11・28星野全国集会へ
11・28星野全国集会へ
第2次再審請求を貫徹し再審実現—星野同志奪還を
獄中35年・無実の政治犯、星野文昭同志を1日も早く取り戻そう。第2次再審闘争勝利へ総決起しよう。「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」が「11・28星野全国集会」を呼びかけている。
この集会は、星野同志と再審弁護団の力によって第2次再審請求を貫徹し、なんとしても再審をかちとり、星野同志を奪還するための総決起集会である。11月労働者集会の勝利の地平を踏まえ、11・28星野全国集会を圧倒的に成功させよう。
●無実の星野同志に「殺人罪」無期懲役判決
1971年11月、日帝は、沖縄を半永久的な基地の島として固定化しようとする沖縄返還協定の批准を国会で強行しようとしていた。そのために人民の反対の声を封殺しようと、東京での集会・デモを一切禁止した。
だが11月14日、それを打ち破る沖縄返還協定批准阻止闘争が渋谷暴動闘争として爆発した。この闘争で教育労働者・永田典子同志が機動隊に虐殺され、他方で機動隊員が1人死亡した。その日、星野同志はデモ隊のリーダーとして最先頭で闘った。渋谷暴動闘争の爆発に大打撃を受けた国家権力は星野同志に憎しみを集中し、機動隊員殺害の「実行犯」に仕立て上げ無期懲役刑を下した。
星野同志は無実である。「殺人罪」は国家権力がデッチあげたものだ。国家権力は当初、膨大に決起した青年労働者の中から「犯人」をデッチあげようとした。しかしそれが完全黙秘の闘いで粉砕されると、今度は群馬の学生と高崎経済大学の星野同志に的をしぼった。少年を含む学生の見込み逮捕を強行し、「殺人罪」の恫喝で虚偽の「供述」を迫った。
星野同志への殺人罪デッチあげに物証は何ひとつない。ただ6人(うち少年が3人)のねつ造された「供述」がすべてである。
しかし彼らは、後の裁判で「星野さんが機動隊員を殴打していた」などの供述はウソであること、それは取り調べ刑事や検察官によって強制されたものであることを証言した。一例を挙げれば次のとおりである。
「検事に教えられて、確か、星野さんなど、殴ったという人の名前を挙げた」「検察の人がつじつまを合わせるような格好で、こうだっただろう、ああだっただろうということで、現場の流れを向こうが(つくりあげた)」「何で覚えていないんだ。お前先輩をかばっているのかとか、お前、言わないのは、自分がやっていたからだろうとか言われて」
しかし、東京高裁・草場良八裁判長(後に最高裁長官)は、これらを一切無視して、星野同志に無期懲役の判決を下したのだ。
この判決は、Krの「後ろ姿しか見ていないが、きつね色の男が殴っているのを見た。星野さんの服の色はきつね色だった。ほかにきつね色の人はいなかった。だから、殴っていたのは星野さんだ」という供述を重要な証拠としていた。
●屁理屈並べた最高裁の特別抗告棄却決定
昨年7月14日に下された最高裁の特別抗告棄却決定では、第1次再審請求の闘いによって、星野同志の服の色を「薄い青色」と認めざるを得なかった。「きつね色だった」というKrの供述の誤りを認めたのである。
ところが最高裁は「Krは星野さんの服の色は間違ったが、後ろ姿で分かったのだ、声で分かったのだ」と、屁(へ)理屈を述べている。Kr自身はそのようなことは、どこでも一言も言っていないのだ。最高裁はあくまで「再審は認めない」とし、「星野=無期」を強行し続けているのだ。満腔(まんこう)の怒りを込めて弾劾する。
この最高裁の棄却決定から1年4カ月、星野同志と家族、再審弁護団、全国の救援会の固い団結のもと、星野同志奪還の階級的路線を確立し、確たる「新証拠」に基づいて、いよいよ第2次再審請求に打って出る。
星野同志と固く団結し、階級の大地に根ざした、広大で強力な再審運動を構築しよう。それを実現する情勢がわれわれの眼前にある。
●全国津々浦々から「星野奪還」の声を
資本主義は歴史的生命力を完全に喪失し、世界大恐慌に突入している。民主党・連合政権はその危機にのたうつ日帝ブルジョアジーを救済するための政権である。
連合はブルジョアジー救済のために、道州制攻撃を容認し、自ら労働者の大量解雇と大幅賃下げを組合の方針として打ち出すに至った。現場労働者が、このような方針をいつまでも許しているわけがない。連合指導部の打倒へと突き進むことは不可避である。
資本・当局と絶対非和解の職場闘争は階級的団結を形成し、強化・拡大する。それは35年間非転向の星野同志の闘いと瞬く間に結合する。
デッチあげによる無期攻撃を絶対に打ち破ろう。国家権力は、ブルジョア支配体制を維持するために、無実の星野同志を35年間も獄中に閉じ込めている。この暴虐非道をどうして許せるか。労働者階級人民の激しい怒りをたたきつけ、「星野奪還」の声を全国津々浦々から巻き起こそう。なんとしても星野同志を取り戻そう。
第2次再審請求を貫徹し、「11・28星野全国集会」へ総結集しよう。