2009年11月23日

11・27国鉄闘争集会の成功かちとり 検修全面外注化阻止の決戦へ 8学生奪還の大運動を全国で 大失業・生活破壊と労組解体の民主党・連合政権を打ち倒せ

週刊『前進』06頁(2417号1面1)(2009/11/23)

11・27国鉄闘争集会の成功かちとり 検修全面外注化阻止の決戦へ
 8学生奪還の大運動を全国で
 大失業・生活破壊と労組解体の民主党・連合政権を打ち倒せ

 11・1全国労働者総決起集会の5850人の国際的団結は、国鉄1047名解雇撤回闘争が全世界の労働者階級の結集軸となることをはっきりと示した。国際的団結の一層の発展と、鳩山民主党・連合政権の打倒の道はどこにあるのか。それは、カクマル・JR総連を始めとする一切の体制内勢力を打倒し、国鉄分割・民営化に革命的決着をつける闘いの中にこそあるのだ。国鉄決戦を基軸に、戦争と改憲、民営化と労組破壊に立ち向かうすべての労働者の怒りを11月集会派に結集しよう。労働組合運動と職場細胞建設を一体で前進させるという3全総以来の歴史的な大事業へただちに踏み出そう。その戦場は職場生産点だ。『前進』と革共同綱領草案を武器に、とりわけ青年労働者の獲得へ大胆に踏み出そう。

 “1047名解雇撤回”貫き

 11月27日の国労5・27臨大闘争弾圧判決公判闘争を新たな突破口に、1047名闘争勝利、検修部門全面外注化阻止の一大決戦に突入しよう。
 5・27弾圧との闘いは1047名解雇撤回の原則を貫くのか否かをかけた分岐点であり、その先頭で闘う被告団の存在は1047名闘争の魂だ。
 国労本部は02年5・27臨時大会で、鉄建公団訴訟に立ち上がった国労闘争団員を統制処分にしようとした。国労共闘はこれに絶対反対し、ビラまき・説得活動に立ち上がった。国家権力と国労本部は一体となり、これに暴力行為等処罰法を適用し、国労組合員と支援者を不当に逮捕・起訴した。
 これは、国鉄1047名解雇撤回を貫く国労内の動労千葉派=国労共闘をつぶすことを狙った政治弾圧であり、4党合意が破綻する中、国労共闘が1047名闘争の責任勢力として日本階級闘争の主流派に躍り出たことへの国家権力と国労本部の恐怖の表れだ。
 被告団は、この弾圧と非和解で闘い、またぞろ国労本部と一体となって屈服和解路線に走った原告団一部指導部と激しく激突して闘いぬいてきた。さらに、08年2月の旧弁護団解任、5月の4者4団体支持に転落した松崎被告人との弁論分離という壮絶な決断をとおして一切の体制内派との根底的決別をかちとってきた。
 「私たちはこの裁判闘争を闘うことで、1047名解雇撤回の原則に立って、絶対に負けない闘いの旗を立てきったと思います。そして私たち組合員を警察に売った国労本部を打倒し、国労を闘う労働組合として根底からつくり変える道筋を明らかにしました」(富田益行被告団長)という被告団の闘いは、国鉄労働者と全労働者階級を絶対にとらえる。11・1集会で登壇した国労闘争団員の「解雇されたのだから解雇撤回しかない」「資本主義を倒せ!」「1047名解雇撤回闘争が飛び火し、燃え広がることを資本家は恐れている」という発言こそ、被告団と完全にひとつとなった叫びだ。
 11・1集会の地平の全面的発展をかけ、5・27弾圧裁判の判決公判が行われる11月27日の全1日行動に全力で決起しよう。有罪判決攻撃を絶対に許すな!

