動労千葉 組織破壊に総力反撃へ 定期大会
動労千葉 組織破壊に総力反撃へ
定期大会で決戦方針を確立
動労千葉は9月27〜28日、第38回定期大会をDC会館で開催した。結成30周年を迎えたこの1年間を総括し、幕張支部への組織破壊攻撃に対して総力で反撃に立ち上がる方針を確立した。
決戦前夜となった今大会には、各支部や支援の傍聴者も多数かけつけ、怒りと熱気に満ちた議論が展開された。
あいさつに立った田中康宏委員長はまず、「幕張支部役員への強制配転攻撃は、動労千葉全体にかけられた攻撃だ。この闘いから総力をあげた組織攻防戦に突入しよう」と呼びかけた。そして、JR西日本幹部が尼崎事故の事故調査報告書の中身を変えさせようとした問題に触れ、「107人もの乗員・乗客を殺しておいて利益以外のことは考えない。最後は全部、現場の労働者のせいにする。違法行為・隠蔽工作も平然とやる。これが民営化だ」とJR資本と国交省を徹底弾劾した。
さらに田中委員長は、内外情勢を明らかにした上で、今大会で一致すべき課題として、①1047名解雇撤回闘争の復権、②幕張支部への組織破壊攻撃粉砕の闘い、③65歳まで働ける労働条件の確立、④11月労働者集会への1万人結集、⑤重大な決戦に入った三里塚現地闘争への総決起の5点を提起した。そして、これらの闘いを貫く中で、一切を組織拡大に結実させようと訴えた。
総括議案を繁沢敬一副委員長が、情勢・方針議案を長田敏之書記長が、がっちりと提起した。
討議の中で強制配転攻撃を受けている当該組合員が発言に立ち、「私は分割・民営化の過程で乗務から外されて人材活用センターに送られた。その後も長い間、駅に強制配転され続けてきた。動労千葉の闘いの力でやっと本来の運転職場に帰ってきた中で、また強制配転の攻撃が来た。なんとしても組織拡大で反撃する」と怒りを込めて発言、各代議員も10・1ストにともに立ち上がる決意を次々と表明した。
また、会社の危機を現場労働者に転化する賃金抑制、慢性的欠員、安全問題、女性運転士や高齢者も安心して働ける職場環境づくりなど、現場で直面する死活的な課題が出された。爆発的に矛盾を噴出させているJR体制の破綻しきった姿が浮き彫りになった。
答弁に立った長田敏之書記長は、「会社の狙いは組織拡大阻止の一点にある。この攻撃を跳ね返す中で組織を拡大することがわれわれの回答だ」と檄を飛ばした。
田中委員長は総括答弁で、「当局は8年間にわたって外注化を阻止してきた動労千葉との力関係をひっくり返そうとしている。ここで負けたら外注化が来る。大量退職期が続く中、検査派出への配転を巡る攻防は1年間続く。年明けにはライフサイクルを巡る攻防も始まる。組織拡大を実現し、こんな攻撃を仕掛けてもまた失敗に終わったということを当局に思い知らせてやろう。大恐慌下の荒々しい労働運動の復権をかちとろう。11・1労働者集会への1万人結集に向けて総決起を」と討論をまとめた。
新副委員長に大竹さん選出
最後に満場一致でスト権を確立。本部役員改選では君塚正治副委員長、小倉邦夫執行委員が退任し、新たに大竹哲治さん(千葉機関区支部)が副委員長に選出された。大竹新副委員長は、「今年の秋は闘いに次ぐ闘いになる。先頭に立って頑張っていきたい」と鮮明な決意を述べた。新たな執行体制のもとで動労千葉は、10・1ストから11月労働者集会への総決起体制をうち固めた。
大会には三里塚芝山連合空港反対同盟の北原鉱治事務局長、動労千葉顧問弁護団長の葉山岳夫弁護士、動労水戸の国分勝之副委員長など多くの来賓がかけつけ、ともに闘う決意を述べた。