普天間基地の県内移設粉砕! 11・8沖縄県民大会へ
普天間基地の県内移設粉砕!
11・8沖縄県民大会へ
沖縄県民の根底的怒り
11・12オバマ訪日を前に、11月8日、沖縄県民大会が行われる。11・1労働者集会の大高揚をかちとり、その力で闘う沖縄労働者階級と戦闘的に合流し、「普天間基地の県内移設阻止、米軍再編=辺野古新基地建設阻止、すべての米軍基地撤去」を掲げ、「侵略と戦争のオバマ訪日阻止、民主党・連合政権打倒」の旗を鮮明に、断固沖縄労働者階級の先頭に立って闘い抜こう。
大恐慌下、帝国主義が体制として成り立たない末期的危機の中で、労働者階級人民の積もり積もった自民党支配に対する怒りが爆発し「8・30情勢」が生み出された。この中で沖縄米軍基地撤去の闘いも、まったく新しい段階に突入した。
沖縄の怒りの決起は、8・30情勢の最先端の決起であり、帝国主義の体制そのものを揺るがす根底的なものである。それは日帝の大失業攻撃を最も集中的に受けている沖縄労働者の怒りだ。
鳩山政権は、「対等な日米関係」や「東アジア共同体」を掲げて日帝として米帝に対抗的・争闘戦的に対応しようとしている。しかし、現実にはそれは連合の力をテコにして労働者階級に自民党以上の戦争政策、侵略政策をのみ込ませるたくらみである。オバマやクリントンに会った鳩山はただちに「日米同盟基軸」を誓約している。
闘いの沈静化図る鳩山
鳩山民主党・連合政権は、普天間基地の県外移設の幻想をあおってペテン的に登場したが、彼らには米帝と激突し辺野古新基地建設の日米合意を白紙に戻す意志などない。自民党・公明党政権に対する労働者階級の怒り、米軍基地の現実に対する沖縄労働者階級の怒りの大きさに恐怖し、それを必死に体制内に取り込もうとしているのだ。
20日に来日したゲーツ米国防長官は、辺野古移転を決めた日米合意について「唯一実現可能な案だ。米軍再編を着実に実施することが必要だ」と述べて、岡田外相に現実には破綻している現行計画の履行を求めた。また、21日の北沢防衛相との会談後には、「普天間飛行場の移設は(米軍再編の)行程表の要だ。それなしに沖縄の海兵隊のグアムへの移転はない」と強調し、「(代替施設の)滑走路を少しだけ(沖合に)移すことは、沖縄と日本政府の間の問題だ」と述べた。「民主党政権の責任で日米合意実施を貫徹せよ」と恫喝し迫ったのである。
総選挙中に鳩山は「県外移設、国外移設が望ましい」とペテン的に表明してきた。だが、9月9日の民主・社民・国民新党の3党連立協議で「米軍再編や在日米軍基地の在り方についても、見直しの方向で臨む」として「普天間の具体的記述」を避けた時点で、方向は鮮明になった。鳩山も岡田も北沢も前原沖縄担当相(国交相)も、日米関係の緊張に戦慄(せんりつ)しつつ、さまざまなペテンをろうし、連合と社民を先兵に県内移設を貫徹するための時間稼ぎをしているに過ぎない。
結局は「県外移設に踏み切れば、新たな移設地の確保に時間がかかり、普天間飛行場の危険はそれだけ続く」という論理で「県内移設に反対する県民感情に理解」を示しつつ、踏みにじっていくのが既定のコースだ。
鳩山が来年以降に問題を先送りにしようとしているのは、沖縄の労働運動をたたきつぶし、民主党・連合政権のもとに押さえ込んで沈静化を図ろうとしているからにほかならない。
体制内派の策動粉砕を
したがって、民主党・連合政権の本質を知りつつ自覚的にその共犯者になった社民党を始めとする体制内勢力との対決が決定的だ。道州制・民営化・労組破壊の攻撃に屈服している体制内派は、米軍基地との闘いでも必ず闘いの抑圧者になる。
昨年6・29サミット粉砕闘争で逮捕された沖縄の青年労働者を、弾圧されたことを口実に辺野古から排除する暴挙に走った体制内指導部は今日、日米交渉への「期待」を述べ、「新政権を支えよう」と、サポーター=ちょうちん持ちを自認している。
新基地建設絶対阻止の闘いは、帝国主義と真っ向から対決する徹底非妥協の闘いだということが、これから容赦なく明らかになってくる。
民主党政権の登場は、労働者階級の怒りが革命に向かって進むことへの恐怖と憎悪を本質としている。だから帝国主義的労働運動である連合指導部を基盤として、労働者の闘いを抑圧しようとしているのだ。
だが、県民大会に数万の規模で労働者が結集する時、それは指導部の思惑をはるかに超えて「辺野古新基地反対、米軍基地撤去」の怒りとなって爆発していくことは必至である。それは民主党政権に対する怒り、連合指導部に対する怒りから帝国主義打倒の根底的な怒りへと発展する。民主党・連合政権こそ日帝の最大の弱点であることが満天下に明らかになる。まさにそのような革命的情勢をたぐり寄せるまたとない機会だ。
闘えば勝てる。辺野古新基地建設阻止、すべての米軍基地撤去、民主党連合政権打倒の巨大なうねりをつくり出そう。