 JR職場の怒り解き放とう

 そして、JR東日本が10月29日に提案した検修部門の全面外注化絶対阻止へ総決起しよう。
 これは、動労千葉や動労水戸、国労共闘の解体を狙い、国鉄労働運動絶滅を狙う大攻撃だ。実施開始は来年4月1日だ。
 この攻撃は絶対に粉砕できる。これは従来の一部委託ではなく、グループ会社への業務一括委託であり、2千人もの要員削減だ。これが強行されれば、いま検修職場で働いている大多数の労働者は強制出向させられる。実際、JR東日本資本は「若年出向も含めてやる」と息巻いている。
 しかしこれは、JR東労組のもとにいる青年労働者を始めとする現場労働者の怒りに必ず火をつける。そして、カクマルJR総連を解体し、国鉄闘争の爆発を切り開く。
 千葉ではJR東労組千葉地本の前委員長・斎藤吉司が、外注先会社の経営幹部に座っていることが明らかになった。とことん安全を崩壊させたうえ、仲間を売り渡し、出向に追いやってでも自らの利権を守る。この薄汚い癒着はなんだ!
 世界大恐慌を世界革命に転化する国際的団結が11・1労働者集会としてかちとられている。その中心に動労千葉・動労水戸、5・27被告団と国労共闘、闘争団員の存在がある。JR体制の腐敗と破綻の対極で、労働者階級の誇りをかけた怒りの結集軸が敢然と立ったのだ。5・27弾圧との闘いと一体で、動労千葉派が国鉄闘争の完全な主流派として躍り出る歴史的決戦の時が来たのだ。

 社保庁解雇を絶対に許すな

 社会保険庁解体=1000人解雇、1万人の非正規職労働者の雇い止めを絶対に許すな! 民主党・連合政権は自治労・全国社保労組幹部と一体となって、この闘いが1047名闘争のように発展することに心底から恐怖し、その圧殺に全力をあげている。11月29日には、年金機構に採用予定の正規職員だけで新組合=日本年金機構労組の設立大会を開こうとしている。これが労働組合のやることか! カクマル松崎と通じ合い、「攻めの民営化対応」と称して当局と一体化してきた自治労本部の成れの果てだ。
 労働者階級はこんな裏切りを絶対に許さない。「解雇は解雇者だけの問題ではなく、解雇されなかったすべての労働者の問題」(韓国・民主労総全解闘イチュンベ委員長の11・1集会メッセージ)なのだ。
 法大弾圧8学生の年内奪還を絶対にかちとろう。全国・全職場・全大学・街頭で8学生奪還の大運動をまきおこそう。全学連は10・16法大弾圧を怒りに転じ、11・1集会への最高の結集をかちとり、その力で2学生を奪還した。求められているのはこの闘いだ。09年をとおした法大決戦のこの日常的激闘が、動労千葉労働運動と結合し、11月集会の勝利を根底で保障した。7カ月にもなる8学生の長期勾留に怒りを爆発させ、攻勢に転じた法大裁判闘争に結集しよう。
 11・1集会で打ち立てられた労農同盟の強化から三里塚決戦の勝利をかちとろう。現闘本部強奪攻撃を絶対に許すな。

 職場から連合支配うち破れ

 大恐慌と革命情勢の接近のもとで11・1集会の地平を発展させ、プロレタリア世界革命を切り開く道は、団結にかけきって闘い抜き、労働組合をめぐる死闘に勝ち抜くことにある。階級的労働運動の本格的、全面的実践に突入しよう。
 これは、1年365日の激闘であり、権力・当局、体制内派との息詰まる日常的死闘だ。しかし、これこそが国際連帯を発展させ、青年労働者を獲得する道だ。
 日帝の政治支配は劇的な崩壊に向かっている。新規国債発行額が税収を上回り、国家財政の破綻が全社会的崩壊をさらに進める。とりわけ、オバマ訪日—日米首脳会談をとおして日米帝国主義は安保と基地を巡る歴史的激突局面に突入した。
 鳩山民主党・連合政権の「緊密で対等な日米関係」「東アジア共同体」構想は、日本帝国主義が日米争闘戦の激化を前提に仕掛けている画歴史的戦争政治だ。
 とりわけ日帝は、道州制・民営化攻撃に全力で突入している。「官僚答弁禁止」は改憲攻撃であり、「事業仕分け」も激しい労組解体、賃下げ・解雇、福祉切り捨てだ。一切が、議会制民主主義的統治形態からむき出しのブルジョア独裁へと転化する大攻撃である。
 職場生産点での死闘、体制内労働運動との激突こそ労働組合を変革し、連合を支柱とする鳩山政権、すなわち日帝の支配を根底から突き破る闘いだ。職場から、大失業・生活破壊と労組解体の民主党・連合政権を打ち倒す10春闘の爆発をかちとろう。
 労働運動に深々と入れば入るほど、職場細胞建設の前進が決定的に求められる。労働運動と党建設の一体的前進こそ綱領草案の核心中の核心だ。『前進』を武器に、マルクス主義で勝負し、職場細胞建設、とりわけマル青労同1千人建設に一丸となって決起しよう。非合法・非公然体制を強化しよう。冬期一時金カンパ決戦に全力で立とう。