10・3集会 青年労働者先頭に躍動
10・3集会 青年労働者先頭に躍動
国鉄闘争軸に11月への熱気
10月3日、東京・杉並区の産業商工会館で「11・1労働者1万人決起で国鉄1047名解雇撤回、道州制・民営化を阻止しよう! 10・3東京集会」が開かれ、260人の労働者・学生が結集。熱気と感動のあふれる報告・討論をつうじて、11・1労働者集会1万人結集は必ずできるという確信が全参加者に満ちあふれた。1カ月の猛然たる組織化に勇躍突入する決意をともに固め、11月1万人結集へのうねりが始まった。
国鉄1047名解雇撤回闘争を闘うことによって2千万青年労働者、6千万労働者階級を革命に向かって組織することができるという路線的確信を大いに深める集会となった。
集会を牽引(けんいん)したのは青年労働者だ。青年労働者は、職場で資本・当局、体制内派と非和解的に激突する職場闘争の先頭に立って闘っている。このことが多くの労働者を引き付け、職場に地域に団結を広げ、11月1万人結集への機運を生み出している。
集会をとおして誰しもが5・9全都労働者集会の時以上に4大産別の職場での闘いが前進していることを実感した。また7・25東京青年労働者集会の時以上に青年労働者が数多く集会に参加し、基調報告を始め生き生きとした積極的な発言で集会を牽引した。東京に第2、第3の動労千葉をめざす拠点労組・職場が生まれていることが示された。この闘いを決定的に推し進めることが11月1万人結集をつくり出す。この確信が全体のものになった。
北部の青年労働者が集会の基調報告を行った。「極右ブルジョア政党・自民党政権の打倒に続き、首切りと戦争の民主党・連合結託政権を打倒し、プロレタリア革命に突き進もう。その鍵は民営化絶対反対! 労働者派遣法撤廃! 国鉄1047名解雇撤回闘争だ。労働組合を主戦場に闘い、闘う労働組合をよみがえらせよう。地区党をつくろう。結論は11月集会だ。大党派闘争にかちぬき、1万人を組織しよう」。実に路線的で熱烈なアジテーションだ。この内容で闘えば1万人結集は絶対に実現できる。
国労5・27臨大闘争弾圧と闘う羽廣憲さんは、「5・27被告団は有罪解雇の覚悟をもって旧弁護団を解任したからこそ裁判の主体として自らを取り戻し、1047名解雇撤回闘争を貫くことができている。11・1に1万人集めるために全力を尽くす」と決意表明した。
動労千葉の清水匠執行委員は、9月26日に千葉県三里塚集会をDC会館で行い、27—28日に定期大会を開いた後、10月1日に幕張車両センターでストライキを貫徹したことを報告した。動労千葉は11月へ連日最先頭で闘っている。動労千葉は検修の外注化を阻止し、青年労働者を獲得し組織を拡大してきた。東京高裁から動労千葉運転士登用差別事件で逆転勝利判決をもぎり取った。これに追いつめられて組織破壊攻撃に出てきたJR東に動労千葉は10・1ストで反撃したのだ。
「労働者階級全体の課題として1047名解雇撤回闘争に取り組み、大失業と戦争に抗し連合を打倒する労働組合の力を示すために11月集会を成功させよう」という清水さんの訴えに満場の拍手が応えた。
全逓労働者、自治体労働者、教育労働者は、「絶対反対を貫いてきたからこそ、破綻した新自由主義の道州制・民営化に突き進まざるをえない鳩山政権と、それを支える体制内労組指導部をぶっ飛ばす団結が職場に生まれ、決起が始まっている」と口々に語った。
各地区の合同労組で闘う仲間から、怒りあり、涙あり、笑いありの団結と誇りに満ちた発言が続き、大いに盛り上がった。
さらに青年労働者のリレートークが圧巻だった。「今では労働組合の片手間に仕事をやっている」「8・30情勢だからこそ、職場で闘うことが11月1万人結集をつくり出す」「8・30で革命か首切り・戦争かをめぐる大党派闘争となっている。時代認識と路線があるから職場で闘える。マル青労同に結集しよう。地区党を強化しよう」
集会をとおして、初参加の青年労働者も11月集会の組織者へと成長した。資本のでたらめさの暴露に参加者全員で怒り、資本を追いつめる闘いの前進に全員が喜んだ。ひとたび労働者が団結して立ち上がれば資本・当局、体制内労働運動指導部は実に情けない姿をさらけ出す。労働者は自らと団結の力を自覚し生き生きとし、自ら組織者となる。壇上の青年労働者の姿は、労働者は必ず決起すること、労働組合の力と可能性、11月1万人の展望を示し、全体を沸き立たせ、鼓舞激励した。
東部の青年労働者は「民主党・連合政権による市東さんの農地の強奪を許さず労農連帯を貫こう」と10・11三里塚闘争への決起を訴えた。
参加者全員が「11・1集会1万人結集を絶対にかちとる。できる」と決意し確信をもち、4週間の全力疾走に入った。