ブラジル200万労組代表が参加 国際連帯を広げる11・1
世界革命へ闘いが大前進
ブラジル200万労組代表が参加
国際連帯を広げる11・1
世界革命への大前進が始まった。03年以来の日米韓の国際連帯がさらに広がり、11・1集会に、ブラジルの階級的ナショナルセンター・コンルータス(全国闘争連盟)を代表してファビオ・ボスコさんが参加する。コンルータスは、ルラ労働党政権の新自由主義政策を支持する既成のナショナルセンターと決別し、民営化=労組破壊、戦争と闘っている組織だ。
7月会議の成功
この7月、サンフランシスコでILWUローカル10、34(国際港湾倉庫労組第10、第34支部)、動労千葉、民主労総ソウル地域本部などが呼びかけた労働者国際会議が行われ、ブラジル、トルコ、フィリピンからも階級的労働組合の代表が参加した。会議では動労千葉の民営化=労組破壊、戦争と闘う実践と路線が報告され、圧倒的な共感を呼び、動労千葉が提案した決議案(国鉄1047名闘争勝利、法大弾圧反対、11・1労働者集会への参加呼びかけ)が満場一致で可決された。
この決議のもとで、ブラジルのコンルータスは、「南米の労働者の勝利は、世界の労働者の闘いと不可分一体だ」として、11・1集会への参加を決定したのだ。
中南米では、すでに革命そのものの過程が始まっている。
中南米革命の道
ボリビアでは03年と05年、ロサダ政権とメサ政権に対し労働者が蜂起。05年には労働者がガス、石油生産を管理した。支配階級は蜂起を制圧できない状態だ。06年に就任したモラレス大統領は、労働組合と先住民族の出身であることで幻想をあおり、闘いを必死で抑え込もうとしている。
アルゼンチンでは01年に労働者が決起してコミューン型組織「人民会議」を次々つくり二重権力状態になり、デ・ラ・ルア政権が崩壊した。
エクアドルでは00年、労働者と先住民族の蜂起でマヌアド政権が打倒され、「人民議会」が各地に形成され、二重権力状態となった。ペルーでは00年、腐敗と抑圧を極めたフジモリ大統領が、労働者の怒りの決起で打倒された。メキシコでは、06年のオアハカ州コミューンを始め、ゼネスト、巨大デモ、工場占拠が闘われている。
この革命的激動の軸に座っているのが、中南米の最大国家ブラジルの階級闘争だ。
労働党と決別し
現在のコンルータスを担っている諸勢力は、1970年代末からの大工業地帯での大ストライキの波から生まれた。現大統領ルラもこの闘いの指導者だった。彼らは、80年の労働党結成も、83年のCUT(統一労働センター=唯一のナショナルセンター)結成も、一緒に担ってきた。
しかし労働党は、当初から労働者の闘いを体制内に抑え込んだ。そして地方議会や諸都市の市長の座に進出するにつれて利権まみれになって資本家階級と一体化し、IMF(国際通貨基金)の対外債務取り立て強行と政府の民営化、大衆増税、福祉破壊政策に屈服を深め、協力していく。
02年に大統領に就任したルラは、大資本家を副大統領とし、新政権の中央銀行総裁に米巨大銀行の頭取を据えて、出発した。
全世界の団結を
この「労働党」とは名ばかりのブルジョア政権を支えているのが、第4インターの入閣だ。彼らはルラの年金破壊に賛成し、巨大デモで闘う労働者を裏切った。第4インターのロセト農業改革相は、農地改革を求めて土地を実力占拠した農民を、大土地所有者の暴力団と警察を使って虐殺した(入閣直後の1年間で60人)。CUTもルラ体制に全面協力している。
コンルータスは04年、労働党やCUTと決別して、「労働者階級の独立した社会主義組織」「全世界の労働者の団結」を掲げて結成された。
当初は、公務員労組から始まったが、現在ではGMの最大の自動車工場などでCUTを打倒し、労組執行部を握っている。06年5月のコンルータス第1回全国労働者階級大会は、180万人を代表する2700人の代議員が結集した。
コンルータスと連帯し、11・1集会1万人結集の力で民主党・連合政権を打倒しよう。現実に始まった世界革命の闘いを、ともに完遂しよう。