2009年10月26日

JR東日本本社抗議 動労水戸、第4波ストで決起

週刊『前進』06頁(2413号1面2)(2009/10/26)

JR東日本本社抗議 “違法企業JRを倒せ”
 動労水戸、第4波ストで決起

 動労千葉・動労水戸・動労連帯高崎が呼びかけたJR東日本本社への緊急抗議行動が10月16日、意気高く闘い抜かれた。組合員たちはJR資本への積もりに積もった怒りを爆発させ、新宿の街を揺るがした。闘う国労組合員、労働者・学生も駆けつけ参加者は280人にふくれあがった。動労水戸はこの日、全組合員がストライキに決起してJR本社前に集まった。(関連記事2面)
 午後5時、運転士登用差別事件当該である動労水戸・木村郁夫書記長のリードで本社前抗議行動が始まった。「JRは最高裁判決を守れ!」「違法企業JRを許さないぞ!」。新宿駅南口は闘う労働者に制圧され、圧倒的解放感の中で11・1集会のビラがどんどん手渡された。
 動労水戸の石井真一委員長は「いま9人の組合員がまったくデタラメな研修を強制されている。絶対に許せない。さらに攻撃を続けるなら、われわれは徹底的に闘い続ける」と宣言。動労総連合の川崎昌浩書記長は「いま日本中で数万人、数十万人、百万人単位で労働者が首を切られている。こんな状況に労働者を突き落としたのは誰なのか! この渦巻く怒りを11・1日比谷に総結集しよう」と訴えた。
 新宿中央公園に移動した参加者は、デモに先立って集会を開催した。動労千葉の田中康宏委員長は「当該の仲間たちは23年前に一生懸命勉強して運転士の免許を取ったんです。それを“動労千葉や動労水戸にいる限りは運転士にはしない”と差別を続け、最高裁で負けてもひどい不当労働行為を続けている。片道4時間もかかる運転職場に異動を迫って“最高裁判決の履行だ”なんて、はらわたが煮えくりかえる思いだ。千葉では安全も何もかも放り出し、ベテラン組合員を検修業務から外して組織破壊を続けている。JRの民営化体制はもう終わりだ。われわれはけっして負けてない。23年間、一切節を曲げずに勝利してこの場に結集している。ここで敵の攻撃をぶっ飛ばし、分割・民営化以来の一切の現実を覆す反転攻勢に打って出よう」と訴えた。
 動労連帯高崎の和田山繁委員長は「高崎では、派遣切りにあった労働者とも連携を強め闘っている。JR総連カクマルもちんたらして元気がない。カクマルの牙城(がじょう)であった高崎でもチャンスが到来している」と発言。
 研修センターで闘っている動労水戸組合員は、当局が強制している研修がいかにデタラメな内容であるかを怒りをこめて具体的に暴露し「現場に戻ったら、しっかり仇(かたき)を取らせてもらう」と述べた。法大文化連盟の洞口朋子さんは、10・16法大解放集会での2学生逮捕を弾劾し「学生も連帯して闘う」とアピールした。
 午後7時、JR東日本本社へのデモに出発した。本社前にさしかかるとデモ隊の怒りはひときわ高まった。「不当労働行為を認め謝罪しろ!」「1047名の解雇を撤回しろ!」。デモ隊は、意気軒高とJR代々木駅までのデモを貫徹した。
 解散地では、動労水戸の辻川慎一副委員長が「われわれは“仲間を絶対に守る”という一点で4波のストに立ち上がった。今こそ動労総連合が多数派に飛躍する時だ。ハローワークは毎日、労働者の行列になっている。そこでも新たな団結と闘いが始まっている。“目の前の労働者が必ず立ち上がるんだ”という確信を持って11・1労働者集会へ突き進もう!」と総括を提起した。
 この日の闘いは、国鉄闘争こそが〈民営化と労組破壊>〈戦争と改憲>に対して渦巻く怒りを総結集できる闘いであることを示した。「国鉄1047名解雇撤回!」の旗を高々と掲げ、11・1集会へ全力疾走しよう。