日誌 2009年9月15日〜22日
日誌 2009年9月15日〜22日
岡田外相「日米同盟再定義も」/鳩山が「東アジア共同体」提唱
●米がCTBTに代表 ホワイトハウスは、包括的核実験禁止条約(CTBT)の発効促進会議に米国代表としてクリントン国務長官を参加させると発表した。隔年で開かれる同会議に参加するのは10年ぶり。(15日)
●鳩山内閣が発足 民主党の鳩山由紀夫代表が特別国会の首相指名選挙で第93代首相に選ばれ、民主、社民、国民新の3党による鳩山連立内閣が発足した。総選挙で野党が単独過半数を得て、政権交代が実現するのは戦後初めて。(16日)
●米、東欧MD中止 オバマ米政権は、欧州のポーランド、チェコにミサイル防衛(MD)網関連施設を配備するとしてきた現行計画を中止すると発表した。イランから欧州への中・短距離ミサイルによる脅威を想定し、イージス艦搭載の海上配備型SM3迎撃ミサイルを軸に、11年から新たなMD計画を進める。(17日)
●普天間移設「県外厳しい」 北沢防衛相は、沖縄の米軍普天間飛行場の移設問題について「県外あるいは国外(移設)という選択肢はなかなか厳しい」と述べた。海上自衛隊のソマリア沖派兵については「国際的にも評価を受けており、もう少し推移を見たい」と述べ、当面継続する考えを示した。(17日)
●日米同盟再定義の方針表明 岡田外相は、来年夏の参院選までに日米間の懸案を解決した上で、衆院選マニフェスト(政権公約)に掲げた「緊密で対等な日米同盟」実現に向け日米安保体制の再定義を目指す方針を表明した。日米合意どおりに米軍普天間飛行場をキャンプ・シュワブ沿岸部へ移設するかどうかについては、年内に結論を出す方向。報道各社のインタビューで明らかにした。「さまざまな案件が解決すれば、日米同盟をより深めるために何ができるかが、次のテーマになる。再定義をするか、いろいろなことが考えられる」と指摘した。(18日)
●「増派せねば失敗」 アフガニスタン駐留米軍のマクリスタル司令官が8月末にゲーツ国防長官に提出した戦況評価報告で「米軍をさらに増派しないと8年に及ぶ戦争が失敗に終わる」と指摘していたことが分かった。米ワシントン・ポスト紙が報じた。(21日)
●東アジア共同体を提唱 鳩山首相は訪米し、日米首脳会談に先立ち、中国の胡錦濤国家主席と会談した。52年に発足した欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)が欧州統合の出発点になったことに触れ、ガス田の共同開発などを通じ、持論の「東アジア共同体」を目指す考えを示した。(21日)
●米軍再編「今後協議」 訪米中の岡田外相はクリントン米国務長官と会談。日米同盟の重要性を確認し、米軍再編問題について、両国で議論を進めることで合意した。(21日)
●西村、河野「9条改正を」 自民党総裁選の3候補が福島県郡山市で街頭演説。西村は「憲法改正して集団的自衛権を書くべきだ」、河野は「自分の国を守ること、世界の平和と安寧を守るために応分の役割を果たすことを9条に明確に入れる」と述べた。(22日)