2009年10月19日

11・1集会第3回実行委 1047名解雇撤回の旗高く

週刊『前進』06頁(2412号2面2)(2009/10/19)

11・1集会第3回実行委 1047名解雇撤回の旗高く
 1万人実現へ全力疾走誓う

 10月12日、11・1全国労働者総決起集会の第3回実行委員会が都内で開催された。11・1集会まで3週間を切り、集会プログラムや関連企画、スローガンなどが具体的に検討され、1万人結集へ向けて全力疾走しようと確認された。
 冒頭、呼びかけ3労組が発言。全日建運輸連帯労組・関西地区生コン支部の武谷新吾執行委員はこの間の動労千葉への弾圧に触れ、「敵はわれわれの運動を脅威に思っているからこそ、11・1集会を必死につぶそうとしている。ここで踏ん張って、集会を成功させよう」と呼びかけた。
 全国金属機械労組・港合同の木下浩平さんは「解雇と背中合わせで生きている今の労働者にとって、国鉄1047名解雇撤回を掲げる11・1集会はものすごい展望」と集会の意義を強調した。
 動労千葉の田中康宏委員長は「全労働者の怒りを国鉄1047名解雇撤回の旗のもとに結集させ、全国総決起『闘争』として11・1集会を闘おう」と訴えた。田中委員長が強調したことは「1047名闘争をめぐる攻防が政治の一大焦点になっている」ことだ。1047名闘争をめぐる情勢について、①敵の側は、道州制攻撃の貫徹と派遣問題を押しつぶしていくために、今の情勢の出発点となった国鉄分割・民営化に決着をつける以外になくなっている、②JR民営化体制の崩壊を組合つぶしで隠蔽(いんぺい)しようとしている、③民主党政権下、4者4団体路線は破産を深め、④資本の先兵となって分割・民営化を推進してきたJR総連が1047名闘争破壊のために介入しようとしていることを指摘。「全勢力が国鉄分割・民営化攻撃の原点に引き戻され、火花を散らす関係に入った。1047名闘争を掲げ11・1集会を1万人でやりぬくことの大きさを確認しよう」と提起した。

 労組破壊うち破って結集を

 討論では、職場・キャンパス・街頭での組織化の実践が次々と報告された。動労水戸の木村郁夫書記長は「11・1集会は、今の時代に労働者の決起と団結をどう登場させていくのかをかけた闘いだ」と発言。動労水戸や動労千葉、医療、合同労組などの拠点職場では、解雇・配転・処分などの団結破壊・労組壊滅攻撃との激しい攻防に勝ちぬいて11・1集会へ結集しようとしている。
 自治体労働者は、社会保険庁で解雇宣告された労働者の闘いを紹介。社保庁解体攻撃に反対している1000人の労働者が首を切られようとしているが、自治労本部が屈服する中、「一人の解雇も許さない団結をつくろう」の訴えが共感を呼んでいる。「それを11・1集会に丸ごと組織していく」と展望を語った。
 街頭でも、賛同署名がかつてなく集まっている。「労働者の怒りは渦巻いている。旗を振り続けたら勝てる情勢」だ。
 最後に動労千葉の田中委員長は「今の労働者が置かれたひどい現実について、誰も言わない。労働組合の幹部が屈服しているからだ。11・1集会の役割は、この怒れる労働者の現実を全社会に明らかにし、団結すれば展望は開けることを示すことにある」とまとめた。