2009年10月26日

10・16法大 2学生不当逮捕弾劾 キャンパスに堂々登場

週刊『前進』06頁(2413号5面1)(2009/10/26)

法大生先頭に11・1日比谷へ
 10・16法大 2学生不当逮捕弾劾
 処分攻撃を打ち破って キャンパスに堂々登場

 10月16日昼、法政大学キャンパス中央で法大解放闘争が打ち抜かれた。「停学処分」をうち破り堂々と凱旋(がいせん)を果たした経済学部2年・洞口朋子さんを先頭に、全国から駆けつけた学生・労働者が法大当局を徹底的に弾劾した。
 昼休みのキャンパス中央広場に「文化連盟」ののぼりをもって登場し、勝利感いっぱいのアピールを行う洞口さん。驚がくした法大当局は、暴力職員やマスクをつけた正体不明の男ら数人を使って、洞口さんの持っていたトラメガのコードを引きちぎるなど許しがたい暴行を働いた。だが、洞口さんは一歩も引き下がらず、その場で肉声での大演説を開始!
 「自主法政祭への規制を絶対にはね返したい!8人の仲間を今すぐ取り戻したい! 私は訴えます。学生には、今の社会も大学も変える力があるんだということを!」
 全法大生に共通する思いを代弁した訴えに、圧倒的な注目が集まる!
 洞口さんの学内アピールに続いて、門前からも怒りの訴えが続く。法大生の久木野和也君は「学生の自主的な法政祭をつぶし、大学の『営業』のための学祭にしようとしている。黙っていられるか!」と声を張り上げた。続いてマイクを握った全学連委員長代行・坂野陽平君は、「自主法政祭が大学によって否定される、こんな屈辱的なことを、おれは絶対に許せない!」と徹底弾劾。
 追いつめられた法大当局は、またも警察権力に久木野君ら2人の学生を「公安条例違反」で逮捕させた。当局の無法極まる暴力行為を前にして、その場に駆けつけた学生や労働者が当然にも抗議の声をあげたことを「無届け集会」だと言うのだ。絶対に許せない!
 だが、起きている事態の核心は、法大当局と権力による大学支配が路線的にも実態的にも破産していることであり、その中で法大生の新たな決起と11・1への結集が開始されつつあることだ。
 ひとつに、洞口さんが処分延長策動をうち破って、キャンパス中央に登場した地平の大きさだ。これまで法大当局は、「停学処分」が明けた学生はただちに「無期停学」や処分延長にしたりして、闘う法大生の再入構をことごとく妨害してきた。しかし今回は、全社会的な抗議の拡大を前に動揺した経済学部教授会が、追加処分を下すことができなくなったのだ。9月の中島君・新井君への「無罪判決」に続き、処分策動においても敗北したことで、今や当局による学生支配は決定的に破産しつつある。
 ふたつに、またしても暴力行為と弾圧に手を染めた法大当局の不正義性と路線的破産がまざまざと暴かれたことだ。洞口さんのあまりにも正当な主張に対し、キャンパス中央に面する窓のブラインドをすべて下ろし、暴力職員を使ってビラまき妨害・トラメガ破壊の暴挙を働き、「見るな、聞くな、話すな」を法大生に強要した当局。しかし、ビラを受け取り、教室やピロティ下で訴えに聞き入り、弾圧に抗議してキャンパス中央に出てくる法大生が続々と現れた。この事態に追いつめられたからこそ、当局は警察権力への通報・逮捕を強行したのだ。実に大学としてあるまじきこの姿こそ、「教育の民営化」の実態であり、民主党・連合政権の本性を示してあまりある。
 みっつに、10・16闘争を経て、法大生との討論の輪が飛躍的に拡大し、11・1への議論が開始されていることだ。多くの法大生が、当局の暴力支配と自主法政祭への規制に怒り、大失業の現実と腐りきった社会に憤り、展望を求めている。どうすればこの時代を変えられるのか。これに応える勝利の方針こそ11・1労働者集会だ。法大で起きている現実のすべては「教育の民営化」の結果であり、だからこそ国鉄1047名解雇撤回を軸とする11・1を1万人の大結集でかちとることが、3万法大生の勝利の道だ。ここに学生の生きる未来がある! 
 10・16闘争の勝利の地平を11・1に結実させ、獄中8学生奪還・法大闘争勝利へ攻め上ろう!