2009年10月12日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2411号6面5)(2009/10/12)

団結ひろば 投稿コーナー

 労働者は私たちとの出会いを求めている 静岡 山下孝志

 私たちの地区でも今度の11月集会に向け、街頭宣伝を強化しようと職場朝ビラと夕方街宣をほぼ毎日行っています。
 私たちは、いつものようにある駅頭で4人の仲間と「世界恐慌が到来した」「大失業時代の到来で、ハローワークには失業者が職を求めて列をつくっている」「その中心が青年労働者であり、職を求めても職が得られない」などを訴えて街宣を開始しました。
 街宣終了近くにビラを受け取った労働者が、「実は私1カ月前に会社から首を切られたんです。このビラに書いてある労働組合と団結が重要だと思います」と近寄ってきました。その場で11月集会があること、全国から闘う労働者が集まることなど話すと、すぐに賛同署名に応じ、チケットを買い、労働者集会の参加を約束してくれました。「次の休みにまたここで街宣をやるから一緒にやりませんか」と誘うと、約束どおりやってきました。終了後『前進』に載った「鈴木コンクリート分会の闘い」の投稿を読み合わせし、本当にそのとおりだとの感想をもらいました。
 その次の休みの時には地区集会とデモの先頭にその人は立っていました。出会って約2週間の出来事です。
 率直に感じることは、今街頭には、私たちとの出会いを求めている多くの労働者がいるということです。これは二十数年の活動の中で初めて感じることです。その怒りと私たちが結びつくことができるかどうか。わが地区からも11月へ全力で闘いぬきます。

 錦糸町街宣。はっきり言ってすごいです 東京・東部 布川静江

 東京では中央街頭宣伝を繰り広げ、団結して連日闘っています。10月4日にはJR錦糸町駅前で大街宣を行いました。今までで最高の45人が参加、賛同署名が180、チケットが20枚売れ、5人が行くと約束。はっきり言ってすごいです。
 みなさんは、署名の時、どんな会話をしていますか? この日の署名は特に盛り上がったので、ご紹介します。
 「国鉄1047名闘争を知っていますか」と声をかけると、「ええ、まだ続いているんですか」と話しになり、「大変な時代になりましたね」と署名してくれた人。「最近、お仕事はどうですか」と聞いた人は「本当は正社員になりたいのに、ずっと派遣。なんとかしたい」と言う。「残業代は支払われていますか」と聞いた人は、「いえ、実は医療事務で働いていたのですが、賃金が未払いで急に雇い止めになってしまい、次の仕事を今探しているのです」とのこと。また、別の人に「法政大学の署名もお願いできますか」と聞いてみると、「あ、それ、テレビで見ましたよ。ひどい話ですね」と。さまざまな反応が返ってきます。
 駅前での一瞬の出会いですが、動労千葉ストライキの報告や、尼崎事故調査報告改ざんのこと、本当にタイムリーに伝えることができました。

 22歳にとっての国鉄1047名解雇撤回 A地区 栗山金太

 連休の街頭署名、皆さんの所はどうでしたか?
 11・1集会賛同署名で、①私たちが直面している民主・連合政権の派遣存続、道州制民営化・賃金2割カットは、国鉄1047名解雇が原点であること、②私も1047名闘争を22年間、裁判支援、物資購入でともに闘ってきたこと、③1047名解雇撤回の22年は、労働者、農民、市民、少しでもかかわったみんなでつくった団結の宝であること、この3点を訴えました。思い切って動労千葉の「肯定力」で話してみました。
 署名の中に次のようなメッセージあり。「どん底からはい上がろうとがんばっている方々の、これまでの行動をうかがって、前に進む勇気をもらえました。おかしいことは素直におかしいと言え、しょうがないという言葉を疑うことの大切さを学ばせていただきました。陰ながら応援しています」。誠実そうな大学4年生。22歳なら闘争団と同期? 一生懸命回っても、いまだ採用が決まらない。秋晴れでにぎわう街をどんな気持ちで歩いていたことか。
 しかし、その新しき労働者の仲間に、もう一度「前に進む勇気」を感じさせたのは、「競争心」にあらず。22年間の1047名の、そして支援陣形百万労働者の「団結」の生きざまです。
 1047名闘争は「新しき労働者」を団結の陣形に加えていく。屈服的和解の4者4団体派内で迷う○○さん! ぜひ、誰と団結するか、集会参加を考えてくださいね。

 横浜地裁での裁判員裁判に50人抗議デモ 神奈川 T

 9月29日、横浜地方裁判所での裁判員裁判第1号の公判に対して、裁判員制度はいらない!大運動の弁護士、神奈川県下の百万人署名運動や労組交流センターの労働者、市民団体など50人以上が結集して抗議行動とデモ行進を行いました。
 朝8時前には裁判所前に時間休をとってかけつけた全逓労働者、教育労働者、自治体労働者、市民がのぼりを林立させ、横断幕を広げて陣取り、裁判所職員、裁判員候補者、傍聴希望者にビラがどんどん手渡されました。裁判員いらなインコも登場。出勤途上の労働者や社会科見学に来ている生徒たちも大いに注目。3000枚以上のビラが配布されました。
 裁判所前では憲法と人権の日弁連をめざす会の高山俊吉弁護士や武内更一弁護士をはじめ、ほとんどの参加者がマイクをとって「裁判員制度絶対反対! 改善・改良などありえず廃止しかない!」とリレートークが続きました。国民救援会(共産党系)の「裁判を傍聴し、市民の目できちんと裁判が行われているか監視しよう」などと裁判員制度を後押しする宣伝に対しては、「裁判員制度の問題点をあげながら廃止と言わない運動が支えてしまっている」と真っ向から批判しました。
 正午からは横浜公園を出発して、裁判所、検察庁、弁護士会館、県庁などを通る一周デモ。飛び入りの青年も参加して、「一人の拒否からみんなの拒否! 裁判員制度は廃止できる! 労働者の団結した力で廃止に追い込もう」と元気にデモしました。ちょうど昼休みで出てきた労働者に、絶対反対の運動をしっかりアピールしました。