2009年11月30日

神奈川 「基地は辺野古に」と講演 松沢知事を徹底弾劾

週刊『前進』06頁(2418号3面2)(2009/11/30)

神奈川 「基地は辺野古に」と講演
 松沢知事を徹底弾劾

 11月18日、神奈川労組交流センター、婦人民主クラブ全国協議会、ス労自主、百万人署名運動神奈川県連絡会、合同労組かながわの5団体が、神奈川県知事松沢の弾劾と打倒を訴える闘いに立った。私たちは今年2月に「松沢打倒! 道州制粉砕!」の県庁座り込みとデモを行ったが、今回は11・8沖縄県民大会での2万1千人の怒りと結合した闘いだ。
 松沢は11月5日(日本時間6日)、渉外知事会の会長として訪米した際の講演で、沖縄の米軍普天間飛行場移設問題について「現行のキャンプ・シュワブ(名護市)沿岸部への移設計画を実施すべき」と発言した。
 講演の意図は明白だ。道州制と戦争国家化のために沖縄の反基地闘争をつぶし、労働組合を破壊しようというのだ。松沢も民主党・鳩山もアジア勢力圏化に突き進むという点ではまったく同じだ。絶対に許せない!
 そもそも松沢は「知事選のマニフェストに全国で一番最初に道州制導入を明記した」と豪語し、7月には経済団体に道州制推進の申し入れを行っている。また、「地方自治の活性化のためには改憲が必要だ」と吹聴して回り、座間基地への米軍第1軍団司令部移駐や横須賀基地の原子力空母母港化を強行してきた極悪の人物だ。日産などの大資本に税金を投入する一方で、財政危機を口実に賃金カット・人員削減、民営化・大合理化を強行している。

 ビラまき、申し入れ行動を闘う

 朝、県庁ビラまき行動から始めた。「辺野古基地建設を進める松沢打倒!」「道州制、民営化に絶対反対で闘おう!」の呼びかけに、「頑張って」の声がかかる。ビラを受けとるための列ができ、ビラはすぐになくなった。
 県では「組織改編」と称する民営化と大合理化攻撃の嵐が吹き荒れている。ビラを受け取る表情はみな真剣だ。県職労本部(自治労連所属)も組織改編問題についての組合ニュースをまいていたが、松沢を弾劾する言葉は一つもない。辺野古新基地建設問題も数行あるのみで松沢発言にはまったく触れていない。しかし、労働者の中には怒りがあふれている!
 続いて知事室への申し入れ行動に向かった。秘書の「ここに入るな」「知事はあなたたちのような団体には対応しない」との発言に怒りが爆発した。徹底弾劾の後、婦民全国協代表の西村綾子さん(相模原市議会議員)と、神奈川労組交流センター副代表が怒りの抗議文を読み上げ、知事の辞任を要求した。
 松沢は、かつて民主党の党首選に出たこともある人物だ。松沢のアメリカでの講演と、神奈川でやっていることの中に民主党政権の本質が現れている。しかし、現場労働者の決起で絶対にひっくり返すことができる手応えをつかめた。11・1全国労働者総決起集会で切り開いた地平をさらに推し進め、労働者の団結で民主党・連合政権打倒、松沢打倒、県労連本部打倒の闘いを闘い抜く決意だ。(神奈川・S)