2009年9月28日

“3代耕した土地守る” 群馬市東さんを迎え集会

週刊『前進』06頁(2409号5面3)(2009/09/28)

“3代耕した土地守る”
 群馬市東さんを迎え集会

 9月21日、高崎市労使会館で、「市東さんの農地を守ろう!9・21群馬集会」が、会場を埋める80人の参加でかちとられました。集会の前に上映されたビデオ「三里塚・大地の乱」の迫力に、会場は息をのむ緊張感で包まれました。
 主催者あいさつに立った共同呼びかけ人の高階(たかはし)ミチさんは、「三里塚の写真集を見せてもらい、こんなにもいい顔をした人たちがいることに心から感動し、昨年この会を立ち上げる一人になりました。市東さんの農地を守りましょう」と呼びかけました。
 労働者・学生の「援農へ行こう」との呼びかけに続き、事務局長の大塚正之さんが基調提案を行いました。市東さんの農地をめぐる攻防を報告し、「群馬では八ッ場ダムのことが連日のニュースになっている。八ッ場の反対派が賛成になっていったのは、当時の社会党が『これ以上反対すると三里塚のようになるから』と屈服をそそのかしたからだ。では、三里塚闘争に勝利するためにどうすればよいのか? 一回現地集会に行っただけでは社会は変わらない。みんなが毎日働いている自分の職場で市東さんのように闘うことだ。職場での闘いが持っている力はすごい。その勢いで10・11三里塚−11・1日比谷集会に大結集しよう。その力が市東さんを守ることに確信を持とう」と訴えました。
 いよいよ市東孝雄さんの登場です。「群馬へは3回目。来るたびに参加者が増えることに感謝しています。私の土地は土地収用法が失効した土地。私は親子3代耕し続けた畑で作った完全無農薬の野菜を消費者の皆さんに届けている。この土地を、空港のために、金と力で奪おうとしていることが許せない。私の土地は、みんなが血を流して守ってきた土地。親父は収用法と闘ったが、私は農地法と闘います。〈第3の誘導路>攻撃、この先にあるのは軍事空港化です。勝利するためには、労働者・市民が立ち上がること。皆さん、ぜひ一度、三里塚に来てみてください」と訴え、会場は割れんばかりの拍手で応えました。
 会場から青年が次々に登壇しマイクを握りました。自治労の青年は道州制を先取りしている実態を怒りをもって暴露し、青年弁護士は静かに決意を語りました。職場ぐるみで参加した女性は、「三里塚を知り、こんなにも真剣に闘っている人たちがいると衝撃を受けました。頑張ります」と発言しました。続いて年輩者も次々と決意を語りました。
 最後に青柳晃玄さんが、集会のまとめと、今後の闘いの方針を提起し、集会は大成功。
 交流会では市東さんが「今日は去年の2倍集まったね」とうれしそうに語ってくれました。
(群馬・T)