2009年11月 9日

10・31狭山西郡集会 “狭山解体攻撃”許さぬ

週刊『前進』06頁(2415号6面3)(2009/11/09)

10・31狭山西郡集会 “狭山解体攻撃”許さぬ
 3者協議路線と徹底対決

 10月31日、石川一雄さんへの寺尾裁判長による無期差別判決から35年のこの日、11・1労働者集会1万人の団結で狭山勝利を切り開こうと、主催3団体(部落解放同盟全国連西郡支部、八尾北医療センター労働組合、関西労組交流センター)など70余人が八尾北医療センターに結集した。

 1047闘争と結合し闘う

 冒頭「差別裁判打ち砕こう」を斉唱、石川一雄さんの「権力の差別犯罪として徹底糾弾の貫徹を通して無実の罪を晴らしていく」とのメッセージを全国連西郡支部青年部が朗読した。この決意に応える基調報告を、岡邨(おかむら)洋・全国連西郡支部長が行った。
 基調報告の第一は、狭山勝利を国鉄1047名闘争で切り開くことだ。「労働者の怒りで自民党支配を打ち倒した巨大な革命情勢だ。出発点は国鉄分割・民営化だ。23年間決着させられなかった1047名闘争には、新自由主義・民営化攻撃と対決する団結と力がある。国鉄分割・民営化と地対協路線は一体であり、1047名闘争と狭山闘争の結合こそ勝利の路線だ」と提起した。
 第二に、鳩山政権による3者協議を使った狭山闘争解体を許さず、狭山闘争に責任をとりきるということだ。
 解放同盟本部派や全国連本部は3者協議での「お願い」屈服路線をとったが、石川さんの権力との非妥協の信念をへし折ることはできない。森本さん追い出し強制執行と絶対反対で闘った2・26闘争は「全国連西郡支部と八尾北労組が実体的にも狭山責任勢力として躍り出た闘い」だと自信を持って提起した。
 最後に岡邨さんは、八尾市が10月13日付文書で、八尾北医療センターが鑑定に応じないなら「契約違反」だと決めつけ、「契約解除」もあると通告してきたことを弾劾した。
 「冗談ではない。八尾北医療センターは『診療所と介護保険事業』に使うという契約書どおり、一貫して地域の医療と介護を担ってきた。八尾北をつぶさないと道州制=民営化・首切り、労組破壊が進まないから問答無用の八尾北つぶしに出てきた。国鉄1047名闘争を先頭に、八尾北の体を張った闘いは必ず八尾市全体、全国、全世界の労働者の憤激と団結を呼び起こします。11・1に総決起を」と結んだ。
 藤木好枝八尾北医療センター労組委員長、高橋進八尾北命と健康を守る会会長、「国労5・27臨大闘争弾圧被告団長」富田益行関西労組交流センター代表と全学連が決意表明。最後に支部青年部の音頭で元気に団結ガンバローを行い、西郡を練り歩いた。辻々で、地区協(解同本部派)と吉岡(全国連本部)による闘争敵対=団結破壊を弾劾し、狭山勝利と11・1総決起を訴えた。