団結ひろば 投稿コーナー
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社会保険事務所ビラ入れにその場で署名 東京 立崎治
日本年金機構の新労組結成を前に、社保事務所への朝ビラに行った。
7時半少し前に40歳位の男性が出勤。ドアの鍵が掛かっていて通用口の前に立っていた。署名用紙を挟んだビラを持って声をかけたところ、すぐに署名してくれた。
「首切り攻撃に反対して闘いましょう」と言うと、「処分歴とかはないけれど、自分は中途採用なので社員には採用されない。1月1日以降はパートなら採用するということだけど、辞める。10万ちょっとの収入なら他の仕事を探した方がいいと思ったから。頑張ってください」と言う。署名用紙のアピール欄には「再雇用すべきである」と書かれていた。
さらに30代の男性が出勤。声をかけると「中に入ってから来ます」と言って入って行き、しばらくして署名を持ってきて「頑張ってください」と言って中に戻った。
8時を過ぎて正面玄関が開いたので二手に分かれてビラ入れ。8時40分ころビラを受け取って1階事務室に入った女性が数分後に出てきて、「この署名はどうすればいいんですか?」と聞いてきたので、その場で署名してもらった。
「民営化で首を切るのは許せないですよね。こういう時こそ組合が先頭で闘う必要があると思っています」と話すと、「本当にそうです。国鉄の時はひどかったですね。以前は別の所で働いていたんですが、国鉄の物販でよく訪ねて来ていました」と言う。動労千葉について話すと、「知っています。一番戦闘的な組合ですね」とうれしそうに言った。後日、署名のお礼の手紙と『前進』、動労千葉物販カタログなどを郵送した。
闘う組合があれば労働者は立ち上がる。そう確信したビラ入れだった。「辞めずに闘おう!」
映画「沈まぬ太陽」に描かれた闘いと安全 広島市 F
「沈まぬ太陽」を観た。御巣鷹山の日航機墜落事故がいかにして起こったのか。映画の中では「国民航空」という設定でフィクションということになっているが、明らかに日航機の墜落事故を題材にしている。
強い労働組合をつぶすために委員長の渡辺謙を海外に左遷し、会社側は第二組合を育成し、一組にいた者が仲間を裏切るのか、それとも閑職に追いやられるかという中で、御巣鷹山の事故は起こるべくして起きていったのである。国鉄分割・民営化の中で、尼崎事故が起こるべくして起きていったのと構図が非常によく似ているのではないかと思った。
この映画は最後の字幕で「あらゆる交通機関の安全を願います」としめくくってあった。私は動労千葉の物資販売を今回初めて職場で取り組んでみたが、まさに「闘いなくして安全なし」のスローガンはそのとおりと映画を見てあらためて思った。
また一人の人間の生き方として、労働組合のあり方として、けっして仲間を裏切らないという生き方はしんどいかもしれないが、それしかないと思う。映画の中では仲間を裏切った者の末路も描かれていて非常にリアルにとらえることができた。
きっと我々労働者は戦う時期にきている 40代・男性
民主党による政権交代後も依然として続く景気の悪化・雇用情勢の悪化——。私はシステム屋で製造業ではありませんが、同様に仕事が無く、失業6カ月になります。
貯金の類も使い尽くし年を越せるかどうか不安な毎日を送っております。
国鉄崩壊後、すべての労働者の先陣を切って戦う労組が無くなり、労働者派遣法など、後にさまざまな問題を残す悪法が制定されました。
また、インターネット普及によって組合活動の陳腐化、阻害化は拡大し、今や労組=ダサい存在にまでなっているような気がしてなりません。
派遣会社による登録派遣の紹介ページをご覧下さい。ひどい条件、安い賃金、派遣社員のみの労働環境——。過去の奴隷制度に近づいているとしか思えません。
きっと我々労働者は、再び戦わなければいけない時期にきていると思います。
自由化・規制緩和は一部の資本にのみ多大な利益をもたらし、社会格差を生みました。格差=差別ではないでしょうか?
歴史が教えてくれているように、戦いは繰り返さなければならないのです。しかし、団結・連帯することを忘れた現代の労働者は戦えるのだろうか?
〔「戦えます。団結して闘いましょう」編集局〕
青森で核に反撃する労組への出発点築く W
11月22日、青森市で行われた核燃反対の秋の共同行動に参加した。「六ケ所断層はある」と題した渡辺満久・東洋大教授の講演は衝撃だった。再処理工場周辺一帯にたわんだ地層があり、地下の逆断層の存在を明示するという内容。
翌23日、六ケ所現地での露頭観察会で地層が幾層も海岸方向に向かって傾いているのを現認した。長大な大陸棚外縁断層の延長にこの六ケ所活断層が存在し、再処理工場の下にまで伸びている可能性が強いという。
M(マグニチュード)8級の地震が予想される活断層の上に再処理工場が建設されている。だが、日本原燃は「耐震性は確保されている」として本格稼働を強行しようとしている。労働者はこんなことを絶対に許さない。核燃は即時解体のみだ!
夜の反戦反核学習会では、「世界恐慌情勢における日本の核武装」をテーマに吉田義久さん(核問題研究情報センター代表)が、労働運動と革命の視座から戦争と核の問題を提起した。
これを受けて活発な意見交換が行われた。「核と労働者は絶対に非和解。現場の労働者とともに全国の人と連帯し、核燃をなくしていきたい」「労働者は民営化と六ケ所再処理・核燃を止める力をもっている。六ケ所の労働者とつながり、反戦反核を闘っていきたい」と地元労働者。「再処理工場への多重派遣問題は許せない。六ケ所も非正規も国策。六ケ所は日本の労働者が置かれている実情そのもの」「核燃・原発の労働者は獲得する対象。正規・非正規の分断を克服していかねば」と青森に駆けつけた労働者。
核に反撃する労働組合をつくる出発点が、日帝核武装阻止の最前線・青森で築かれた。