辺野古新基地建設絶対阻止!11・8沖縄県民大会闘争へ
辺野古新基地建設絶対阻止!11・8沖縄県民大会闘争へ
沖縄労働運動の闘う復権かちとれ
10月23日の岡田外相の「普天間の移設は県外は考えられない」という発言が沖縄現地の激憤を呼び起こしている。「(政権)発足37日、軸足移す」(沖縄タイムス)、「政権交代は失敗だった」(琉球新報)。沖縄の階級闘争・労働運動の歴史的な決戦が到来した。11・1労働者総決起集会の勝利から、訪韓闘争と一体の闘いとして11・8沖縄県民大会(宜野湾市海浜公園、午後2時)をわれわれ動労千葉派・11月集会派が牽引(けんいん)し、米軍再編=辺野古新基地建設絶対阻止の闘いの新たな段階を切り開こう!
民主党・連合政権打倒掲げ沖縄闘争闘う
民主党・連合政権の米軍再編攻撃の核心は、沖縄の労働運動つぶしにある。その核心こそが「道州制」攻撃であり、特に沖縄の自治労・教労の解体攻撃である。それは沖縄においても保育所・県立病院の民営化として激しく進んでいる。この攻撃のお先棒を担いでいるのが自治労中央であり、県本部の体制内指導部である。糸数慶子の「民主会派入り」も、いわゆる「沖縄革新共闘(社・共共闘と社会大衆党)」という戦後沖縄の階級闘争・労働運動のあり方を最後的に解体する攻撃の一環としてある。この中で社民党は民主党と連立を組むことで、民主党・連合政権=労働運動壊滅政権の最悪の先兵を意識的・自覚的に担っている。すべての体制内勢力が「資本主義体制の擁護」「革命の絞殺」の一点で密集して労働者階級に襲いかかっている構図なのだ。
それに対してわが沖縄県委員会と戦闘的労働者はこの09年、沖縄闘争の歴史を画する前進を闘い取ってきた。道州制=「沖縄単独州」攻撃との決戦への突入を宣言し、5・15闘争では青年労働者と学生を先頭に、体制内指導部と激突して「道州制絶対反対」を訴えた。さらに、「国鉄1047名解雇撤回!」を真っ向から掲げて、闘う動労千葉派としての登場を成し遂げてきた。
今回の県民大会をめぐる激突情勢こそ、われわれの09年の闘いの前進が手繰りよせた情勢である。民主党・連合政権の安保・沖縄問題をめぐる危機を、民主党・連合政権打倒の決定的好機の到来として戦闘的に闘い抜こう。いま沖縄の労働者階級から求められていることは、わが動労千葉派が「絶対反対派」として沖縄の労働者階級の前に旗幟(きし)鮮明に登場することである。
体制内勢力を打倒し、県内移設阻止を!
結論的に言えば、民主党・連合政権においては「県内移設」は既定路線としてあったのだ。岡田外相の発言に先立って、10月4日に前原(沖縄担当大臣)が来沖して言ったことの核心は「普天間移設を早く進めろ」である。彼は初めから「県外移設」など一言も口にしていない。「移設作業の検証」などと言っているが、13年前のSACO合意の時の二番せんじにすぎない。要は「自民党政権が決めたのではなく、民主党政権が決めたのだ」ということで連合の体制内指導部を先頭に県内移設で突っ込んでくるということなのだ。
10月26日の臨時国会での鳩山の所信表明演説は、3党連立合意の「米軍再編の見直し」に関する言及もなければ、「沖縄振興策」についての言及も一言もない、あえて言えば自民党政権以上の「沖縄圧殺政権」としての本性をむき出しにしたものであった。鳩山政権=民主党・連合政権の「東アジア共同体構想」「対等な日米関係」とは、米帝との争闘戦の激化のなかで、その矛盾を沖縄の労働者階級に押しつけるものとして一切は収斂(しゅうれん)されていくのである。
そもそも、今回の県民大会を主催する体制内勢力の思惑は、沖縄の労働運動を「民主党・連合政権支持」のもとで階級性を解体し、県内移設路線を貫徹することにある。しかし、それは「8・30情勢」に追いつめられている敵の危機でもあるのだ。沖縄の労働者階級が数万人規模で動いたとき、彼らの思惑などは逆のものに転化する。07年の9・29県民大会12万人決起の階級的力が、民主党・連合政権の危機をあらかじめ刻印しているのである。
11・8県民大会の爆発=普天間基地の県内移設反対・辺野古新基地建設絶対阻止・基地撤去の沖縄労働者階級の闘いは、民主党・連合政権をギリギリと追いつめ、日米安保体制の危機と矛盾を一気に激化させる。革共同綱領草案(12)が述べているように、「日本の帝国主義としての最大の破綻点は、戦後憲法体制下の労働者支配の危機性と、安保・沖縄問題、すなわち日米安保同盟関係の矛盾と危機にある。世界大恐慌下でその矛盾と危機はいよいよ爆発点に達していく。これが生み出す巨大な情勢を日本革命の勝利に転化することは急務である」。この綱領草案で提起した内容が今現実の闘いとして「日本革命の火薬庫=沖縄」から火を噴こうとしている。いや、まさに爆発を開始しているのである。今こそ民主党・連合政権と、これに幻想をあおってきた体制内指導部を労働者階級の決起でたたきのめし打倒しなければならない。
さらにこの闘いは同時に体制内指導部の「オバマ礼賛」を沖縄から撃つ闘いでもある。11・8県民大会をアメリカの労働者階級と連帯して、オバマ訪日粉砕闘争そのものとして闘い抜こう。
「1047名解雇撤回」で基地撤去闘う
いま求められているのは、勝利の路線と方針である。11・1労働者総決起集会の「1047名解雇撤回」「国際連帯」の闘いこそが、11・8県民大会の心棒として打ち立てられなければならない。この闘いこそが、米軍再編=辺野古新基地建設阻止、米軍基地全面撤去の展望を切り開く。われわれこそ戦後半世紀以上、連綿と闘い抜かれてきた沖縄の階級闘争、反戦・反基地闘争の一切を受け継ぎ乗り越えて、沖縄の労働運動、基地撤去闘争の荒々しい復権を切り開いていくのだ。
11・1労働者総決起集会の勝利と一体の闘いとして、11・8県民大会を全国と全世界の労働者階級の闘いとして闘い抜こう。この闘いの中で、「綱領草案」を武器に革共同を単一の世界革命党として建設しよう! 闘う沖縄の労働者階級人民は革共同沖縄県委員会に結集してともに闘おう!
〔革共同沖縄県委員会〕