2009年11月 9日

ゼネストでイミョンバク政権打倒へ 11・1東京と11・8ソウルが一つに “団結して闘えば勝てる” 殺人解雇・労組破壊と対決

週刊『前進』06頁(2415号1面1)(2009/11/09)

ゼネストでイミョンバク政権打倒へ
 11・1東京と11・8ソウルが一つに
 “団結して闘えば勝てる”
 殺人解雇・労組破壊と対決

 11月8日、民主労総の「チョンテイル烈士精神継承2009全国労働者大会」が国会近くのソウル市ヨイド公園で、5万人の大結集で開催された。これは、東京の11・1労働者集会の大高揚と一つの国際連帯闘争として、大恐慌下で解雇、民営化・労組破壊と闘う万国の労働者の進路を指し示した。(詳報次号)

 5万人の大会

 壇上に立ったチョンテイル烈士の母、イソソンさんはその小さな体を震わせて「私たちが団結して必死になって闘えば勝てる。力を尽くせ! ひとつになれ! イミョンバク政権をやっつけろ!」と叫んだ。1970年11月13日、ソウル市の平和市場で青年労働者チョンテイルが「勤労基準法を守れ!」と叫んで焼身決起してから39年。世界大恐慌下、世界中の労働者は闘わなければ生きることもできない。
 大会に先立ち「殺人解雇・殺人開発反対!」を掲げて、ヨンサン惨事(今年の1月20日、強制立ち退きに反対してろう城闘争に決起した住民を警察が襲撃して5人を虐殺した事件)糾弾・非正規職撤廃・公安弾圧粉砕集会がヨンドンポで開かれた。
 発言に立った動労千葉の田中康宏委員長は、ともに前に並んだ三里塚反対同盟の萩原進事務局次長、全学連の学生を紹介した後、「今、私たちに必要なのは、権力と資本によるあらゆる分断攻撃を打ち破って、ひとつに団結することです。団結した労働者は社会を変える力を持っている。今日、ヨンサンの現場にも行ってきました。資本家の金もうけのために人が殺されていいのか。人間が人間として生きていけない、こんな社会を労働者の団結の力で変えましょう」と訴えた。

 前夜祭で合流

 前日の7日夜、約100人の動労千葉訪韓団は、ヨイド公園で開かれた民主労総大会の前夜祭に参加し、11・1日比谷集会に続いて、民主労総ソウル地域本部の闘う同志たちとの感動的な合流をかちとった。今年は三里塚反対同盟の萩原さんが初めての訪韓を果たした。萩原さんの真新しいゼッケンには、「農民殺しのFTA阻止! 日韓農民は連帯しよう!」と書かれている。
 韓国では今、イミョンバク政権による民営化・労組破壊の攻撃が激化する中、労働者階級のゼネスト決起が準備されている。すでに公共運輸連盟の循環ストライキが始まっており、5、6日には全国鉄道労組が48時間ストに立った。鉄道労組は20日に第2波ストを構えている。イミョンバク政権が進める公共機関先進化方案=民営化攻撃との激突が始まったのだ。
 さらにイミョンバク政権が来年早々実施を宣言している「複数労組許容」と「労組専従賃金支給禁止」をめぐっては、御用労組といわれる韓国労総も総力闘争に入っている。7日午後、ヨイド公園は韓国労総傘下の15万人の労働者で埋め尽くされた。続々と結集する労働者の顔は怒りに満ちていた。

 解雇労働者と

 民主労総大会の前夜祭の前、7日午後には全国解雇労働者大会がヨンサン駅前広場で開催された。ヨンサン惨事から300日目を迎え、多くの労働者が「ヨンサンの闘いと、サンヨン自動車労働者の闘いはひとつだ」「サンヨン労働者の闘いに続き、あらゆる現場から闘いをつくりだそう」「解雇者はその先頭に立とう」と発言した。
 日本からは全学連書記次長の石田真弓君が連帯のあいさつに立った。石田君は11・1集会の大成功を報告し、「権力のどんな弾圧も私たちの団結を奪うことはできない。国鉄1047名解雇撤回闘争を貫き、獄中の仲間を奪い返すために、学生も労働者と一体となって闘う。団結して闘えば、必ず支配の鎖をうち破れる! 資本家の政府を倒しましょう」と訴え、大きな拍手を浴びた。

 総力闘争突入

 民主労総は11・8労働者大会でゼネストを含む総力闘争でイミョンバク政権と闘う方針を打ち出した。そして「われわれはイミョンバク政権の労組抹殺攻撃に対決し、複数労組の自立交渉と労組専従賃金の労使交渉を、ゼネストを含む総力闘争でかちとることを決意する」とゼネスト闘争方針を宣言した。さらに、公務員労組死守、国家基幹産業や教育の民営化反対、非正規職法改悪阻止、民主主義と民衆生存権などをめぐってイミョンバク政権と闘いぬくことを表明した。