2009年11月12日

豊中 深町さんへの処分撤回を 同僚らが決起集会

週刊『前進』08頁(2414号3面2)(2009/11/12)

豊中 深町さんへの処分撤回を
 職場の同僚らが決起集会

 「道州制・民営化絶対反対! 解雇を許すな! 処分を撤回させよう集会」が10月24日、大阪府豊中市で行われました。
 保育現場における事故を口実にして、豊中市職女性部長として長年活動してきた深町加代子さんを依願退職に追い込もうとする攻撃を絶対許さない、動労千葉—国鉄1047名闘争を軸に絶対この攻撃を跳ね返す、という総決起集会です。深町さんの職場の同僚や豊中市の保育労働者、教育労働者をはじめ86人が参加して大成功しました。
 深町さんが「道州制・民営化攻撃とは——処分撤回闘争の意義」と題して基調を提起しました。
 深町さんは第一に、8・30総選挙で自民党が大敗し、民主党・連合政権が登場する情勢だから今回の処分があったととらえることが大切だと強調しました。民主党政権は連合幹部たちを抱きこみ、労働組合を使って労働者に犠牲を強い、資本主義を救おうとする政権です。だから、あくまで”道州制・民営化絶対反対”で闘おうとする者を今回の処分のように弾圧してつぶそうとしてくるのです。
 深町さんは第二に、自治労本部は8月熊本大会で道州制推進に明確にかじを切り、道州制・民営化と絶対反対で闘う者を労働組合の名をもって弾圧するところまで転落したと指摘しました。
 豊中では市立豊中病院の民営化(地方独立行政法人化)に対して、市職執行部が「全適(地方公営企業法の全部適用)ではどうか」と組合側から民営化を逆提案する「攻めの民営化対応」を進めています。これに対して女性部が「民営化反対で闘うべきだ」と訴えていたことから、組合執行部が当局と一体となって今回の攻撃を進めてきたのです。深町さんはこのことを強く弾劾しました。
 深町さんは第三に、この時代、道州制・民営化反対で闘う者に解雇攻撃がかけられてくるのに対して、国鉄1047名解雇撤回闘争にこそ全労働者の勝利の展望があると訴えました。そして、全国・全世界で新自由主義と闘う労働者が、国鉄1047名闘争が23年にわたり闘われてきたことに注目して11・1集会に集まろうとしていると訴え総結集を訴えました。
 続いて国労近畿地本兵庫保線分会員で、国労5・27臨大闘争弾圧裁判被告団長の富田益行さんが「国鉄1047名闘争と解雇撤回闘争の勝利の展望」を提起しました。
 富田さんは「今回の処分攻撃は国鉄分割・民営化時の攻撃とまったく同じだ。国鉄分割・民営化は労働組合つぶし、その中心であった国鉄労働運動をつぶすことに核心があった。大切なのは、ストで闘った千数百人の動労千葉だけが団結を守り抜いてJRに残ることができたということだ。闘わなかった国労は20万人から一挙に数万人になった。しかし、動労千葉がストライキで闘ったから国労にも闘う労働者が残り、1047名闘争を闘い抜いている」と強調し、「国家総がかりで道州制による首切り攻撃がかけられている今、国鉄1047名解雇撤回闘争に勝利することが道州制攻撃を打ち破る道だ」と提起しました。
 次に、動労千葉特別執行委員の後藤俊哉さんが「国鉄分割・民営化の時、動労千葉はストに立ち上がった。立ち上がらなかったらぶっとばされていた。労働者は団結すれば勝てるんです。11・1集会への1万人結集で勝利の展望を示そう」と訴えました。
 自由討論では、深町さんの同僚が「どこにでもある事故なのになんで深町さんだけがこういう処分を受けるのかと思った。職場でもいろいろな意見が出て『かたくなな深町さんの態度が改まれば』という意見もあったが、軸がぶれずに立場を貫く深町さんを見て、私も『深町さんにがんばってほしい。応援したい』と思いました」と発言、大きな感動を呼び起こしました。
 最後に大阪市職の労働者が「深町さんの闘いは、3・6道州制絶対反対の闘いから路線を貫いてきたから団結を拡大できた。この路線はもっと力を持たなくてはいけない。それを示すのが11・1集会だ」とアピール。初めてこぶしを握る労働者も含めてみんなで団結がんばろーをやり、決意を固めました。
 保育事故処分撤回の闘いは始まったばかりです。自治労本部・当局一体となった「深町つぶし」「動労千葉派つぶし」の攻撃との激突はこれからもっと激化します。11・1集会へ総決起し、闘う団結を固めていきたいと思います。
(投稿/豊中市・KN)