2009年10月15日

動労千葉がストライキ決行 10・1 幕張支部破壊=強制配転に反撃 運転士登用差別を認定 動労千葉が高裁逆転勝訴

週刊『前進』08頁(2410号1面1)(2009/10/15)

国鉄1047名解雇撤回! JR体制打倒!
 動労千葉がストライキ決行
 10・1 幕張支部破壊=強制配転に反撃
 運転士登用差別を認定 動労千葉が高裁逆転勝訴

 動労千葉は10月1日、幕張支部の吉野六郎副支部長、高田昌史書記長の不当配転攻撃に抗議し、その白紙撤回などを求めて怒りの全一日ストを打ち抜いた。幕張支部の全組合員がストに入った。11・1労働者集会への1万人組織化の最先頭に立つ闘いであり、全国の怒れる労働者への熱烈な檄だ。動労千葉に続き、全国の職場・街頭で猛然たる組織戦に立とう!

 車両検修からベテラン排除

 今回の幕張支部副支部長、書記長配転には1ミリの正当性すらない。JR資本は、ただただ動労千葉の組織を破壊するために車両の検査・修繕(検修)業務からベテランの動労千葉組合員を排除し、安全も何もかも投げ捨てるようなことをやっている。その結果、現実に車両の検修が満足にできない事例が続出している。動労千葉の組合員は、「こんなことを続けていたら間違いなく本線上での大事故が起こる」「これが民営化体制の本質だ」と当局のやり方を激しく弾劾している。しかも、組織拡大闘争の最先頭で闘ってきた幕張支部役員を狙い撃ちで本来業務から外し、検査派出へ強制配転して職場から排除するとは言語道断の不当労働行為だ。

 組合員ら百人センター包囲

 スト拠点となった幕張車両センターには早朝から怒りの声が響き渡った。「不当配転攻撃を許さないぞ」「動労千葉のベテラン労働者を検査業務に戻せ」「検修業務の外注化を許さないぞ」「ともにストライキに立とう!」。ストに突入した組合員・支援、約百人が車両センターを包囲し、怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。恐れをなした当局は庁舎の中に縮こまり、毎日やっている体操も中止、スト対策に大わらわの状態だ。手応え十分だ。
 早朝行動を終えた組合員はDC会館に移動。10時から幕張支部のスト突入集会が開催された。幕張支部は、8月1日から続けてきた非協力闘争(公休出勤・超過勤務の拒否)を今後も継続することを確認し、戦術についての詰めも行われた。山田護支部長は、「この間、支部全体が本気になって組織拡大オルグに決起してくれた。この中でスト破りを断る若い仲間も出てきている。組織拡大闘争の前進なしに強制配転攻撃は止まらない」と提起した。

 組織拡大へと打って出る!

 午後1時から「スト貫徹!動労千葉総決起集会」が開催された。全支部から駆けつけた組合員、支援の労働者・学生で会場は埋まった。
 あいさつに立った田中康宏委員長は、「検査派出での退職が続く中、この闘いは約1年間続く。背景にあるのは民営化体制の破綻だ。何波ものスト、頑強な職場抵抗闘争をとおして幕張支部は外注化を止め、組織拡大を実現してきた。今こそ、分割・民営化攻撃にわれわれの側から決着を着ける時が来ている」と檄を発した。
 配転攻撃を受けている当該組合員は、「この攻撃は、支部破壊のための露骨な狙い撃ちだ。直前の面談でも副区長が『配転はありません』と明言していたのに不当な配転を強行しようとしている。絶対に許せない」と怒りをたたきつけた。幕張支部の青年労働者、木更津支部、鴨川支部の代表も、ともに闘う決意を表明した。
 続いて、9月30日に運転士登用差別事件で高裁逆転勝利判決(記事2面)をかちとった当該組合員が前列に勢ぞろいした。代表して発言した内田晃さんは「分割・民営化を強行した中曽根や、いまの内閣にも一矢報いることができた。首を切られ、飯も食えない現実に追い込まれている多くの労働者を少しでも励ますことができた。爪から血がにじむような悔しい思いもしたが、これからも自分は動労千葉で闘っていく」と感動的アピールを行った。
 長田敏之書記長が基調報告を行い、「今日ほど展望を感じた集会はない。幕張支部への攻撃は当局の悲鳴だ。この攻撃が逆に幕張支部と動労千葉を勢いづかせたということを、当局に見せつけよう。この力を組織拡大に結実させ、1047名闘争の復権をかけて11・1労働者集会の1万人結集へ」と呼びかけた。
 各支部の決意表明を受け、ストの力でさらなる組織拡大へと打って出ることを誓い、団結ガンバローを三唱した。
 ストに先立つ連日の総武線・中央線沿線での街頭宣伝では、圧倒的支持・共感が寄せられた。9月30日津田沼では、女性が「レールがボロボロで都内に通勤する夫が心配。安全のためにがんばって」と激励を寄せた。
 動労千葉に続こう!