5・27判決 追い詰められ6被告に罰金 向山被告無罪
週刊『前進』06頁(2418号1面2)(2009/11/30)
5・27判決 追い詰められ6被告に罰金
共謀認定を砕き向山被告無罪
11月27日、国労5・27臨大闘争弾圧裁判の判決公判が開かれ、東京地裁刑事第10部(植村稔裁判長)は、国労組合員の富田益行被告に罰金60万円、羽廣憲、東元の各被告に罰金40万円、橘日出夫、原田隆司、小泉伸の各被告に罰金20万円の有罪判決を下した。同時に国鉄闘争支援者の向山和光被告に無罪を言い渡した。東京地裁は、労組解体法というべき暴力行為等処罰法を適用できず、「共謀」も認定できないところに追い込まれた。これは被告団・弁護団の不屈の闘いが切り開いた巨大な成果だ。だが東京地裁は、あくまで被告を有罪とするため、刑法の暴行罪を適用して6被告への罰金判決を強行したのだ。被告団は直ちに控訴し、反撃に立った。同日夕、文京区民センターで開かれた判決報告集会は、暴処法を粉砕した大勝利にわきたつとともに、この弾圧を根本的に粉砕し、国労本部を打倒して国鉄決戦に勝利する熱い思いがみなぎった。国鉄決戦は1047名解雇撤回、検修業務外注化阻止・JR体制打倒へ、最大の正念場に突入した。不動の決意を固めた被告団とともに、総力でこの決戦を闘おう。(詳報次号)