、尼崎事故弾劾を柱とする反合・運転保安闘争を闘う」と鮮明な決意を表明した。動労西日本からは09年に加入した2人の新組合員も代議員と傍聴で参加した。
動労水戸からは勝利感あふれる報告が次々と行われた。「何波ものストライキで情勢を変え、強制配転を止めた。”会社も大して強くない。団結して闘えば勝てる”ということを実証してきた1年だった。職場の若い仲間の動労水戸を見る目も変わってきた」。運転士不登用事件の当該で運転士を希望した3人が12月1日から本線乗務に就いたことが報告され、拍手がわき上がった。
職場には怒りが満ちている
動労千葉幕張支部の山田護支部長は「この間の強制配転攻撃は、幕張支部の組織を破壊して外注化を強行しようと狙うものだったことがはっきりした。すごい攻撃ではあるが決定的なチャンスでもある。本気で組織拡大を実現し勝負する」と決意を表明した。
動労連帯高崎の代議員は「列車の故障がやたら多い。しかも、本当に直せる技術を持った人がいなくなっている。いつ尼崎のような事故が起きてもおかしくないと現場でひしひしと感じる」と検修職場の現状を危機感をもって報告した。
他の単組からも「当局は場当たり的な対応ばかり。技術継承もへったくれもないのが現状」「最高検査である交検で故障を発見しても、会社が部品の在庫を置かないから放置されたまま。現場は矛盾だらけ」「職場でどんどん調査し、会社を追及していく」と深刻な安全崩壊の現実が突き出された。
石井副委員長は「すべては徹底した要員削減の中で、当局が要員養成を放棄してきた結果だ。破綻し、追い詰められているのは当局だ。他労組も含め現場は外注化に全員が反対。職場に怒りは満ちている」と強調した。君塚委員長は総括答弁で「外注化問題は反合・運転保安闘争の根本の部分。当局の提案はよく見てみれば脆弱(ぜいじゃく)だ。きっちり闘いきれば、かなり展望がある。この闘いに組織拡大の成否もかかっている」と檄を飛ばした。
スト権が全会一致で批准され、大江照己さんが新たに本部執行委員に選出された。団結ガンバローを行い、年末から来春の決戦に打って出る決意を固めた。