2009年12月21日

法大弾圧“10日間決戦を”不当勾留粉砕へ総決起集会

週刊『前進』06頁(2421号1面2)(2009/12/21)

 法大弾圧 “明日から10日間決戦を”
 不当勾留粉砕へ総決起集会

 法大弾圧と闘う獄中8学生の年内奪還に向かっての総決起集会が17日、霞が関の弁護士会館において150人の大結集で打ち抜かれた。
 「全世界の闘うリーダーである8人を今すぐ取り戻すことが、2010年を闘うために絶対に必要だ」。全学連書記長代行の松室しをりさんの司会あいさつで集会は始まった。主催者あいさつに立った「全国声明運動」呼びかけ人の入江史郎さんは、「国労暴処法弾圧でも1年以上身柄を拘束された。そういう国のありようをぶち壊そう」と宣言。4・24弾圧裁判主任弁護人の森川文人弁護士は「9月法大弾圧裁判での無罪判決は、正しく闘えば勝てることを証明している」と、居並ぶ弁護団とともに奪還への決意を表明した。
 基調報告に立った学生の同志は、動労水戸、法大、動労千葉、国労5・27暴処法弾圧での四つの歴史的勝利判決が、資本・権力との最も激しい攻防点でかちとられたことを総括し、「学生運動の爆発こそが8学生奪還の力だ」と職場、キャンパスでの力関係で裁判闘争に勝利する路線を提起した。そして、法大攻防で洞口朋子さんへの処分策動を粉砕していること、11月集会での国際連帯が教育の民営化と闘うギリシャやドイツの学生運動との団結拡大に発展していることを報告し、8人奪還が「民主党・連合政権打倒!」の2010年決戦の突破口を開くという展望で会場は一致した。
 8学生の家族も発言に立った。A君のお父さんは「息子のおかげでたくさん考えさせられている。しかし、直接話す機会を裁判所によって奪われている。一刻も早く取り戻したい」と訴えた。B君のお父さんは「傍聴して、いかに法大や検察や裁判所がデタラメなのかよく分かった」と怒りを表明。8人の不屈の闘いは、家族も獲得し始めているのだ。
 動労千葉特別執行委員の滝口誠さんは、法大闘争が青年労働者の決起と結びつくことを強調し、検修業務全面外注化阻止決戦の決意を表明した。この日の4・24弾圧裁判を傍聴した教育労働者は、「学生たちの発言が素晴らしかった。岡本検事をこてんぱんにやっつけた」と報告した。
 法大文化連盟の洞口さんは、「斎藤君と恩田君が無期停学にされてから1年がたった。ここまで闘ってこれたのは、彼らの存在があったから。私自身の人生の中で、団結を取り戻した1年だった。8名を取り戻し、来年の11月集会1万人に向かって私はキャンパスに立ち続ける」。全国から東京に駆けつけて闘っている学生からも力強く決意が語られた。
 最後に、坂野陽平全学連委員長代行が「年内奪還へ明日から『世界を揺るがす10日間決戦』を!」として、①公判傍聴②東京地裁前座り込み行動③全国声明運動と保釈金カンパ運動——の三つの方針を提起し、参加者全員の熱烈な拍手と歓声で迎えられた。

 公判で鈴木のデタラメ暴く

 集会に先立つ4・24弾圧第6回公判は、前回に続き登石郁朗裁判長の長期勾留を弾劾し、法大総務部長・鈴木文男証人のデタラメを暴いた。
 公判冒頭に、被告席から斎藤郁真君が保釈を許可しようとしない登石を鋭く問い詰めた。「われわれは不当弾圧と闘うことを宣言しているのであり、逃亡などするわけがない。今すぐ釈放せよ!」。自らの不当性を百も承知の登石は一言も答えられない。
 鈴木証人は、4月24日の恩田亮君や倉岡雅美さんの逮捕容疑は何かと聞かれて答えられず、「演説で教育環境を妨げられた」と主張したものの、弁護士の追及に「学生からの苦情はなかった」と認めざるをえなかった。最後には、3月のオープンキャンパスで受験料稼ぎの「営業権」のためにビラまき・宣伝活動を禁止したことは正しかったと開き直った。次回公判で鈴木を追い詰め打倒しよう。8学生奪還の09年最後の闘いに総決起を!