動労水戸 第4波ストで本社前結集“労務政策の根幹撃つ”
11・1国際連帯集会に大結集しよう
動労水戸 第4波ストで本社前結集
“労務政策の根幹撃つ闘い”
動労千葉・動労水戸・動労連帯高崎の動労総連合3労組が呼びかけた10・16JR東日本本社抗議行動は、組合員と闘う労働者280人が結集し大高揚をかちとった。新宿にあるJR東日本本社は「JRは最高裁判決を守れ!」「違法企業JRを許さないぞ!」という熱いシュプレヒコールに包まれ、都庁から代々木駅までのデモは週末の新宿駅周辺を席巻した。
とりわけ動労水戸は、当日勤務の全組合員がストライキを打ち抜き、最大限の結集で闘い抜いた。7月から実に第4波となるストだ。
動労総連合の3組合がこの闘いを呼びかけたのは、動労千葉・動労水戸にかけられている新たな組織破壊攻撃との攻防が決定的な局面を迎えているからだ。
JR東日本は、動労千葉に対しては、幕張支部を先頭とする組織拡大闘争の力強い前進に大打撃を受け、階級的憎悪を丸出しにして支部役員の強制配転攻撃に出てきた。
動労水戸に対しても、運転士登用差別事件を巡る最高裁での動労水戸完全勝利判決(昨年12月)を逆手にとった、卑劣きわまりない組織破壊攻撃を続けている。会社は、「動労水戸組合員を運転士に就労させよ」という判決を履行しなければならなくなった。だが、会社はこの判決を盾に、通勤に片道4時間もかかる遠隔地に転勤させるとか、構内運転士を希望する者に無理やり時速130㌔運転も含む本線運転士のハンドル訓練をやらせるなどの条件をうちだし、“それが嫌なら運転士を辞退しろ”という攻撃をかけてきた。
とりわけ、この動労水戸をめぐる攻防は現在の国鉄決戦の頂点的課題そのものだ。この攻防に勝利することなしに国鉄決戦の展望はない。というのも、動労水戸への運転士登用差別の攻撃は、動労水戸—動労総連合解体攻撃の基軸をなす政策であり、JRの労務政策の根幹にかかわる問題だからだ。
これに対して最高裁が、JR東日本の不当労働行為を認定した意義は限りなく大きい。JR東日本は、国鉄分割・民営化以来の労務政策について最高裁から「NG」を突きつけられたのだ。
この最高裁判決以降、情勢は一転し、東京高裁は9月30日、動労千葉組合員への同様の運転士不登用事件に対して、組合側逆転勝訴の判決を出さざるをえなかった。
こうした中で追い詰められたJR東日本は、最高裁判決に従う形をとりながら、動労水戸の当該組合員の意思をくじき、屈服させることに攻撃の一切を集中してきている。なんと卑劣な、なんと許しがたい攻撃か!
そうである以上、当該の動労水戸組合員をなんとしても守りぬき、動労水戸の団結破壊の攻撃をすべての労働者階級の団結の力ではね飛ばすことこそ、現在の最大の階級的課題だ。また、国鉄1047名解雇撤回闘争も、こうしたJR資本の労務政策を根底的に批判・断罪する闘いと、職場・生産点での労働者の闘いが結合するところから大きな展望が開けることは明らかだ。
10・16抗議行動は、われわれの怒りの大きさと深さを満天下に示し、JR東日本に大打撃を与えた。何よりも決起した動労水戸組合員が「絶対に負けられない。これからも闘い抜く」と断固たる決意を固めたことが決定的勝利だ。この勝利をバネにJR東日本の組織破壊攻撃を粉砕しよう。11月集会1万人結集の力でJRに目にもの見せよう!
(茨城・滝見)